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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
256.婚約を辞退する理由って、どんなものを思いつく?性格の不一致?婚約のメリットがなくなった?もっと好条件の相手を見つけた?それとも。
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「ある代の皇国の皇太后が、属国ではない国の貴族令嬢を孫の結婚相手に求め、令嬢本人と令嬢の家も同意して、婚約が成立した。」
ここまでは、どの国のどの時代でも、ある話だが、とデヒルは続けた。
「婚約成立後、令嬢の属する国の王家が、『件の貴族令嬢は婚約を続けられないから、別の令嬢を婚約者にしてほしい。』と皇国へ持ち掛けた。」
「きな臭い予感がします。」
「皇国は、『貴族令嬢とその家との婚約であり、王家が関与するのは越権行為』だと不快感を表明。当初の婚約を堅持すると、王家を突っぱねた。」
「王家は、『貴族令嬢が婚約に適さなくて申し訳ないから、件の貴族令嬢の上位互換になる令嬢を紹介したい』と強気だった。」
「皇国へ、貴族令嬢とその家から、『婚約を辞退し、自分より優れた令嬢を推薦する』と連絡がきた。」
「皇国は、『婚約した令嬢との婚約以外認めない』と一蹴。」
「王家からの、『上位互換の令嬢を紹介させてくれ』という働きかけに対し、皇国は一切相手にしなかった。」
「皇国は、『婚約した令嬢には、婚約した時点で、皇族と結婚するにあたり、不適格な事由はなく、婚約を辞退することは認めない』と発表。」
「発表?」
「そうだ。最初、2国間でのやり取りだったが、経緯とともに発表された。」
「併せて、『婚約後に、婚約を辞退する理由が令嬢に生じたのなら、婚約辞退の責任を追求する。』と。」
「『令嬢本人とその家を皇国へ招くので、説明せよ。』と皇国から迎えのための人を出した。」
「迎えの場には、令嬢本人とその家の関係者はおらず、『代わりに』と言って、王家と上位互換の令嬢とその家がいた。」
「令嬢本人とその家がきていない理由を使者に問われて、『令嬢本人が来ることが困難であり、家の者も同じだから』と王家が答えた。」
「本人が自身で来ることが困難なら、周りが本人を運んでこいと使者が要求。『本人を確認するまで、動かない。令嬢本人に会わない限り、他の者とは会わない』と、その場で設営し始めた。」
「本気ですね。」
「やがて、令嬢が運ばれてきた。」
「本当に自分で来れなかったんですね。」
「新鮮な死体になっていた。」
ここまでは、どの国のどの時代でも、ある話だが、とデヒルは続けた。
「婚約成立後、令嬢の属する国の王家が、『件の貴族令嬢は婚約を続けられないから、別の令嬢を婚約者にしてほしい。』と皇国へ持ち掛けた。」
「きな臭い予感がします。」
「皇国は、『貴族令嬢とその家との婚約であり、王家が関与するのは越権行為』だと不快感を表明。当初の婚約を堅持すると、王家を突っぱねた。」
「王家は、『貴族令嬢が婚約に適さなくて申し訳ないから、件の貴族令嬢の上位互換になる令嬢を紹介したい』と強気だった。」
「皇国へ、貴族令嬢とその家から、『婚約を辞退し、自分より優れた令嬢を推薦する』と連絡がきた。」
「皇国は、『婚約した令嬢との婚約以外認めない』と一蹴。」
「王家からの、『上位互換の令嬢を紹介させてくれ』という働きかけに対し、皇国は一切相手にしなかった。」
「皇国は、『婚約した令嬢には、婚約した時点で、皇族と結婚するにあたり、不適格な事由はなく、婚約を辞退することは認めない』と発表。」
「発表?」
「そうだ。最初、2国間でのやり取りだったが、経緯とともに発表された。」
「併せて、『婚約後に、婚約を辞退する理由が令嬢に生じたのなら、婚約辞退の責任を追求する。』と。」
「『令嬢本人とその家を皇国へ招くので、説明せよ。』と皇国から迎えのための人を出した。」
「迎えの場には、令嬢本人とその家の関係者はおらず、『代わりに』と言って、王家と上位互換の令嬢とその家がいた。」
「令嬢本人とその家がきていない理由を使者に問われて、『令嬢本人が来ることが困難であり、家の者も同じだから』と王家が答えた。」
「本人が自身で来ることが困難なら、周りが本人を運んでこいと使者が要求。『本人を確認するまで、動かない。令嬢本人に会わない限り、他の者とは会わない』と、その場で設営し始めた。」
「本気ですね。」
「やがて、令嬢が運ばれてきた。」
「本当に自分で来れなかったんですね。」
「新鮮な死体になっていた。」
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