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テラス1
しおりを挟むりゅうは仕事で疲れているようだったので、まずはテラスでお茶を飲むことにした。
テラスまでの移動中、はなはりゅうに抱っこされる。これはりゅうとの約束の一つで、りゅうがお家にいる時は、はなはりゅうに抱っこされて移動する。
移動中、はなは久々のりゅうの匂いを堪能した。
(うー、りゅうの匂いだ!汗の匂いがするから急いできてくれたのかな?)
はなは嬉しくなり、りゅうにしがみつく。
「おっと…はな急にしがみつく力が強くなったね。もっと抱っこして欲しいのかな?でも、残念。テラスについたよ。」
りゅうはそう言い、はなをイスに座らせながら、
「それとも、もしかして、久々の匂いに興奮した?」
りゅうはクスクス笑いながら、からかうようにはなに聞いた。
するとはなは顔を赤くする。
「りゅう、からかわないでよ!だって、本当に久しぶりのりゅうの匂いなんだよ!それに、汗の匂いもするから急いできてくれたのかなぁーって。そう思ったら嬉しくなっちゃったの!」
りゅうはその愛おしい姿に思わず笑みが溢れた。
「そっかそっか。はなは嬉しいことばかり言ってくれるね。ありがとう。明日ははなの大好きな動物園に行こうね。」
「動物園!?」
「はな、興奮しすぎ。落ち着いて。今お茶持ってくるからいい子に座って待ってるんだよ?」
そう言い、はなの頭を撫でる。
(気持ちいい~。りゅうの手大きいなぁ。)
はなが落ち着いたのを確認し、りゅうがお茶を取りに行く。
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