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第177話「もう大丈夫だあ!! 大破壊の危機は去ったああ!!」
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ケルベロスの咆哮に驚き戸惑うオーガどもの群れ。
その群れの中へ、俺とケルベロスは突っ込んで行った。
実は卑怯云々以上に背後からの襲撃にはメリットがある。
このオーガ5千体の群れには指揮をとる『王』が居る。
文字通り、オーガの王と呼ばれる上位種『オーガキング』である。
大体、王でも将軍でも指揮官は最前線に立ったりはしない。
周囲を護衛に守らせ、後方に位置するのがセオリーだ。
先ほど、ケルベロスが偵察をかけた時、『オーガキング』の存在と、その位置を確認済だ。
『主よ、いきなりオーガキングを殺ってしまおう。リーダーが倒されれば、5千体の群れは瓦解する』
『ああ、同意見だ。城から向かって後方……つまり俺達が衝く後方にオーガキングは居るのだろう?』
『うむ、居る。先ほど確かめた。我が護衛を倒す。主はその間隙をぬって、オーガキングを倒せ』
『了解だ!』
……という打合せを先ほどした。
その後は、大混乱に陥った群れに対し、思いっきり無双攻撃……後は、成り行き。
という大雑把な作戦なのだ。
『では行くぞ! 主よ、続け! 我が道を開く!』
『おう!』
ここでようやくオーガどもがハッとし、接近する俺とケルベロスに気付いた。
一斉に後ろを振り向く!
体を入れ替え、俺達の攻撃に備えようとする!
しかし!
もう遅い!
ケルベロスが、大きくジャ~~ンプ!!
がぎゃ! がぶっ! ぐしゃ! ぐにっ! がっ!
がぎゃ! がぶっ! ぐしゃ! ぐにっ! がっ!
大きな口の鋭い牙を急所へたて、オーガどもを次々と噛み殺して行く。
さすが、大言壮語するだけの事はある!
オーガキングの護衛たる上位種、オーガソルジャー、
オーガオフィサー、そしてオーガカーネル、オーガジェネラルなど、
えり抜きの上位種も、ものともせず倒してしまった。
瞬間!
俺の前に一本の道が見える!
その先には!
身長10mはあろうかというオーガの王、オーガキングが怒りに燃える目で、
巨大かつ強大な双腕をぶんぶんと振り回していた。
『主! 道は開けたぞ! 今だ! オーガキングを倒せ!』
『よし!』
速度をあげた俺はじぐざぐに走る。
オーガキングは俺の動きを捉えられず、苛立つぜ!
とばかりに、咆哮!
ぐあおおおおおおおおおおお!!!!!
近づく俺を捕まえようと腕を伸ばす、つかもうとする。
しかし俺の動体視力は、オーガの動きなど超スローモーション!
らくらくとかわし、俺は剣を素早く抜き、
しゅばばばばばばっっ!!!
と袈裟懸けに斬り裂いていたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ドラゴンの尾を一刀両断した俺の剣技はただ力を込める斬撃ではない。
斬る瞬間に魔力を込め、体内を破壊する魔法剣だ。
オーガキングは即死! していた。
どどどん! と、まるで朽木が倒れるように地へ伏した。
ぎゃおっ! くわうっ! はががっ! ぎええっ! ひえおっ!
目の前で、力の象徴ともいえるオーガの王が瞬殺された恐怖。
その恐怖が、5千のオーガを一気に染める。
予想通り!
と言って良い。
絶対無敵なはずの『王』を倒されたオーガどもは大混乱に陥った。
こうなると、俺とケルベロスは『第二段階』へと入る。
遠慮せず、無双モードへ移行したのだ。
俺は剣、格闘、そして近距離の攻撃魔法!
擬音が多くなってしまうのは、申し訳ない。
しゅばばばばばばっっ!!! しゅばばばばばばっっ!!!
どががっっ!!! がんっっ!!! どっごおおおん!!!
どしゅっ! どしゅっ! どしゅっ! どしゅっ! どしゅっ!
ケルベロスは、炎の息は禁止。
噛みつきと爪の切り裂き。
がぎゃ! がぶっ! ぐしゃ! ぐにっ! がっ!
がぎゃ! がぶっ! ぐしゃ! ぐにっ! がっ!
しゅばっ! しゅばっ! しゅばっ! しゅばっ!
しゅばっ! しゅばっ! しゅばっ! しゅばっ!
まさに阿鼻叫喚の地獄が再現。
そして、「ちら」と正門を見やれば、物見やぐらの兵士達は呆然。
口をぽかんと開け、目を大きくしながら、
暴れまくる俺とケルベロスを見つめていた。
そして、俺はついでとばかり、ノーマルタイプのオーガも100体ほど生け捕りにし、収納の腕輪へ放り込んだ。
捕獲した獲物を収納の腕輪へ放り込むと、魔法で仮死状態となり、そのまま時間が止まり、永久保存される。
え?
何故、生け捕りに?
ああ、こいつらは、後ほど俺の王国執行官お披露目イベントで使うのだ。
さてさて!
俺とケルベロスが無双しまくって、約1時間後……
オーガ5千体は……全滅した。
まあ、そのうち100体は俺が生け捕りにしたんだけどさ。
ここで俺は、大声で叫ぶ。
「俺はロイク・アルシェえええ!! 国王陛下直属の王国執行官だああ!! たった今、オーガ5千体は全て討伐したああ!!」
俺は更に声を張り上げる。
「もう大丈夫だあ!! 大破壊の危機は去ったああ!! グレゴワール・リヴァロル公爵閣下から、書類を預かっているうう!! ボドワン・ブルデュー辺境伯閣下ああ! 開門されたしいい!!」
しばらく正門は開かなかった。
しかし、10分ほど経つと、ゆっくりと凸凹だらけの正門は開いたのである。
その群れの中へ、俺とケルベロスは突っ込んで行った。
実は卑怯云々以上に背後からの襲撃にはメリットがある。
このオーガ5千体の群れには指揮をとる『王』が居る。
文字通り、オーガの王と呼ばれる上位種『オーガキング』である。
大体、王でも将軍でも指揮官は最前線に立ったりはしない。
周囲を護衛に守らせ、後方に位置するのがセオリーだ。
先ほど、ケルベロスが偵察をかけた時、『オーガキング』の存在と、その位置を確認済だ。
『主よ、いきなりオーガキングを殺ってしまおう。リーダーが倒されれば、5千体の群れは瓦解する』
『ああ、同意見だ。城から向かって後方……つまり俺達が衝く後方にオーガキングは居るのだろう?』
『うむ、居る。先ほど確かめた。我が護衛を倒す。主はその間隙をぬって、オーガキングを倒せ』
『了解だ!』
……という打合せを先ほどした。
その後は、大混乱に陥った群れに対し、思いっきり無双攻撃……後は、成り行き。
という大雑把な作戦なのだ。
『では行くぞ! 主よ、続け! 我が道を開く!』
『おう!』
ここでようやくオーガどもがハッとし、接近する俺とケルベロスに気付いた。
一斉に後ろを振り向く!
体を入れ替え、俺達の攻撃に備えようとする!
しかし!
もう遅い!
ケルベロスが、大きくジャ~~ンプ!!
がぎゃ! がぶっ! ぐしゃ! ぐにっ! がっ!
がぎゃ! がぶっ! ぐしゃ! ぐにっ! がっ!
大きな口の鋭い牙を急所へたて、オーガどもを次々と噛み殺して行く。
さすが、大言壮語するだけの事はある!
オーガキングの護衛たる上位種、オーガソルジャー、
オーガオフィサー、そしてオーガカーネル、オーガジェネラルなど、
えり抜きの上位種も、ものともせず倒してしまった。
瞬間!
俺の前に一本の道が見える!
その先には!
身長10mはあろうかというオーガの王、オーガキングが怒りに燃える目で、
巨大かつ強大な双腕をぶんぶんと振り回していた。
『主! 道は開けたぞ! 今だ! オーガキングを倒せ!』
『よし!』
速度をあげた俺はじぐざぐに走る。
オーガキングは俺の動きを捉えられず、苛立つぜ!
とばかりに、咆哮!
ぐあおおおおおおおおおおお!!!!!
近づく俺を捕まえようと腕を伸ばす、つかもうとする。
しかし俺の動体視力は、オーガの動きなど超スローモーション!
らくらくとかわし、俺は剣を素早く抜き、
しゅばばばばばばっっ!!!
と袈裟懸けに斬り裂いていたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ドラゴンの尾を一刀両断した俺の剣技はただ力を込める斬撃ではない。
斬る瞬間に魔力を込め、体内を破壊する魔法剣だ。
オーガキングは即死! していた。
どどどん! と、まるで朽木が倒れるように地へ伏した。
ぎゃおっ! くわうっ! はががっ! ぎええっ! ひえおっ!
目の前で、力の象徴ともいえるオーガの王が瞬殺された恐怖。
その恐怖が、5千のオーガを一気に染める。
予想通り!
と言って良い。
絶対無敵なはずの『王』を倒されたオーガどもは大混乱に陥った。
こうなると、俺とケルベロスは『第二段階』へと入る。
遠慮せず、無双モードへ移行したのだ。
俺は剣、格闘、そして近距離の攻撃魔法!
擬音が多くなってしまうのは、申し訳ない。
しゅばばばばばばっっ!!! しゅばばばばばばっっ!!!
どががっっ!!! がんっっ!!! どっごおおおん!!!
どしゅっ! どしゅっ! どしゅっ! どしゅっ! どしゅっ!
ケルベロスは、炎の息は禁止。
噛みつきと爪の切り裂き。
がぎゃ! がぶっ! ぐしゃ! ぐにっ! がっ!
がぎゃ! がぶっ! ぐしゃ! ぐにっ! がっ!
しゅばっ! しゅばっ! しゅばっ! しゅばっ!
しゅばっ! しゅばっ! しゅばっ! しゅばっ!
まさに阿鼻叫喚の地獄が再現。
そして、「ちら」と正門を見やれば、物見やぐらの兵士達は呆然。
口をぽかんと開け、目を大きくしながら、
暴れまくる俺とケルベロスを見つめていた。
そして、俺はついでとばかり、ノーマルタイプのオーガも100体ほど生け捕りにし、収納の腕輪へ放り込んだ。
捕獲した獲物を収納の腕輪へ放り込むと、魔法で仮死状態となり、そのまま時間が止まり、永久保存される。
え?
何故、生け捕りに?
ああ、こいつらは、後ほど俺の王国執行官お披露目イベントで使うのだ。
さてさて!
俺とケルベロスが無双しまくって、約1時間後……
オーガ5千体は……全滅した。
まあ、そのうち100体は俺が生け捕りにしたんだけどさ。
ここで俺は、大声で叫ぶ。
「俺はロイク・アルシェえええ!! 国王陛下直属の王国執行官だああ!! たった今、オーガ5千体は全て討伐したああ!!」
俺は更に声を張り上げる。
「もう大丈夫だあ!! 大破壊の危機は去ったああ!! グレゴワール・リヴァロル公爵閣下から、書類を預かっているうう!! ボドワン・ブルデュー辺境伯閣下ああ! 開門されたしいい!!」
しばらく正門は開かなかった。
しかし、10分ほど経つと、ゆっくりと凸凹だらけの正門は開いたのである。
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