30 / 176
第30話「頼む! 一生のお願いだ!」
しおりを挟む
「お、お、俺も行くよ! き、君に! は、話したい事があるんだ!」
と、フェルナンさんは、涙目で懇願して来た。
彼の思いつめた表情を見て、やはり何か理由があるのだと、
俺は確信した。
バスチアンさんは、多分男子棟ロッジへは来ないだろうし。
俺とフェルナンさん、ふたりきりでじっくりと話す事が出来そうだ。
彼のすがるような眼差しを受け、少し考え、決めたのだ。
出来る範囲内になってはしまうけど……
シャルロットさんをケアしたのと同様に、
フェルナンさんの悩みも出来うる限り、ケアしてあげようと。
せっかく縁あって出会った同期のよしみ、情けは人の為ならずでね。
まずはフェルナンさんが、したいという話を聞いてあげよう。
なので、フェルナンさんの申し出を俺は了承する。
「ええ、フェルナンさん。話を聞くぐらい、良いですよ。じゃあ、ロッジへ行きましょう」
「す、すまん! エルヴェ君! 恩に着る!」
「いいええ、お安い御用です。お茶でも飲みながら、男同士、サシで落ち着いて話しましょう」
「あ、ありがとう」
という事で……俺とフェルナンさんはロッジへイン。
俺は早速お茶の用意。
カップへ湯を入れ温め。
その間に茶葉をポットへ入れ湯を投入。
しばし経ってから、カップの湯を捨てて、お茶を淹れる。
椅子がないので、テーブルにカップを置き、たったまま、お茶を飲む事に。
互いにお茶をひと口飲み、話は始まった。
何を言うのかと思ったら、
「エルヴェ君……君はずいぶん、シャルロットさんと仲良くなったみたいだね?」
え?
何?
それが話したい事かよ。
と思いながら、言葉を濁す俺。
否定はしないって感じで。
「ええ、まあ……」
「このまま、シャルロットさんと付き合うのかい?」
おいおい、フェルナンさんの大事な話じゃないの?
そんなんどうでも良いだろ?
と思いつつ、俺は言葉を戻す。
「まあ、相手次第だし、研修が終わってから、彼女と改めて話しますよ」
「そうか……」
もしかしたらと思ったが、反応が薄いフェルナンさんから、
嫉妬の波動は出ていない。
どうやらシャルロットさんに片思いとか、執着しているわけでもなさそうだ。
「それが何か?」
と、俺が尋ねると、
「ああ、エルヴェ君はシャルロットさんと仲良くて、うらやましいな……と思ってね」
と言い、遠い目をした。
「どういう意味です?」
「ああ、俺の方は、恋人と中々上手くいかなくてな」
おお、フェルナンさんのカミングアウト。
成る程ねえ、恋人が居たんだ。
「そうなんですか?」
「ああ、同じ貴族家子息のエルヴェ君だったら分かるだろう? 俺は彼女と婚約し、結婚したいんだけど……相手の家との兼ね合いがなあ……しがない男爵家の3男坊じゃ、いかんともしがたい」
むむむ。
これは真っ向から反論。
「いや俺には貴方の事情は分かりませんよ、フェルナンさん。貴族家と言っても、俺の実家は名誉貴族の騎士爵家ですから……正式な貴族家の男爵家とは全然違います」
「む、そうか」
おいおい、今そんな話していてもしょ~がないだろ?
肝心の話をしてくださいな。
「フェルナンさん、格下の俺に対し、何か、さりげなく自分の実家自慢してません? それより本題へ入ってください」
回りくどい物言いをやめさせ、話を促す為、
俺が少しだけ怒った様子で問いかけると、
「あ、す、すまん! 申し訳ない! もう本題へ入るよ!」
フェルナンさんは平謝りし、改めて話し出したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「エルヴェ君」
「はい」
「話を聞いてて分かるかもしれないが、俺の恋人は俺の実家より格上の上級貴族で伯爵家令嬢なんだ」
「成る程」
「だから、しがない男爵家3男坊の俺は婚約、結婚を許して貰えなくてね。困ってるんだ」
「そうなんですか」
「ああ、彼女のお父上は、とある侯爵家の長男、次期当主へ嫁にやろうとしているんだよ」
ようやく……話が見えて来た。
スフェール王国の貴族制度は、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、名誉職の騎士爵の順番で形成されている。
フェルナンさんは男爵家の3男坊。
しかも、冒険者。
彼女さんは伯爵家の令嬢で、彼女さんのお父上は、
侯爵家の長男、次期当主へ嫁がせようとしているらしい。
う~ん。
身分格差は、はっきりしている。
フェルナンさんのライバルは、超が付く強敵すぎる。
はるかに上級貴族の御曹司と言って良い。
「エルヴェ君! 俺は何とか、彼女のお父上に認められたい。その為に、冒険者となって、強大な魔物を退治し、手っ取り早く武功を立てたいと思ったんだ」
うむむ……でも、このヘタレ具合じゃ、強大な魔物を退治なんて無理じゃね?
と思ったが、そんな事言ったら、また落ち込むだろうな。
「そうだったんですか」
「ああ、何故なら、もう時間がない。どこかへ仕官して、下積み生活を送るなんて、悠長な事はしていられない。ぐずぐずしていると、彼女が侯爵家の花嫁になってしまうから!」
「ですね」
「だが、焦燥感にかられていた俺にも素晴らしい幸運が訪れた! 何と! マエストロ、英雄ローラン様からドラフト指名されたからだ! やった! と思った! 大喜びした! もしもマエストロに認められれば、彼女の父上は絶対に認めてくれるからな!」
「ええ、一発大逆転ですね」
「そうだ! エルヴェ君! 一発大逆転だよ! 彼女に伝え、俺がグランシャリオにドラフト指名された事はお父上へも伝えて貰った! しかし……このままでは……マエストロに、到底認めて貰えない」
フェルナンさん、さすがに自分が置かれた状況を分かってる。
「そこでだ! 頼む! 一生のお願いだ! 俺がマエストロに認められる為、力を貸して貰えないか! たのむううう!!!!!」
またも涙目になったフェルナンさんは、板の前に土下座し、俺に懇願したのである。
と、フェルナンさんは、涙目で懇願して来た。
彼の思いつめた表情を見て、やはり何か理由があるのだと、
俺は確信した。
バスチアンさんは、多分男子棟ロッジへは来ないだろうし。
俺とフェルナンさん、ふたりきりでじっくりと話す事が出来そうだ。
彼のすがるような眼差しを受け、少し考え、決めたのだ。
出来る範囲内になってはしまうけど……
シャルロットさんをケアしたのと同様に、
フェルナンさんの悩みも出来うる限り、ケアしてあげようと。
せっかく縁あって出会った同期のよしみ、情けは人の為ならずでね。
まずはフェルナンさんが、したいという話を聞いてあげよう。
なので、フェルナンさんの申し出を俺は了承する。
「ええ、フェルナンさん。話を聞くぐらい、良いですよ。じゃあ、ロッジへ行きましょう」
「す、すまん! エルヴェ君! 恩に着る!」
「いいええ、お安い御用です。お茶でも飲みながら、男同士、サシで落ち着いて話しましょう」
「あ、ありがとう」
という事で……俺とフェルナンさんはロッジへイン。
俺は早速お茶の用意。
カップへ湯を入れ温め。
その間に茶葉をポットへ入れ湯を投入。
しばし経ってから、カップの湯を捨てて、お茶を淹れる。
椅子がないので、テーブルにカップを置き、たったまま、お茶を飲む事に。
互いにお茶をひと口飲み、話は始まった。
何を言うのかと思ったら、
「エルヴェ君……君はずいぶん、シャルロットさんと仲良くなったみたいだね?」
え?
何?
それが話したい事かよ。
と思いながら、言葉を濁す俺。
否定はしないって感じで。
「ええ、まあ……」
「このまま、シャルロットさんと付き合うのかい?」
おいおい、フェルナンさんの大事な話じゃないの?
そんなんどうでも良いだろ?
と思いつつ、俺は言葉を戻す。
「まあ、相手次第だし、研修が終わってから、彼女と改めて話しますよ」
「そうか……」
もしかしたらと思ったが、反応が薄いフェルナンさんから、
嫉妬の波動は出ていない。
どうやらシャルロットさんに片思いとか、執着しているわけでもなさそうだ。
「それが何か?」
と、俺が尋ねると、
「ああ、エルヴェ君はシャルロットさんと仲良くて、うらやましいな……と思ってね」
と言い、遠い目をした。
「どういう意味です?」
「ああ、俺の方は、恋人と中々上手くいかなくてな」
おお、フェルナンさんのカミングアウト。
成る程ねえ、恋人が居たんだ。
「そうなんですか?」
「ああ、同じ貴族家子息のエルヴェ君だったら分かるだろう? 俺は彼女と婚約し、結婚したいんだけど……相手の家との兼ね合いがなあ……しがない男爵家の3男坊じゃ、いかんともしがたい」
むむむ。
これは真っ向から反論。
「いや俺には貴方の事情は分かりませんよ、フェルナンさん。貴族家と言っても、俺の実家は名誉貴族の騎士爵家ですから……正式な貴族家の男爵家とは全然違います」
「む、そうか」
おいおい、今そんな話していてもしょ~がないだろ?
肝心の話をしてくださいな。
「フェルナンさん、格下の俺に対し、何か、さりげなく自分の実家自慢してません? それより本題へ入ってください」
回りくどい物言いをやめさせ、話を促す為、
俺が少しだけ怒った様子で問いかけると、
「あ、す、すまん! 申し訳ない! もう本題へ入るよ!」
フェルナンさんは平謝りし、改めて話し出したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「エルヴェ君」
「はい」
「話を聞いてて分かるかもしれないが、俺の恋人は俺の実家より格上の上級貴族で伯爵家令嬢なんだ」
「成る程」
「だから、しがない男爵家3男坊の俺は婚約、結婚を許して貰えなくてね。困ってるんだ」
「そうなんですか」
「ああ、彼女のお父上は、とある侯爵家の長男、次期当主へ嫁にやろうとしているんだよ」
ようやく……話が見えて来た。
スフェール王国の貴族制度は、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、名誉職の騎士爵の順番で形成されている。
フェルナンさんは男爵家の3男坊。
しかも、冒険者。
彼女さんは伯爵家の令嬢で、彼女さんのお父上は、
侯爵家の長男、次期当主へ嫁がせようとしているらしい。
う~ん。
身分格差は、はっきりしている。
フェルナンさんのライバルは、超が付く強敵すぎる。
はるかに上級貴族の御曹司と言って良い。
「エルヴェ君! 俺は何とか、彼女のお父上に認められたい。その為に、冒険者となって、強大な魔物を退治し、手っ取り早く武功を立てたいと思ったんだ」
うむむ……でも、このヘタレ具合じゃ、強大な魔物を退治なんて無理じゃね?
と思ったが、そんな事言ったら、また落ち込むだろうな。
「そうだったんですか」
「ああ、何故なら、もう時間がない。どこかへ仕官して、下積み生活を送るなんて、悠長な事はしていられない。ぐずぐずしていると、彼女が侯爵家の花嫁になってしまうから!」
「ですね」
「だが、焦燥感にかられていた俺にも素晴らしい幸運が訪れた! 何と! マエストロ、英雄ローラン様からドラフト指名されたからだ! やった! と思った! 大喜びした! もしもマエストロに認められれば、彼女の父上は絶対に認めてくれるからな!」
「ええ、一発大逆転ですね」
「そうだ! エルヴェ君! 一発大逆転だよ! 彼女に伝え、俺がグランシャリオにドラフト指名された事はお父上へも伝えて貰った! しかし……このままでは……マエストロに、到底認めて貰えない」
フェルナンさん、さすがに自分が置かれた状況を分かってる。
「そこでだ! 頼む! 一生のお願いだ! 俺がマエストロに認められる為、力を貸して貰えないか! たのむううう!!!!!」
またも涙目になったフェルナンさんは、板の前に土下座し、俺に懇願したのである。
0
お気に入りに追加
234
あなたにおすすめの小説
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
サモンブレイブ・クロニクル~無能扱いされた少年の異世界無双物語
イズミント(エセフォルネウス)
ファンタジー
高校2年の佐々木 暁斗は、クラスメイト達と共に異世界に召還される。
その目的は、魔王を倒す戦力として。
しかし、クラスメイトのみんなが勇者判定されるなかで、暁斗だけは勇者判定されず、無能とされる。
多くのクラスメイトにも見捨てられた暁斗は、唯一見捨てず助けてくれた女子生徒や、暁斗を介抱した魔女と共に異世界生活を送る。
その過程で、暁斗の潜在能力が発揮され、至るところで無双していくお話である。
*この作品はかつてノベルアップ+や小説家になろうに投稿したものの再々リメイクです。
転生王子はセーブポイントを知っている ~俺だけ見える秘密のスポットで何回死んでもやり直せる~
天宮暁
ファンタジー
謎の敵兵による奇襲によって、人間の小国トラキリアは、その日滅亡の危機に瀕していた。
トラキリアの第三王子であるユリウスは、決死の覚悟の臣下たちに送り出され、城からの脱出を図ったが、背後からは敵の追っ手が迫ってくる。
絶体絶命の窮地に陥ったユリウス。
だが、そのときユリウスは、行く手に奇妙な「モノ」があることに気がついた。
明るい緑の光で描かれた魔法陣と、その上に浮かぶ光の玉。
淡くあたたかな光を放つそれは、この世界の住人が知るはずのないものだった。
「セーブ……ポイント」
知らないはずの言葉が口から滑り出すのと同時に、ユリウスの脳裏に異世界の知識が溢れ出す。
それは、この世界にそっくりなVRRPG「Carnage(カルネージ)」の攻略情報だった。
ゲームの知識を得たユリウスは、セーブポイントのとんでもない可能性に気がついた。
「この力があれば――何度死んでもやり直せるじゃないか!」
ユリウスは、セーブポイントの力を最大限に活用し、大事な人たちを必ず救い出すと決意する。
かくして、運命に翻弄されるはずだった小国の王子は、誰もが幸せになれる結末を目指して、セーブ&ロードをくり返す。
彼の行動はやがて、世界の命運すらも変えていく――
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
弓使いの成り上がり~「弓なんて役に立たない」と追放された弓使いは実は最強の狙撃手でした~
平山和人
ファンタジー
弓使いのカイトはSランクパーティー【黄金の獅子王】から、弓使いなんて役立たずと追放される。
しかし、彼らは気づいてなかった。カイトの狙撃がパーティーの危機をいくつも救った来たことに、カイトの狙撃が世界最強レベルだということに。
パーティーを追放されたカイトは自らも自覚していない狙撃で魔物を倒し、美少女から惚れられ、やがて最強の狙撃手として世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを失った【黄金の獅子王】は没落の道を歩むことになるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる