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第649話「いざという時は、ヒルデガルドの無事が最優先」
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翌日、リオネルとヒルデガルドはドラゴン出現地周辺の事前調査に出かけた。
王国宰相ベルンハルド、ギルドマスターのマウリシオから、それぞれ騎士、冒険者の護衛をつけると言われたが、丁重に断って、革鎧の冒険者姿になり、
朝早く、ふたりで出かけたのである。
エキゾチックな趣きのアールヴ族正礼装とは全く違う地味な冒険者姿。
早朝だけあり人通りも少なく、ふたりは注目されずに、のんびりと歩く。
護衛「なし」なので、当然リオネルの警戒は最大レベル。
まず俊敏な妖精ピクシーのジャンを放ち、周囲を警戒させ、
自身の索敵もMAX範囲の5㎞に張り巡らせていた。
王都リーベルタースの正門を出てから、街道をしばし歩いたふたりだが、
人通りがなくなったのを見計らい、立ち止まったリオネルが、
ここで従士のケルベロス、オルトロス、ジズを召喚。
『よし! 3人とも先行し、指定した範囲内を探索してくれ、但し、ドラゴンどもに存在を察知されないよう、必ず気配は消してくれ。そして相手にどんな隙があろうとも手出しは厳禁だぞ』
リオネルに命じられ、灰色狼に擬態した魔獣兄弟は、
了解し「うおん!」と吠え、駆けて行く。
また、大鷲に擬態したジズは、同じく「きええ~」と鳴き、
速度を制御しながら、魔獣兄弟の上空を飛んで行った。
更にリオネルは上空をホバリング中のジャンへも指示を出す。
『ジャンは、そのまま、俺達の少し前方の上空を飛んでくれ。飛翔するワイバーンには気配を察知されぬよう充分注意しろよ』
『了解! リオネル様!』
微笑み、従士達を見送ったリオネルが、ヒルデガルドへ背を向けた。
「どうぞ、ヒルデガルドさん」
「ありがとうございます。リオネル様、失礼致しますね」
そう、お分かりかもしれないが、
リオネルの背には既に背負い搬送具が装着されていたのだ。
愛するリオネルに背負われる!
満面の笑みを浮かべ、「ふわっ」と乗ったヒルデガルドを背負い、
落下防止用のハーネスをつけ、しっかり固定するとリオネルは走り出した。
当然、出発前に究極の防御魔法『破邪霊鎧』を、
ヒルデガルドと自身へ行使している。
時速10㎞、20㎞、30㎞、40㎞、50㎞……
リオネルは軽快に駆けて行く。
駆けながらふたりは話す。
ふたりの会話は当然、心と心の会話、念話である。
『リオネル様、本日の事前調査の目的は、ドラゴンとワイバーンの個体数の再確認と生態調査、そして出没地域の地形確認ですよね?』
ヒルデガルドが、再確認を求めて来た。
イエーラにおけるいつもの仕事の段取り確認と同様である。
リオネルは肯定し、頷く。
『ええ、そうです、ヒルデガルドさん。奴らの出没地域を一周し、もろもろ確認を取りたいと思います』
『ですよね!』
『俺が以前ドラゴンと戦ったフォルミーカ迷宮では、いきなり初めてのあらゆる相手、初めてのあらゆる地形でも臨機応変に戦えましたので、今回も下調べなしでも大丈夫だとは思います』
ヒルデガルドが考えているであろう事をリオネルは口にし、
更に言う。
『ですが、今回は守るべきヒルデガルドさんも居ますし、リスクは極力なくし、慎重に安全策で行きます』
『うふふ♡ ありがとうございます』
やはり、リオネルは凄く優しい。
そしてとんでもなく強い。
更に冷静沈着で、限りなく博識だ。
そんな事を再認識し、背負われたヒルデガルドは嬉しくなり、
リオネルの革鎧をぎゅ!と握ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
……という事で、出没地域に到着したリオネルは、念の為ジャンを回収。
撤収を命じられたジャンは不満そうであったが、ワイバーンに察知され、
万が一の事があると困るとリオネルが言えば、納得し、収納の腕輪へ搬入された。
さてさて!
首領たる20m超のドラゴンは広大な洞窟に潜り、
空腹になると出現し、ワイバーンとともに家畜を襲っている。
人間にも相当数の被害が出ていると、マウリシオ からは聞いていた。
リオネルが丹念に索敵しても、ドラゴンの反応がないのは、
巣穴らしい深き洞窟に潜って、身を隠しているせいに違いない。
引き続き、リオネルとヒルデガルドは出没地域を調べて行った。
ワイバーンを巧みに避けながら、地形の確認をし、探索していると
偵察に出しているケルベロス、オルトロス、ジズからも随時報告が入って来た。
『主! 偵察のみなど生ぬるい!』
『ドラゴン以下全てを、一気に倒しましょう!』
『!!!!!!!!!!』
という強硬派が多かった。
フォルミーカ迷宮におけるリオネルの無双を知り抜いている従士達にすれば、
ここへ何度も足を運ぶのが非効率だと思ったのだろう。
確かに従士達の言う事も一理ある。
今のリオネルがその気になれば、
ドラゴンと10体のワイバーンなど瞬殺であるから。
……昨夜、リオネルとヒルデガルドは地図を広げながら、
ドラゴンどもの出没地域を探索する事前調査を行う事を前提にし、
様々なケースを想定、ふたりで綿密な打合せをし、従士達にも指示をした。
基本的には、リオネルの移動はヒルデガルドを背負いながら。
リオネルの索敵と従士の偵察をフルに使い、
念話を駆使し、報告を受け、連絡を取り合いながら、
ドラゴン、ワイバーンと遭遇しないよう注意。
その間、ふたりでドラゴンどもの状況と動きを把握、認識し、
出没地域の地形確認を行うのだ。
そう、今回の目的はあくまでも事前調査。
先ほど従士に徹底したように、今回は敢えて戦闘は行わない。
いかにリオネルが強く、実力があろうとも、行き掛けの駄賃はナシ。
ベルンハルド、マウリシオと取り交わした約束通り、
決められた手順を踏み、依頼を完遂する。
それが信頼を得る基本ルールだとリオネルは確信している。
ただ、ドラゴンどもが跋扈する危険な地域では、何が起こるか分からない。
いざという時は、ヒルデガルドの無事が最優先。
もしも第三者に行使がバレても構わず、
転移魔法で現場を離脱するのは言うまでもなかった。
『いや、却下だ。フォルミーカ迷宮の探索時とは違う。今回はアクィラ王国宰相からの正式な依頼、本日は調査のみだ。その代わり、この調査が終わったら、間を置かずすぐに出撃し、ドラゴンどもを殲滅しよう』
リオネルの言葉に従士達は納得し、一行は出没地域の探索を続け、
無事、この日の事前調査を終了したのである。
王国宰相ベルンハルド、ギルドマスターのマウリシオから、それぞれ騎士、冒険者の護衛をつけると言われたが、丁重に断って、革鎧の冒険者姿になり、
朝早く、ふたりで出かけたのである。
エキゾチックな趣きのアールヴ族正礼装とは全く違う地味な冒険者姿。
早朝だけあり人通りも少なく、ふたりは注目されずに、のんびりと歩く。
護衛「なし」なので、当然リオネルの警戒は最大レベル。
まず俊敏な妖精ピクシーのジャンを放ち、周囲を警戒させ、
自身の索敵もMAX範囲の5㎞に張り巡らせていた。
王都リーベルタースの正門を出てから、街道をしばし歩いたふたりだが、
人通りがなくなったのを見計らい、立ち止まったリオネルが、
ここで従士のケルベロス、オルトロス、ジズを召喚。
『よし! 3人とも先行し、指定した範囲内を探索してくれ、但し、ドラゴンどもに存在を察知されないよう、必ず気配は消してくれ。そして相手にどんな隙があろうとも手出しは厳禁だぞ』
リオネルに命じられ、灰色狼に擬態した魔獣兄弟は、
了解し「うおん!」と吠え、駆けて行く。
また、大鷲に擬態したジズは、同じく「きええ~」と鳴き、
速度を制御しながら、魔獣兄弟の上空を飛んで行った。
更にリオネルは上空をホバリング中のジャンへも指示を出す。
『ジャンは、そのまま、俺達の少し前方の上空を飛んでくれ。飛翔するワイバーンには気配を察知されぬよう充分注意しろよ』
『了解! リオネル様!』
微笑み、従士達を見送ったリオネルが、ヒルデガルドへ背を向けた。
「どうぞ、ヒルデガルドさん」
「ありがとうございます。リオネル様、失礼致しますね」
そう、お分かりかもしれないが、
リオネルの背には既に背負い搬送具が装着されていたのだ。
愛するリオネルに背負われる!
満面の笑みを浮かべ、「ふわっ」と乗ったヒルデガルドを背負い、
落下防止用のハーネスをつけ、しっかり固定するとリオネルは走り出した。
当然、出発前に究極の防御魔法『破邪霊鎧』を、
ヒルデガルドと自身へ行使している。
時速10㎞、20㎞、30㎞、40㎞、50㎞……
リオネルは軽快に駆けて行く。
駆けながらふたりは話す。
ふたりの会話は当然、心と心の会話、念話である。
『リオネル様、本日の事前調査の目的は、ドラゴンとワイバーンの個体数の再確認と生態調査、そして出没地域の地形確認ですよね?』
ヒルデガルドが、再確認を求めて来た。
イエーラにおけるいつもの仕事の段取り確認と同様である。
リオネルは肯定し、頷く。
『ええ、そうです、ヒルデガルドさん。奴らの出没地域を一周し、もろもろ確認を取りたいと思います』
『ですよね!』
『俺が以前ドラゴンと戦ったフォルミーカ迷宮では、いきなり初めてのあらゆる相手、初めてのあらゆる地形でも臨機応変に戦えましたので、今回も下調べなしでも大丈夫だとは思います』
ヒルデガルドが考えているであろう事をリオネルは口にし、
更に言う。
『ですが、今回は守るべきヒルデガルドさんも居ますし、リスクは極力なくし、慎重に安全策で行きます』
『うふふ♡ ありがとうございます』
やはり、リオネルは凄く優しい。
そしてとんでもなく強い。
更に冷静沈着で、限りなく博識だ。
そんな事を再認識し、背負われたヒルデガルドは嬉しくなり、
リオネルの革鎧をぎゅ!と握ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
……という事で、出没地域に到着したリオネルは、念の為ジャンを回収。
撤収を命じられたジャンは不満そうであったが、ワイバーンに察知され、
万が一の事があると困るとリオネルが言えば、納得し、収納の腕輪へ搬入された。
さてさて!
首領たる20m超のドラゴンは広大な洞窟に潜り、
空腹になると出現し、ワイバーンとともに家畜を襲っている。
人間にも相当数の被害が出ていると、マウリシオ からは聞いていた。
リオネルが丹念に索敵しても、ドラゴンの反応がないのは、
巣穴らしい深き洞窟に潜って、身を隠しているせいに違いない。
引き続き、リオネルとヒルデガルドは出没地域を調べて行った。
ワイバーンを巧みに避けながら、地形の確認をし、探索していると
偵察に出しているケルベロス、オルトロス、ジズからも随時報告が入って来た。
『主! 偵察のみなど生ぬるい!』
『ドラゴン以下全てを、一気に倒しましょう!』
『!!!!!!!!!!』
という強硬派が多かった。
フォルミーカ迷宮におけるリオネルの無双を知り抜いている従士達にすれば、
ここへ何度も足を運ぶのが非効率だと思ったのだろう。
確かに従士達の言う事も一理ある。
今のリオネルがその気になれば、
ドラゴンと10体のワイバーンなど瞬殺であるから。
……昨夜、リオネルとヒルデガルドは地図を広げながら、
ドラゴンどもの出没地域を探索する事前調査を行う事を前提にし、
様々なケースを想定、ふたりで綿密な打合せをし、従士達にも指示をした。
基本的には、リオネルの移動はヒルデガルドを背負いながら。
リオネルの索敵と従士の偵察をフルに使い、
念話を駆使し、報告を受け、連絡を取り合いながら、
ドラゴン、ワイバーンと遭遇しないよう注意。
その間、ふたりでドラゴンどもの状況と動きを把握、認識し、
出没地域の地形確認を行うのだ。
そう、今回の目的はあくまでも事前調査。
先ほど従士に徹底したように、今回は敢えて戦闘は行わない。
いかにリオネルが強く、実力があろうとも、行き掛けの駄賃はナシ。
ベルンハルド、マウリシオと取り交わした約束通り、
決められた手順を踏み、依頼を完遂する。
それが信頼を得る基本ルールだとリオネルは確信している。
ただ、ドラゴンどもが跋扈する危険な地域では、何が起こるか分からない。
いざという時は、ヒルデガルドの無事が最優先。
もしも第三者に行使がバレても構わず、
転移魔法で現場を離脱するのは言うまでもなかった。
『いや、却下だ。フォルミーカ迷宮の探索時とは違う。今回はアクィラ王国宰相からの正式な依頼、本日は調査のみだ。その代わり、この調査が終わったら、間を置かずすぐに出撃し、ドラゴンどもを殲滅しよう』
リオネルの言葉に従士達は納得し、一行は出没地域の探索を続け、
無事、この日の事前調査を終了したのである。
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