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第625話「やはり、可愛い孫娘は大きく大きく成長している!!」
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「ただいま戻りました! おじいさま! 私が留守の間はありがとうございました!」
武官達に先導され、リオネルとヒルデガルドは、大広間で朝食中の、
イェレミアスの下へ訪れた。
時間は午前7時15分だ。
「おお! 無事に戻ったか! まあ、リオネル様がご一緒ならば大丈夫だろうと、私は全く心配していなかったがな!」
立ち上がったイェレミアスは、にっこり笑い、深くお辞儀をし、
「リオネル様! 孫がお世話になり、本当にありがとうございました! 引き続き、何卒宜しくお願い致します!」
取り急ぎリオネルへ、孫娘引率の礼を告げ、
「ヒルデガルドよ、あまり他者の目につかないであろう、朝も早いこの時間に戻ったという事は、食事はまだだろう?」
「はい! おじいさま! おっしゃる通り、リオネル様と私は食事をせず、朝6時にワレバッドの街を出発しましたので、これからですわ」
「うむ! では、リオネル様ともども、一緒に食べようか!」
「はい! 最初からそのつもりですわ! おじいさまにお話しする事がた~くさん! おみやげも、い~っぱい買って参りました!」
リオネルと邂逅し、明るくなったヒルデガルドは、
旅に出る前よりも更に快活となっている。
加えて、思慮深さと落ち着きも感じられる。
ヒルデガルドは間違いなく成長し、器が大きくなっている!
やはり旅をさせて良かったようだ。
愛孫の成長が嬉しくてたまらないイェレミアスは、満面の笑みである。
「分かった! 分かった! 誰か、リオネル様とヒルデガルドに食事の支度を!」
イェレミアスの指示を聞き、控えていた使用人達が一斉に動いた。
何人かは厨房へ駆け込み、何人かはテーブルに食器等をセッティングし始める。
更にイェレミアスは言う。
「さあ、いつもの席に座ってください、リオネル様、ヒルデガルド」
ヒルデガルドの留守中、イェレミアスはソウェル代行。
執務室の席こそ使用しているが、食事の際座る席は、ソウェルの席ではない。
「さあ、ソウェルの席へ座りなさい、ヒルデガルド。その隣に、リオネル様もお座りください」
イェレミアスは、大広間一番の上席へヒルデガルドを、
その隣の席へリオネルに座るよう勧めた。
一瞬、躊躇したヒルデガルドであったが、
「良いのだ、ヒルデガルド。今の私はソウェルではなく、あくまで代行の身。お前が不在の間、執務を代わるだけなのだから」
と言われ、
「は、はい!」
と返事をし、リオネルの手を握り、席へ移動すると一緒に着席した。
リオネルとヒルデガルドが着席して少し経つと、
使用人達により、料理と飲み物が運ばれて来たのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アールヴ族の朝食は基本、パンにスープ、サラダ、
スクランブルエッグ、時たまソーセージがあるというシンプルなもの。
人間族の食事と変わらないが、味付けがかなり違い、
3週間以上人間族の食事を摂ったヒルデガルドは最初違和感を覚える。
しかし、慣れ親しんだ故郷の味に懐かしさが甦って来る。
各自、食事が進んだところで、リオネルとヒルデガルド、イェレミアスの3人は、
会話を再開した。
詳しい事は食後、執務室で……という事から、
大広間で交わす会話は他愛もない内容である。
「おじいさま」
「うむ」
「私、リオネル様の思し召しにより、人間族社会で、いろいろと貴重な経験をさせて頂き、面白おかしく様々なものを学ぶ事が出来ました。そして私や多くのアールヴ族が理由もなく人間族を貶めていたのは大きな間違いだったと認識し、反省致しました」
リオネルへ告げたのと全く同じ言葉を、イェレミアスへ告げるヒルデガルド。
「ふむ……」
「人間族の作る文化は、素晴らしいものがありましたわ。食べ物は美味しいですし、作られる工芸品は素敵ですし、美術館で見た芸術品は素晴らしかったですわ」
対してイェレミアスは、笑顔で尋ねてみる。
「おお、それは良かった。しかし良い事だけではなく、悪い事や嫌な事はなかったのかな?」
イェレミアスは、前ソウェルという身分を隠し、
アールヴ族のいち冒険者として、人間族社会の旅をした。
その間……良い事よりも悪い事、嫌な事の方が多かった。
ただ当時のイェレミアスは、現在と全く違い、
アールヴ族至上主義に凝り固まっていたせいもある。
旅を続けていくうちに、人間像と自然に触れあえるようになったが、
結構な時間がかかった。
今から考えれば、自身が尊大な事も原因だったと反省出来るが、
愛孫が同じ経験をしたのではないと、気になったのである。
ヒルデガルドは即答する。
「はい、ありました。ワレバッドの街中で、ナンパというものを体験致しました」
「な、何!? ナンパを体験!?」
「ええ、変な男達に、誘われたり、絡まれたりしましたわ。人間族にも悪い者が居ると、しっかり認識致しました」
変な男達に誘われたり、からまれた?
ヒルデガルドの話を聞き、イェレミアは驚き、表情が曇る。
「むむむ、変な男達か? ワレバッドの街中でナンパとな! だ、大丈夫だったのか?」
「はい、当然です。リオネル様がご一緒でしたから! しっかり守って頂きました」
「リオネル様がご一緒!! しっかり守って頂いた! ……ま、まあ、そうだな」
「はいっ! 全く問題ありません。私は指一本触れられてはおりませんわ」
「指一本触れられていない……」
「はいっ! リオネル様のひとにらみ、威圧のスキルで、私に声をかけ、ちょっかいを出そうとした男達は皆、戦闘不能、行動不能にされてしまいましたから」
「そ、そうか! それで、その男どもは、結局どうなった?」
「はい! リオネル様とお打ち合わせの上、護衛をして頂いていた冒険者ギルド総本部のサブマスター、ブレーズ・シャリエ様のご指示で、衛兵に確保、逮捕されてしまいました」
「おお、逮捕か! な、成る程!」
「男達は、暴力を振るう前にリオネル様から威圧されましたので、何も出来ませんでした。つまり未遂でしたから、厳重注意と罰金に処されたということです。ですが反省しないものは、加えて投獄か、国外追放になるそうですよ」
「ふ~む」
「後は、嫌な事と言うよりも、良くも悪くも、アールヴ族と人間族との価値観の違いを知りました」
「ほう、価値観の違いか」
「はい、郷に入っては郷に従えという言葉と意味をリオネル様に教えて頂きました」
「ふむ、郷に入っては郷に従え……か」
「はい! 新しい土地や組織に来たら、その風俗や習慣に従うべきだということです。マナーという大きな主語の下に存在する最低限の基本ルールはありますが、後はその場所により、様々な価値観が付加され、オリジナルなルールが生まれる。大事なのは、その場で折り合いたいのなら、相手の価値観を尊重し、オリジナルルールを厳守する事だと」
「な、成る程……」
「うふふふ、これ、全てリオネル様の受け売りですわ」
「ははは、そうか!」
「はい、イエーラにはイエーラのルールがあり、人間族にもまた然り。ただお互いを尊重し、ルールを守りながらより良くする改善は可能ですから、その努力はすべきだとリオネル様はおっしゃいました。私も全く同感です。アールヴ族の尊厳を守りつつ、相手の事も認め、高め合う……そのような精神が、これから鎖国を解き、国を開くにあたって、必要なのだと実感致しました」
キラキラと菫色の瞳を輝かせながら熱く語るヒルデガルド。
「おお、そうか!! そうか!!」
やはり、可愛い孫娘は大きく大きく成長している!!
予感が、確信へと変わったイェレミアスは、再び嬉しくなり、
思いっきり、満面の笑みを浮かべたのである。
武官達に先導され、リオネルとヒルデガルドは、大広間で朝食中の、
イェレミアスの下へ訪れた。
時間は午前7時15分だ。
「おお! 無事に戻ったか! まあ、リオネル様がご一緒ならば大丈夫だろうと、私は全く心配していなかったがな!」
立ち上がったイェレミアスは、にっこり笑い、深くお辞儀をし、
「リオネル様! 孫がお世話になり、本当にありがとうございました! 引き続き、何卒宜しくお願い致します!」
取り急ぎリオネルへ、孫娘引率の礼を告げ、
「ヒルデガルドよ、あまり他者の目につかないであろう、朝も早いこの時間に戻ったという事は、食事はまだだろう?」
「はい! おじいさま! おっしゃる通り、リオネル様と私は食事をせず、朝6時にワレバッドの街を出発しましたので、これからですわ」
「うむ! では、リオネル様ともども、一緒に食べようか!」
「はい! 最初からそのつもりですわ! おじいさまにお話しする事がた~くさん! おみやげも、い~っぱい買って参りました!」
リオネルと邂逅し、明るくなったヒルデガルドは、
旅に出る前よりも更に快活となっている。
加えて、思慮深さと落ち着きも感じられる。
ヒルデガルドは間違いなく成長し、器が大きくなっている!
やはり旅をさせて良かったようだ。
愛孫の成長が嬉しくてたまらないイェレミアスは、満面の笑みである。
「分かった! 分かった! 誰か、リオネル様とヒルデガルドに食事の支度を!」
イェレミアスの指示を聞き、控えていた使用人達が一斉に動いた。
何人かは厨房へ駆け込み、何人かはテーブルに食器等をセッティングし始める。
更にイェレミアスは言う。
「さあ、いつもの席に座ってください、リオネル様、ヒルデガルド」
ヒルデガルドの留守中、イェレミアスはソウェル代行。
執務室の席こそ使用しているが、食事の際座る席は、ソウェルの席ではない。
「さあ、ソウェルの席へ座りなさい、ヒルデガルド。その隣に、リオネル様もお座りください」
イェレミアスは、大広間一番の上席へヒルデガルドを、
その隣の席へリオネルに座るよう勧めた。
一瞬、躊躇したヒルデガルドであったが、
「良いのだ、ヒルデガルド。今の私はソウェルではなく、あくまで代行の身。お前が不在の間、執務を代わるだけなのだから」
と言われ、
「は、はい!」
と返事をし、リオネルの手を握り、席へ移動すると一緒に着席した。
リオネルとヒルデガルドが着席して少し経つと、
使用人達により、料理と飲み物が運ばれて来たのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アールヴ族の朝食は基本、パンにスープ、サラダ、
スクランブルエッグ、時たまソーセージがあるというシンプルなもの。
人間族の食事と変わらないが、味付けがかなり違い、
3週間以上人間族の食事を摂ったヒルデガルドは最初違和感を覚える。
しかし、慣れ親しんだ故郷の味に懐かしさが甦って来る。
各自、食事が進んだところで、リオネルとヒルデガルド、イェレミアスの3人は、
会話を再開した。
詳しい事は食後、執務室で……という事から、
大広間で交わす会話は他愛もない内容である。
「おじいさま」
「うむ」
「私、リオネル様の思し召しにより、人間族社会で、いろいろと貴重な経験をさせて頂き、面白おかしく様々なものを学ぶ事が出来ました。そして私や多くのアールヴ族が理由もなく人間族を貶めていたのは大きな間違いだったと認識し、反省致しました」
リオネルへ告げたのと全く同じ言葉を、イェレミアスへ告げるヒルデガルド。
「ふむ……」
「人間族の作る文化は、素晴らしいものがありましたわ。食べ物は美味しいですし、作られる工芸品は素敵ですし、美術館で見た芸術品は素晴らしかったですわ」
対してイェレミアスは、笑顔で尋ねてみる。
「おお、それは良かった。しかし良い事だけではなく、悪い事や嫌な事はなかったのかな?」
イェレミアスは、前ソウェルという身分を隠し、
アールヴ族のいち冒険者として、人間族社会の旅をした。
その間……良い事よりも悪い事、嫌な事の方が多かった。
ただ当時のイェレミアスは、現在と全く違い、
アールヴ族至上主義に凝り固まっていたせいもある。
旅を続けていくうちに、人間像と自然に触れあえるようになったが、
結構な時間がかかった。
今から考えれば、自身が尊大な事も原因だったと反省出来るが、
愛孫が同じ経験をしたのではないと、気になったのである。
ヒルデガルドは即答する。
「はい、ありました。ワレバッドの街中で、ナンパというものを体験致しました」
「な、何!? ナンパを体験!?」
「ええ、変な男達に、誘われたり、絡まれたりしましたわ。人間族にも悪い者が居ると、しっかり認識致しました」
変な男達に誘われたり、からまれた?
ヒルデガルドの話を聞き、イェレミアは驚き、表情が曇る。
「むむむ、変な男達か? ワレバッドの街中でナンパとな! だ、大丈夫だったのか?」
「はい、当然です。リオネル様がご一緒でしたから! しっかり守って頂きました」
「リオネル様がご一緒!! しっかり守って頂いた! ……ま、まあ、そうだな」
「はいっ! 全く問題ありません。私は指一本触れられてはおりませんわ」
「指一本触れられていない……」
「はいっ! リオネル様のひとにらみ、威圧のスキルで、私に声をかけ、ちょっかいを出そうとした男達は皆、戦闘不能、行動不能にされてしまいましたから」
「そ、そうか! それで、その男どもは、結局どうなった?」
「はい! リオネル様とお打ち合わせの上、護衛をして頂いていた冒険者ギルド総本部のサブマスター、ブレーズ・シャリエ様のご指示で、衛兵に確保、逮捕されてしまいました」
「おお、逮捕か! な、成る程!」
「男達は、暴力を振るう前にリオネル様から威圧されましたので、何も出来ませんでした。つまり未遂でしたから、厳重注意と罰金に処されたということです。ですが反省しないものは、加えて投獄か、国外追放になるそうですよ」
「ふ~む」
「後は、嫌な事と言うよりも、良くも悪くも、アールヴ族と人間族との価値観の違いを知りました」
「ほう、価値観の違いか」
「はい、郷に入っては郷に従えという言葉と意味をリオネル様に教えて頂きました」
「ふむ、郷に入っては郷に従え……か」
「はい! 新しい土地や組織に来たら、その風俗や習慣に従うべきだということです。マナーという大きな主語の下に存在する最低限の基本ルールはありますが、後はその場所により、様々な価値観が付加され、オリジナルなルールが生まれる。大事なのは、その場で折り合いたいのなら、相手の価値観を尊重し、オリジナルルールを厳守する事だと」
「な、成る程……」
「うふふふ、これ、全てリオネル様の受け売りですわ」
「ははは、そうか!」
「はい、イエーラにはイエーラのルールがあり、人間族にもまた然り。ただお互いを尊重し、ルールを守りながらより良くする改善は可能ですから、その努力はすべきだとリオネル様はおっしゃいました。私も全く同感です。アールヴ族の尊厳を守りつつ、相手の事も認め、高め合う……そのような精神が、これから鎖国を解き、国を開くにあたって、必要なのだと実感致しました」
キラキラと菫色の瞳を輝かせながら熱く語るヒルデガルド。
「おお、そうか!! そうか!!」
やはり、可愛い孫娘は大きく大きく成長している!!
予感が、確信へと変わったイェレミアスは、再び嬉しくなり、
思いっきり、満面の笑みを浮かべたのである。
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