595 / 689
第595話「分かりましたああ!! おい、誰か!! リオネル様を総本部までご案内してくれ!!」
しおりを挟む
リオネルとヒルデガルドは、出張の準備を進め、
事前の打合せをたっぷりした上、万全の態勢で、イエーラの都フェフを旅立った。
ふたりの最初の目的地は、ソヴァール王国のワレバッド、
自身で歩く徒歩は勿論、馬車を使ったとしても、気が遠くなるくらいに、
とんでもない長旅となる。
しかし瞬時に移動する転移魔法を習得したリオネルの旅は常人の旅とは全く違う。
普通ならば長時間掛かる旅を一瞬でスキップしてしまうのだ。
というわけで、出発して30分経たないうちに、
リオネルとヒルデガルドの姿は、ワレバッドから約1㎞の街道上にあった。
ちなみに……
リオネルが失われし古代魔法、『転移』『飛翔』を行使する事は、
まだイエーラ国内の、イェレミアス、ヒルデガルドを含め、
フェフ官邸の武官、事務官など、限られた者にしか知られていない。
いずれは人間社会へ伝わり、広まるかもしれないが、
現時点では、「こちらから口外はしない」という方針を、
イェレミアス、ヒルデガルドへ伝え、他言無用を約束して貰った。
また官邸の武官、事務官達へも同じくその方針は伝え、厳守させている。
さてさて!
旅をするふたりの風体だが……
リオネルはいつもと同じ、革鎧をまとった冒険者風。
一方、ヒルデガルドも官邸においてまとう、
ソウェル専用の豪奢な法衣姿ではない。
リオネルに同行した魔境におけるオーク討伐の際にも使った、
彼女の護衛を勤める女子の武官がまとう革鎧姿である。
そして……
いつもの通りというか、お約束というか、
ヒルデガルドたっての望みで、リオネルは彼女と手をつないでいた。
「生まれて初めて訪れる人間社会でも、リオネルと手をつないでいれば、
不安が和らぎ、落ち着いて行動出来る」からと懇願されたのである。
加えて安全上の問題もあり、リオネルは手をつなぐことをOKした。
笑顔で寄り添い、手をつないで歩く革鎧姿のリオネルとヒルデガルドは、
人間族とアールヴ族の熱々冒険者カップルに見えなくもない。
アールヴ族の中でもとびきり美しいヒルデガルドは、
街道を行き交う多くの人々の視線を集めていた。
そんなこんなで……もう少し歩けば、ワレバッドの町である。
さすがにワレバッドの正門前へしれっと転移するわけにはいかないので、
少し離れた街道脇の雑木林へ転移し、タイミングを見て街道へ出たという次第。
街道をしばし歩くと、ヒルデガルドが話しかけて来る。
「リ、リオネル様」
「はい、何でしょう、ヒルデガルドさん」
「ま、まもなく、ワレバッドの町……ですよね?」
「はい、後10分ほど歩くと、到着しますね」
リオネルが答えると、ヒルデガルドは「ふう」と大きく息を吐く。
「い、いよいよですね! わ、私……生まれて初めての国外への旅で、それも、いきなり人間の町へ行くでしょう? リオネル様と手をつないで頂いていても、とんでもなく緊張していますわ」
「はは、分かります。俺も18年間生まれ育った故郷を初めて出る時は、先行きどうなるか、結構不安でしたから」
「リオネル様もですか?」
「はい、でもその時俺は、たったひとりのぼっちでした。今回ヒルデガルドさんには、俺がついていますから」
「ですね!」
「なので、打合せした通りにして、俺の指示にしっかりと従って頂ければ大丈夫ですよ」
リオネルがそう言うと、
「はい! 頼りにしています! 宜しくお願い致します!」
ヒルデガルドは、元気よく返事をして、にっこり笑い、
握ったリオネルの手へ、ぎゅ!ぎゅ!と力を入れたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
久々に訪れたが、ワレバッドの町の正門は相も変わらず混雑していた。
入場手続きを待つ人々が数多く並んでいる。
リオネルとヒルデガルドが並ぶと、何人もの若い冒険者が話しかけて来た。
「綺麗なアールヴ族のお姉ちゃん、ワレバッドに何の用だい?」
「可愛いねえ! 俺の方がそんな若造より、町の事情に詳しいぜ、案内してやるよ」
「とびきり美味い店があるんだ! 一緒にメシ食わないか? 御馳走するよ!」
「遊びに行こう! 楽しくて良い店知ってるよ!」
などなどなど。
下心ありありの彼らの誘いは、いわゆるナンパである。
当然、人間の男子からアプローチされた事がないヒルデガルドは怯え、
リオネルへ、ひしっ!としがみついた。
対してリオネルは笑顔。
ヒルデガルドを庇いながら、ナンパ男子達へ、きっぱりと言う。
「彼女が怖がっていますから、ナンパはお断りです。他を当たってください」
そして、反論の余地を与えず、ぎん!と、彼らを一瞥。
軽めの威圧スキルを使った。
「ひい!」
「うわ!」
「あう!」
「ひええ!」
短い悲鳴をあげ、逃げ出して行くナンパ男子達。
ナンパ男子達が見えなくなると、ヒルデガルドの身体の硬直が取れ、
なよっと脱力した。
リオネルは、ヒルデガルドの身体をしっかりと支える。
「大丈夫ですか?」
支えられたヒルデガルドは、ふう~と大きく、安堵のため息を吐き、
「リオネル様」
「はい」
「彼らが突然、私に近寄り、声をかけて来て、とても驚きました。あれが……ナンパですか?」
「そうです」
「リオネル様に教えて頂いた通りでした。面識ない者に対して、いきなり、公共の場で会話し、まず連絡先交換を持ち掛け、更にデートへ誘い、キス、それ以上へ持ち込む行為。まさに異性をピックアップ、拾うという事なのですね」
「ですね。もし優しい言葉をかけられても、大体が下心ありきですから、うかつに、ついて行かない方が賢明です。危険な場合も多いですから」
「はい、分かりました。勉強になりましたわ。守って頂き、感謝致します」
そうこうしているうちに、順番が来て、
リオネルは、名乗り、冒険者ギルドの所属登録証を見せる。
ミスリル製の所属登録証に燦然と輝く『ランクS』の文字。
ワレバッドの門番は、冒険者ギルド総本部から派遣され、勤務する冒険者である。
リオネルの名を聞き、所属登録証へ記載されたランクSの文字を見て、
びっくり仰天。
無理もない。
『荒くれぼっち』リオネルの名を知っていたのは勿論、
ランクSの冒険者はいわば超が付くレジェンド。
このワレバッドの領主でもある総本部マスター、ローランド・コルドウェル以外に、
世界でも数人しか居ないからだ。
「リ、リオネル様!! ワレバッドへ!! ようこそおいでくださいましたああ!! ど、どちらへ行かれますか!!」
「はい、とりあえず冒険者ギルド総本部へ行こうと思っていますが」
「分かりましたああ!! おい、誰か!! リオネル様を総本部までご案内してくれ!!」
……という事で、門番により冒険者ギルドの馬車が呼ばれ、
リオネルとヒルデガルドは、総本部へドナドナされたのである。
事前の打合せをたっぷりした上、万全の態勢で、イエーラの都フェフを旅立った。
ふたりの最初の目的地は、ソヴァール王国のワレバッド、
自身で歩く徒歩は勿論、馬車を使ったとしても、気が遠くなるくらいに、
とんでもない長旅となる。
しかし瞬時に移動する転移魔法を習得したリオネルの旅は常人の旅とは全く違う。
普通ならば長時間掛かる旅を一瞬でスキップしてしまうのだ。
というわけで、出発して30分経たないうちに、
リオネルとヒルデガルドの姿は、ワレバッドから約1㎞の街道上にあった。
ちなみに……
リオネルが失われし古代魔法、『転移』『飛翔』を行使する事は、
まだイエーラ国内の、イェレミアス、ヒルデガルドを含め、
フェフ官邸の武官、事務官など、限られた者にしか知られていない。
いずれは人間社会へ伝わり、広まるかもしれないが、
現時点では、「こちらから口外はしない」という方針を、
イェレミアス、ヒルデガルドへ伝え、他言無用を約束して貰った。
また官邸の武官、事務官達へも同じくその方針は伝え、厳守させている。
さてさて!
旅をするふたりの風体だが……
リオネルはいつもと同じ、革鎧をまとった冒険者風。
一方、ヒルデガルドも官邸においてまとう、
ソウェル専用の豪奢な法衣姿ではない。
リオネルに同行した魔境におけるオーク討伐の際にも使った、
彼女の護衛を勤める女子の武官がまとう革鎧姿である。
そして……
いつもの通りというか、お約束というか、
ヒルデガルドたっての望みで、リオネルは彼女と手をつないでいた。
「生まれて初めて訪れる人間社会でも、リオネルと手をつないでいれば、
不安が和らぎ、落ち着いて行動出来る」からと懇願されたのである。
加えて安全上の問題もあり、リオネルは手をつなぐことをOKした。
笑顔で寄り添い、手をつないで歩く革鎧姿のリオネルとヒルデガルドは、
人間族とアールヴ族の熱々冒険者カップルに見えなくもない。
アールヴ族の中でもとびきり美しいヒルデガルドは、
街道を行き交う多くの人々の視線を集めていた。
そんなこんなで……もう少し歩けば、ワレバッドの町である。
さすがにワレバッドの正門前へしれっと転移するわけにはいかないので、
少し離れた街道脇の雑木林へ転移し、タイミングを見て街道へ出たという次第。
街道をしばし歩くと、ヒルデガルドが話しかけて来る。
「リ、リオネル様」
「はい、何でしょう、ヒルデガルドさん」
「ま、まもなく、ワレバッドの町……ですよね?」
「はい、後10分ほど歩くと、到着しますね」
リオネルが答えると、ヒルデガルドは「ふう」と大きく息を吐く。
「い、いよいよですね! わ、私……生まれて初めての国外への旅で、それも、いきなり人間の町へ行くでしょう? リオネル様と手をつないで頂いていても、とんでもなく緊張していますわ」
「はは、分かります。俺も18年間生まれ育った故郷を初めて出る時は、先行きどうなるか、結構不安でしたから」
「リオネル様もですか?」
「はい、でもその時俺は、たったひとりのぼっちでした。今回ヒルデガルドさんには、俺がついていますから」
「ですね!」
「なので、打合せした通りにして、俺の指示にしっかりと従って頂ければ大丈夫ですよ」
リオネルがそう言うと、
「はい! 頼りにしています! 宜しくお願い致します!」
ヒルデガルドは、元気よく返事をして、にっこり笑い、
握ったリオネルの手へ、ぎゅ!ぎゅ!と力を入れたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
久々に訪れたが、ワレバッドの町の正門は相も変わらず混雑していた。
入場手続きを待つ人々が数多く並んでいる。
リオネルとヒルデガルドが並ぶと、何人もの若い冒険者が話しかけて来た。
「綺麗なアールヴ族のお姉ちゃん、ワレバッドに何の用だい?」
「可愛いねえ! 俺の方がそんな若造より、町の事情に詳しいぜ、案内してやるよ」
「とびきり美味い店があるんだ! 一緒にメシ食わないか? 御馳走するよ!」
「遊びに行こう! 楽しくて良い店知ってるよ!」
などなどなど。
下心ありありの彼らの誘いは、いわゆるナンパである。
当然、人間の男子からアプローチされた事がないヒルデガルドは怯え、
リオネルへ、ひしっ!としがみついた。
対してリオネルは笑顔。
ヒルデガルドを庇いながら、ナンパ男子達へ、きっぱりと言う。
「彼女が怖がっていますから、ナンパはお断りです。他を当たってください」
そして、反論の余地を与えず、ぎん!と、彼らを一瞥。
軽めの威圧スキルを使った。
「ひい!」
「うわ!」
「あう!」
「ひええ!」
短い悲鳴をあげ、逃げ出して行くナンパ男子達。
ナンパ男子達が見えなくなると、ヒルデガルドの身体の硬直が取れ、
なよっと脱力した。
リオネルは、ヒルデガルドの身体をしっかりと支える。
「大丈夫ですか?」
支えられたヒルデガルドは、ふう~と大きく、安堵のため息を吐き、
「リオネル様」
「はい」
「彼らが突然、私に近寄り、声をかけて来て、とても驚きました。あれが……ナンパですか?」
「そうです」
「リオネル様に教えて頂いた通りでした。面識ない者に対して、いきなり、公共の場で会話し、まず連絡先交換を持ち掛け、更にデートへ誘い、キス、それ以上へ持ち込む行為。まさに異性をピックアップ、拾うという事なのですね」
「ですね。もし優しい言葉をかけられても、大体が下心ありきですから、うかつに、ついて行かない方が賢明です。危険な場合も多いですから」
「はい、分かりました。勉強になりましたわ。守って頂き、感謝致します」
そうこうしているうちに、順番が来て、
リオネルは、名乗り、冒険者ギルドの所属登録証を見せる。
ミスリル製の所属登録証に燦然と輝く『ランクS』の文字。
ワレバッドの門番は、冒険者ギルド総本部から派遣され、勤務する冒険者である。
リオネルの名を聞き、所属登録証へ記載されたランクSの文字を見て、
びっくり仰天。
無理もない。
『荒くれぼっち』リオネルの名を知っていたのは勿論、
ランクSの冒険者はいわば超が付くレジェンド。
このワレバッドの領主でもある総本部マスター、ローランド・コルドウェル以外に、
世界でも数人しか居ないからだ。
「リ、リオネル様!! ワレバッドへ!! ようこそおいでくださいましたああ!! ど、どちらへ行かれますか!!」
「はい、とりあえず冒険者ギルド総本部へ行こうと思っていますが」
「分かりましたああ!! おい、誰か!! リオネル様を総本部までご案内してくれ!!」
……という事で、門番により冒険者ギルドの馬車が呼ばれ、
リオネルとヒルデガルドは、総本部へドナドナされたのである。
0
お気に入りに追加
330
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる