583 / 689
第583話「もう! いつまで跪いているの! さあ! 立って、立って! リオネル様を紹介するから!」
しおりを挟む
打合せを終えたリオネルは、武官へは、武術指導参加可能な者たちへの声がけを、
事務官へは商人の交渉、魔法鳩便の手配を指示。
指示を受けた武官、事務官は、仕事を遂行する為、急ぎ応接室を出てしまう。
リオネルも、ヒルデガルド、残った武官、事務官たちを連れ、
自分の部屋を出て、訓練場へ移動した。
まずは、戦利品の再展示を行う。
先ほど使った敷物は一旦訓練場の片隅に片づけてあったので、武官たちへお願いし、
再び同じように敷いて貰う事に。
準備が終わった後、おもむろに収納の腕輪から搬出。
敷物の上に、オークキング、オークの死骸、宝箱を置いた。
「これでよし、じゃあ宝箱を開けるか」
リオネルが見る限り、オークどもの宝箱は、
通常の『物入れ』として使われていたようだ。
迷宮に置かれている宝箱とは違い、罠も仕掛けられていないし、
施錠さえされてはいないからだ。
ただ世の中に絶対はなく、100%安全とは限らない。
なので念の為、注意しながら慎重に、リオネルは宝箱を開ける事にした。
一番大きな、オークキングの部屋にあった宝箱から開ける。
リオネルが宝箱を開けるのを、ヒルデガルド以下アールヴたちは、
どんなものが入っているのかと、高まる期待を込めて、見つめていた。
ひどく熱い視線を感じ、リオネルは苦笑。
「あはは、あまり期待しすぎてはダメですよ。落胆も大きいですから」
そんな事を言いながら、ふたを「ぱかっ」と、開ければ……
オークキングの宝箱には雑多なものが、乱雑に詰め込まれている。
とりあえず、ひと安心……怨念が感じられない。
呪いのかかったものはなさそうだ。
リオネルは中の物をどんどん出して行く。
さすがに群れのボスであるオークキングの宝箱。
ガラクタに近い古びた骨とう品、さびついた武器防具、趣味の悪い雑貨品などがあったものの……金貨、銀貨、銅貨などの現金が結構ある。
それも現在は使われていない様々な時代のもの、更には正体不明な古びた石貨まで。
今使用出来る現金はそのまま回収。
それ以外のものは価値を鑑定して貰おうと決める。
そして大中小、いろいろな大きさの宝石。
ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、真珠等々、種類は多い。
鉱石もたくさんある。
こちらも価値を鑑定した上で売却し、現金化である。
「皆さん、幸い呪いがかかったものはありませんし、金額的には、まあまあの収穫といったところです。現金、宝石、鉱石はそこそこの価値になりそうだし。事務官さんたち、検品して、リスト作りをして貰えますか」
「は、はい!」
事務官が返事をすれば、
「さてと、どんどん開けますね」
リオネルはそう言い、他の宝箱も次々に開けて行った。
同じように、中のものを取り出して並べて行く。
やがて、リオネルは全ての宝箱を開け、中身を出した。
オークキングの宝箱以外は、やはりというか、大したものは入っていない。
そのオークキングの宝箱の中身リストが出来上がり、リオネルへ差し出して来る。
ここでリオネルは、ヒルデガルドへ声をかける。
「ヒルデガルドさん」
「は、はい」
「現品とリストを付け合わせして、確認をお願いします」
「わ、分かりました」
ヒルデガルドと事務官で確認を始めてからまもなくして、
手配に当たった事務官が、訓練参加希望の武官たちとともに、
商人を3人ほど連れて来たのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
事務官に先導された商人たちは、訓練場へ入って来ると、
積み上げられたオークキング以下の死骸にびっくりした。
話は聞いていても、醜悪なオークどもの死骸を目の当たりにし、
大きなショックを受けたのである。
ヒルデガルドの姿を認めると、事務官を先頭にして、全員が速足で近寄って来た。
そして商人たちは、ヒルデガルドの前で、片膝ついて跪き、
「麗しきソウェル、ヒルデガルド様! このたびのオーク討伐、誠におめでとうございます!」
リーダーらしき商人が、声を張り上げた。
対して、ヒルデガルドは笑顔である。
「うふふ、お疲れさま。忙しい中、わざわざ来てくれてありがとう。あいさつが済んだら、跪くのは終わり。立って楽にして」
「「「「え!!??」」」」
商人たちは、跪いたまま、驚き固まってしまった。
周囲の事務官、武官も同様である。
新たなソウェルとなったヒルデガルドは、先代の祖父イェレミアス以上に、
部下や下々の者たちと、けじめをつけるべく、一線を引いていた。
それゆえ、いつも無表情。
感情を全く表に表さない。
言葉遣い、態度などなど、礼に始まり、礼に終わる。
無駄口、冗談など、一切不要。
『厳粛』という文字がぴったり来るくらい、
ヒルデガルドの周囲の空気は、常にピリピリしていたのだから。
官邸出入りの商人へ、直接、しかもこのようにフレンドリーに話しかけるのは勿論、
加えて、いたわり、お礼を言ってくれるなど、全くもって信じられないのである。
「もう! いつまで跪いているの! さあ! 全員立って、立って! リオネル様を紹介するから!」
「「「は、はいっ」」」
ヒルデガルドに急かされ、商人たち3人は、立ち上がった。
そこへヒルデガルドが、がしっ!とリオネルの手を握り、引っ張ったから、
商人たちは更にびっくりしてしまった。
アールヴこそ最高、至高の種族で、唯一無二の存在。
誇り高いヒルデガルドが、ず~っと下に見る人間族の少年へ様付で礼を尽くし、
彼の手を、しっかりとつかんでいるのだから。
「いい? この方が、おじいさま……いえ、先代ソウェル、イェレミアス・エテラヴオリの推薦により、我がイエーラと契約した、ランクSの偉大な冒険者、リオネル・ロートレック様です」
「「「は、はい~っ!!」」」
「リオネル様はね、早速期待に応え、素晴らしい成果を上げられました。たった半日で、オーク2千体を討伐されましたから。ちなみに、私の目の前で、そのオークキングを、拳一発で倒したのですよ」
「「「えええ~~~っっっ!!??」」」
「という事で! この宝箱4つがオークどもが隠し持っていた戦利品! 貴方たちには、中身を出来るだけ高く、買い上げて貰うべく、ここへ来て貰ったってわけ! 宜しくね!」
ず~っと驚きっぱなしの商人たちへ、ヒルデガルドはそう言い、
にっこりと笑ったのである。
事務官へは商人の交渉、魔法鳩便の手配を指示。
指示を受けた武官、事務官は、仕事を遂行する為、急ぎ応接室を出てしまう。
リオネルも、ヒルデガルド、残った武官、事務官たちを連れ、
自分の部屋を出て、訓練場へ移動した。
まずは、戦利品の再展示を行う。
先ほど使った敷物は一旦訓練場の片隅に片づけてあったので、武官たちへお願いし、
再び同じように敷いて貰う事に。
準備が終わった後、おもむろに収納の腕輪から搬出。
敷物の上に、オークキング、オークの死骸、宝箱を置いた。
「これでよし、じゃあ宝箱を開けるか」
リオネルが見る限り、オークどもの宝箱は、
通常の『物入れ』として使われていたようだ。
迷宮に置かれている宝箱とは違い、罠も仕掛けられていないし、
施錠さえされてはいないからだ。
ただ世の中に絶対はなく、100%安全とは限らない。
なので念の為、注意しながら慎重に、リオネルは宝箱を開ける事にした。
一番大きな、オークキングの部屋にあった宝箱から開ける。
リオネルが宝箱を開けるのを、ヒルデガルド以下アールヴたちは、
どんなものが入っているのかと、高まる期待を込めて、見つめていた。
ひどく熱い視線を感じ、リオネルは苦笑。
「あはは、あまり期待しすぎてはダメですよ。落胆も大きいですから」
そんな事を言いながら、ふたを「ぱかっ」と、開ければ……
オークキングの宝箱には雑多なものが、乱雑に詰め込まれている。
とりあえず、ひと安心……怨念が感じられない。
呪いのかかったものはなさそうだ。
リオネルは中の物をどんどん出して行く。
さすがに群れのボスであるオークキングの宝箱。
ガラクタに近い古びた骨とう品、さびついた武器防具、趣味の悪い雑貨品などがあったものの……金貨、銀貨、銅貨などの現金が結構ある。
それも現在は使われていない様々な時代のもの、更には正体不明な古びた石貨まで。
今使用出来る現金はそのまま回収。
それ以外のものは価値を鑑定して貰おうと決める。
そして大中小、いろいろな大きさの宝石。
ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、真珠等々、種類は多い。
鉱石もたくさんある。
こちらも価値を鑑定した上で売却し、現金化である。
「皆さん、幸い呪いがかかったものはありませんし、金額的には、まあまあの収穫といったところです。現金、宝石、鉱石はそこそこの価値になりそうだし。事務官さんたち、検品して、リスト作りをして貰えますか」
「は、はい!」
事務官が返事をすれば、
「さてと、どんどん開けますね」
リオネルはそう言い、他の宝箱も次々に開けて行った。
同じように、中のものを取り出して並べて行く。
やがて、リオネルは全ての宝箱を開け、中身を出した。
オークキングの宝箱以外は、やはりというか、大したものは入っていない。
そのオークキングの宝箱の中身リストが出来上がり、リオネルへ差し出して来る。
ここでリオネルは、ヒルデガルドへ声をかける。
「ヒルデガルドさん」
「は、はい」
「現品とリストを付け合わせして、確認をお願いします」
「わ、分かりました」
ヒルデガルドと事務官で確認を始めてからまもなくして、
手配に当たった事務官が、訓練参加希望の武官たちとともに、
商人を3人ほど連れて来たのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
事務官に先導された商人たちは、訓練場へ入って来ると、
積み上げられたオークキング以下の死骸にびっくりした。
話は聞いていても、醜悪なオークどもの死骸を目の当たりにし、
大きなショックを受けたのである。
ヒルデガルドの姿を認めると、事務官を先頭にして、全員が速足で近寄って来た。
そして商人たちは、ヒルデガルドの前で、片膝ついて跪き、
「麗しきソウェル、ヒルデガルド様! このたびのオーク討伐、誠におめでとうございます!」
リーダーらしき商人が、声を張り上げた。
対して、ヒルデガルドは笑顔である。
「うふふ、お疲れさま。忙しい中、わざわざ来てくれてありがとう。あいさつが済んだら、跪くのは終わり。立って楽にして」
「「「「え!!??」」」」
商人たちは、跪いたまま、驚き固まってしまった。
周囲の事務官、武官も同様である。
新たなソウェルとなったヒルデガルドは、先代の祖父イェレミアス以上に、
部下や下々の者たちと、けじめをつけるべく、一線を引いていた。
それゆえ、いつも無表情。
感情を全く表に表さない。
言葉遣い、態度などなど、礼に始まり、礼に終わる。
無駄口、冗談など、一切不要。
『厳粛』という文字がぴったり来るくらい、
ヒルデガルドの周囲の空気は、常にピリピリしていたのだから。
官邸出入りの商人へ、直接、しかもこのようにフレンドリーに話しかけるのは勿論、
加えて、いたわり、お礼を言ってくれるなど、全くもって信じられないのである。
「もう! いつまで跪いているの! さあ! 全員立って、立って! リオネル様を紹介するから!」
「「「は、はいっ」」」
ヒルデガルドに急かされ、商人たち3人は、立ち上がった。
そこへヒルデガルドが、がしっ!とリオネルの手を握り、引っ張ったから、
商人たちは更にびっくりしてしまった。
アールヴこそ最高、至高の種族で、唯一無二の存在。
誇り高いヒルデガルドが、ず~っと下に見る人間族の少年へ様付で礼を尽くし、
彼の手を、しっかりとつかんでいるのだから。
「いい? この方が、おじいさま……いえ、先代ソウェル、イェレミアス・エテラヴオリの推薦により、我がイエーラと契約した、ランクSの偉大な冒険者、リオネル・ロートレック様です」
「「「は、はい~っ!!」」」
「リオネル様はね、早速期待に応え、素晴らしい成果を上げられました。たった半日で、オーク2千体を討伐されましたから。ちなみに、私の目の前で、そのオークキングを、拳一発で倒したのですよ」
「「「えええ~~~っっっ!!??」」」
「という事で! この宝箱4つがオークどもが隠し持っていた戦利品! 貴方たちには、中身を出来るだけ高く、買い上げて貰うべく、ここへ来て貰ったってわけ! 宜しくね!」
ず~っと驚きっぱなしの商人たちへ、ヒルデガルドはそう言い、
にっこりと笑ったのである。
0
お気に入りに追加
330
あなたにおすすめの小説
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
婚約破棄はいいですが、あなた学院に届け出てる仕事と違いませんか?
来住野つかさ
恋愛
侯爵令嬢オリヴィア・マルティネスの現在の状況を端的に表すならば、絶体絶命と言える。何故なら今は王立学院卒業式の記念パーティの真っ最中。華々しいこの催しの中で、婚約者のシェルドン第三王子殿下に婚約破棄と断罪を言い渡されているからだ。
パン屋で働く苦学生・平民のミナを隣において、シェルドン殿下と側近候補達に断罪される段になって、オリヴィアは先手を打つ。「ミナさん、あなた学院に提出している『就業許可申請書』に書いた勤務内容に偽りがありますわよね?」――
よくある婚約破棄ものです。R15は保険です。あからさまな表現はないはずです。
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にも掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
石女を理由に離縁されましたが、実家に出戻って幸せになりました
お好み焼き
恋愛
ゼネラル侯爵家に嫁いで三年、私は子が出来ないことを理由に冷遇されていて、とうとう離縁されてしまいました。なのにその後、ゼネラル家に嫁として戻って来いと手紙と書類が届きました。息子は種無しだったと、だから石女として私に叩き付けた離縁状は無効だと。
その他にも色々ありましたが、今となっては心は落ち着いています。私には優しい弟がいて、頼れるお祖父様がいて、可愛い妹もいるのですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる