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第456話「ぱぱぱぱぱぱぱ!と考えたリオネル。 仲間達へ作戦を告げる」
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翌朝……支度をし、朝食を摂り、リオネルは地下121階層へ出発した。
先行し、盾役、攻撃役、斥候役、そして勢子役を臨機応変に務めるのは、
魔獣兄弟ケルベロス、オルトロス、
火の精霊サラマンダーに擬態した火竜ファイアドレイク、
そして、やっと広い空間で本領を発揮出来ると張り切る、
1mの鷹に擬態した鳥の王ジズの4体だ。
今回ジズは1日中のフル活動を希望。
「思い切り飛び回る!」と宣言した。
その為、ファイアドレイクと交代で、
ミニマムドラゴンに擬態した凍竜フロストドレイクが、タイミングを見て入る。
そしてリオネルが暗い階段を下りるまで、
周囲を照らした照明魔法の魔導光球は、121階層へ出たら索敵と斥候に使う。
同じく、索敵効果のある魔力感知を最大有効範囲に設定するのは、
もうお約束である。
邪竜と人喰い巨人の領域、地下121階層から149階層。
出現する敵、まず竜はノーマルタイプのドラゴン、飛竜ワイバーン、
南方の動物ワニのようなタラスクス、
両頭のレッドドラゴンであるアンフィスバエナ、
そして9つの頭を持つ、巨大毒竜ヒュドラ。
たまにドラゴンゾンビまで現れるという。
一方、人喰い巨人は、オーガの最上位種オーガキング、
妖精の成れの果てと言われるトロル、獣頭の巨人フォモール、
北の大巨人ヨートゥンである。
これらの敵はリオネルがこれまで戦って来た敵とは段違いの強さだ。
邪竜、人喰い巨人、両方とも魔法を使えないとはいえ……
人間がまともに戦えば全く太刀打ち出来ない。
竜と巨人の強さ、パワー、頑健さ、は圧倒的だ。
また……大きなダメージを受けても、間を置かずに傷口が修復するという、
ヒュドラ、ヨートゥンに備わった、再生能力も侮れない。
しかし、仲間達に宣言した通り、リオネルの戦い方は殆ど変わらないのだ。
遠距離、近距離、魔法、剣技、格闘、スキル等々をまんべんなく使い分け戦う。
……そんなこんなで、階段を降り切ったリオネル。
目の前には……
昨夜リオネルが話した通り、
天井まで100m以上もある巨大洞窟のような広い空間が広がっている。
その天井から、日光のような高魔力の暖かな明るい光がふりそそぎ、
さわやかな風が吹き込む。
地上は大木が「うっそう」と生い茂った深い密林が殆ど。
ところどころ、川に沼があり、峡谷のような岩場や荒涼な原野、砂漠も混在して見える。
複雑で不可思議な地下庭園という趣きである。
話だけで聞いていたより、地上の風景に近い。
ここでリオネルは、テイムし、手なずけたアスプ20体を2隊に分け、放った。
アスプ2隊は、リオネル達につかず離れずという形で巡回する。
『伏せ勢』として訓練を積んだ経験が役に立つはずだ。
大きく頷いたリオネルは、地下121階層への第一歩を踏み出したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
フォルミーカ迷宮地下121階層を探索するリオネル。
相変わらず、シーフ職スキルを駆使し、
『隠形』『忍び足』で、すっ、すっ、すっ、と空気の如く進む。
リオネルは改めて辺りを見回す。
ず~っと、石壁が続く通路と部屋という閉塞的で殺風景な趣きから、
ガラリと変わり、天井がとんでもなく高く、開放的な空間が広がっている。
ふと……
もしこの迷宮を造った者が居たとしたら、いいかげん暗い閉所の探索に飽き、
「広い場所へ出たかった」のかと、思ったりもした。
そして、リオネルは地上で戦った経験がいろいろと、
更にワレバットのギルド総本部で、『サバイバルスキル』をしっかり学んだ事も、
それぞれ役に立つと考える。
うっそうとした密林をしばらく歩くと……
リオネルの索敵……魔導光球、魔力感知ともに反応があった。
ほぼ同時にケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟も告げて来る。
『主よ! 敵、発見! 巨人どもの群れだ。獣頭の巨人フォモールが計30体! 主、指示を頼むぞ!』
『おう! 主! フォモールくらいなら、俺達だけで始末出来るがどうする?』
『!!!!!』
『!!!!!』
ファイアドレイク、ジズも思念伝達で、
フォモールなら俺達へ任せろ! と告げている。
ぱぱぱぱぱぱぱ!と考えたリオネル。
仲間達へ作戦を告げる。
『ケルベロス達が炎を吐いたら、この周辺一帯に延焼しそうだ。森の中で火属性魔法等の使用は避けよう。奴らを、東方に見える原野へおびき出せるか?』
冷静沈着且つ的確なリオネルの指示と問いに対し、仲間達は、
『造作ない!』
『楽勝だぜ!』
『!!!!!』
『!!!!!』
全員、問題なし!
と戻して来た。
アスプ達20体もフォローする!
と告げて来た。
頷いたリオネルは、次の指示を送る。
『よし! フォモールどもを原野へおびき寄せたら、好きな方法で各自が5体ずつ、倒してくれ! アスプ達は全員で5体だ。そして、残った5体を俺が倒す!』
対して仲間達は全員が、
『了解!』
と戻して来たのである。
先行し、盾役、攻撃役、斥候役、そして勢子役を臨機応変に務めるのは、
魔獣兄弟ケルベロス、オルトロス、
火の精霊サラマンダーに擬態した火竜ファイアドレイク、
そして、やっと広い空間で本領を発揮出来ると張り切る、
1mの鷹に擬態した鳥の王ジズの4体だ。
今回ジズは1日中のフル活動を希望。
「思い切り飛び回る!」と宣言した。
その為、ファイアドレイクと交代で、
ミニマムドラゴンに擬態した凍竜フロストドレイクが、タイミングを見て入る。
そしてリオネルが暗い階段を下りるまで、
周囲を照らした照明魔法の魔導光球は、121階層へ出たら索敵と斥候に使う。
同じく、索敵効果のある魔力感知を最大有効範囲に設定するのは、
もうお約束である。
邪竜と人喰い巨人の領域、地下121階層から149階層。
出現する敵、まず竜はノーマルタイプのドラゴン、飛竜ワイバーン、
南方の動物ワニのようなタラスクス、
両頭のレッドドラゴンであるアンフィスバエナ、
そして9つの頭を持つ、巨大毒竜ヒュドラ。
たまにドラゴンゾンビまで現れるという。
一方、人喰い巨人は、オーガの最上位種オーガキング、
妖精の成れの果てと言われるトロル、獣頭の巨人フォモール、
北の大巨人ヨートゥンである。
これらの敵はリオネルがこれまで戦って来た敵とは段違いの強さだ。
邪竜、人喰い巨人、両方とも魔法を使えないとはいえ……
人間がまともに戦えば全く太刀打ち出来ない。
竜と巨人の強さ、パワー、頑健さ、は圧倒的だ。
また……大きなダメージを受けても、間を置かずに傷口が修復するという、
ヒュドラ、ヨートゥンに備わった、再生能力も侮れない。
しかし、仲間達に宣言した通り、リオネルの戦い方は殆ど変わらないのだ。
遠距離、近距離、魔法、剣技、格闘、スキル等々をまんべんなく使い分け戦う。
……そんなこんなで、階段を降り切ったリオネル。
目の前には……
昨夜リオネルが話した通り、
天井まで100m以上もある巨大洞窟のような広い空間が広がっている。
その天井から、日光のような高魔力の暖かな明るい光がふりそそぎ、
さわやかな風が吹き込む。
地上は大木が「うっそう」と生い茂った深い密林が殆ど。
ところどころ、川に沼があり、峡谷のような岩場や荒涼な原野、砂漠も混在して見える。
複雑で不可思議な地下庭園という趣きである。
話だけで聞いていたより、地上の風景に近い。
ここでリオネルは、テイムし、手なずけたアスプ20体を2隊に分け、放った。
アスプ2隊は、リオネル達につかず離れずという形で巡回する。
『伏せ勢』として訓練を積んだ経験が役に立つはずだ。
大きく頷いたリオネルは、地下121階層への第一歩を踏み出したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
フォルミーカ迷宮地下121階層を探索するリオネル。
相変わらず、シーフ職スキルを駆使し、
『隠形』『忍び足』で、すっ、すっ、すっ、と空気の如く進む。
リオネルは改めて辺りを見回す。
ず~っと、石壁が続く通路と部屋という閉塞的で殺風景な趣きから、
ガラリと変わり、天井がとんでもなく高く、開放的な空間が広がっている。
ふと……
もしこの迷宮を造った者が居たとしたら、いいかげん暗い閉所の探索に飽き、
「広い場所へ出たかった」のかと、思ったりもした。
そして、リオネルは地上で戦った経験がいろいろと、
更にワレバットのギルド総本部で、『サバイバルスキル』をしっかり学んだ事も、
それぞれ役に立つと考える。
うっそうとした密林をしばらく歩くと……
リオネルの索敵……魔導光球、魔力感知ともに反応があった。
ほぼ同時にケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟も告げて来る。
『主よ! 敵、発見! 巨人どもの群れだ。獣頭の巨人フォモールが計30体! 主、指示を頼むぞ!』
『おう! 主! フォモールくらいなら、俺達だけで始末出来るがどうする?』
『!!!!!』
『!!!!!』
ファイアドレイク、ジズも思念伝達で、
フォモールなら俺達へ任せろ! と告げている。
ぱぱぱぱぱぱぱ!と考えたリオネル。
仲間達へ作戦を告げる。
『ケルベロス達が炎を吐いたら、この周辺一帯に延焼しそうだ。森の中で火属性魔法等の使用は避けよう。奴らを、東方に見える原野へおびき出せるか?』
冷静沈着且つ的確なリオネルの指示と問いに対し、仲間達は、
『造作ない!』
『楽勝だぜ!』
『!!!!!』
『!!!!!』
全員、問題なし!
と戻して来た。
アスプ達20体もフォローする!
と告げて来た。
頷いたリオネルは、次の指示を送る。
『よし! フォモールどもを原野へおびき寄せたら、好きな方法で各自が5体ずつ、倒してくれ! アスプ達は全員で5体だ。そして、残った5体を俺が倒す!』
対して仲間達は全員が、
『了解!』
と戻して来たのである。
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