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第417話「久々にレベルが上がった!」
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地下21階層へ降りたリオネル。
出現する魔物を念頭に置き、注意しながら進む。
当然、索敵……魔力感知は、最大範囲で発動させたままだ。
ここまで降りて来ると冒険者の数はぐっと減る。
初級冒険者は皆無。
探索に挑むのは、ランクC以上、中級冒険者より上の力量を持つ者ばかりである。
自分と仲間達の事を最優先する彼らは、
たったひとりの『ぼっち』で歩くリオネルを見ても、誰も声などかけては来ない。
声をかけて来るのは、自分に絶対的な自信がある強者か、よほどのモノ好きである。
あまりにも怪しげな人物であった場合、リオネルは念話で相手の心を読み、本心を確かめる事もためらわないと決めていた。
さてさて!
地下21階層の探索を始めたリオネルだが、自身にふたつの課題を設定している。
ひとつはオークとその上位種を活用した格闘技の鍛錬。
リオネルの使う拳法は、師モーリス直伝の破邪聖煌拳。
破邪聖煌拳は、創世神教会の戦闘僧が使う、不死者には絶大な効果を誇る拳法だが、他の魔物にも破邪の効果で通常の格闘技より遥かに攻撃力が高い。
ギフトスキル『オークハンター』の効果で、特殊攻撃を持たないオークどもの物理攻撃はリオネルには一切無効。
リスクゼロで、思う存分、格闘技の鍛錬に励む事が出来る。
もうひとつは、習得したばかり、
破邪聖煌拳の奥義、破魂拳の魔力を込めた威圧技だ。
先ほど、ゾンビと亡霊、スケルトンを威圧で塵にしたが、
スケルトンの強化版ハイスケルトンと屍食鬼と呼ばれる小悪魔グールでも試してみる事にしたのである。
『よし、行こう! ジャン、気を付けて探索するんだぞ』
『了解!』
という事で、ジャンを放ったリオネルは、改めて探索を開始。
今度は、シーフ職スキル『隠形』『忍び足』を使わず、
索敵で敵を捕らえながらも、敢えて避けない。
下への階段を目指し、リオネルが、しばらく歩くと、オークの群れと遭遇した。
上位種のオークソルジャー1体、ノーマルタイプのオーク4体、都合5体の小群である。
ぐあああああっ!
があああああっ!
ぐおおおおおっ!
リオネルを威嚇するオーク5体。
対して、事前に索敵で相手を認識していたリオネルは全く動じず泰然自若。
平然としていた。
瞬間!
リオネルの姿がぶれたようになり、その場から消えた!
転移魔法ではなく、まずは超高速で動いたのだ。
どが!
ばぎ!
どご!
がご!
鈍く重い音が4発。
ノーマルタイプのオークどもは瞬時に、
姿が見えぬリオネルの拳で急所を打ちぬかれ、殴殺された。
残された上位種、オークソルジャーは、呆然になると同時に。
どごっ!
やはり、急所を打ちぬかれ、絶命していたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
オークの小群を一蹴したリオネル。
次に遭遇したのは、ハイスケルトン10体、グール5体の群れである。
低位の悪魔であるグールが、不死者のハイスケルトンを従えているという雰囲気だ。
試してみるか、新戦法!
リオネルは、体内魔力の圧力を上げると、
鋭い眼差しと合わせ、魔物の群れを威圧の念で突き刺した。
!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!
すると!
ハイスケルトンは、リオネルへ向かい、
ファイティングポーズをしたまま、塵と化し、消え去った。
からん! がちゃん! がらん! がらん! からん!
自前なのか、斃れた冒険者から奪ったものなのか、
彼らが持っている錆びついた武器が、乾いた音をたて、虚しく迷宮の床に転がる……
ぐああああああ……
ぎゃあああああ……
ぐええええええ……
そしてハイスケルトンどもの背後に控えていたグールも、
悶え、苦しみ……やはり、塵となり消えて行く……
やがて、リオネルの前に居たハイスケルトンとグールは、
全てが跡形もなく、消え去った。
思った以上に効果があったようだ。
手応えを感じたリオネルは更に進む。
その後も、リオネルはオークの上位種オークソルジャー、ノーマルタイプのオーク。
スケルトンの強化版ハイスケルトン、屍食鬼と呼ばれる小悪魔グールを相手にして存分に戦った。
高速移動を使った破邪聖煌拳。
破邪聖煌拳の奥義、破魂拳の魔力を込めた威圧技だけではない。
周囲にギャラリーが居ない事を確認した上、転移魔法を使った、超接近戦も。
また、接近しても格闘技だけでなく、神速発動の貫通撃付き攻撃魔法もぶち込んだ。
攻撃魔法も『試運転』とばかりに、4つの属性全てを使い、敵を打ち倒す。
ハイスケルトンには、葬送魔法『昇天』も使った。
そうこうしているうちに、リオネルの心の中で、あの独特のランクアップファンファーレが鳴り響き、内なる声が淡々と告げて来る。
チャララララ、パッパー!!!
リオネル・ロートレックは、レベル25に到達しました。
チートスキル『エヴォリューシオ』の効果により、
身体能力、五感が全般的に大幅アップしました。
体内魔力が大幅に増量しました。
魔力回復力が大幅にアップしました。
魔法攻撃力が大幅にアップしました。
物理攻撃力が大幅にアップしました。
対魔法防御力が大幅にアップしました。
対物理防御力が大幅にアップしました。
チートスキル『エヴォリューシオ』の効果により、
対不死者魔法『破魂撃』を習得しました。
「おお! 久々にレベルが上がった! そして破魂撃かあ! いろいろな不死者に、使えそうだな!」
戦闘を重ねたので、約2時間を要したが……
リオネルは全くの無傷で、地下21階層から30階層を、楽々通過したのである。
出現する魔物を念頭に置き、注意しながら進む。
当然、索敵……魔力感知は、最大範囲で発動させたままだ。
ここまで降りて来ると冒険者の数はぐっと減る。
初級冒険者は皆無。
探索に挑むのは、ランクC以上、中級冒険者より上の力量を持つ者ばかりである。
自分と仲間達の事を最優先する彼らは、
たったひとりの『ぼっち』で歩くリオネルを見ても、誰も声などかけては来ない。
声をかけて来るのは、自分に絶対的な自信がある強者か、よほどのモノ好きである。
あまりにも怪しげな人物であった場合、リオネルは念話で相手の心を読み、本心を確かめる事もためらわないと決めていた。
さてさて!
地下21階層の探索を始めたリオネルだが、自身にふたつの課題を設定している。
ひとつはオークとその上位種を活用した格闘技の鍛錬。
リオネルの使う拳法は、師モーリス直伝の破邪聖煌拳。
破邪聖煌拳は、創世神教会の戦闘僧が使う、不死者には絶大な効果を誇る拳法だが、他の魔物にも破邪の効果で通常の格闘技より遥かに攻撃力が高い。
ギフトスキル『オークハンター』の効果で、特殊攻撃を持たないオークどもの物理攻撃はリオネルには一切無効。
リスクゼロで、思う存分、格闘技の鍛錬に励む事が出来る。
もうひとつは、習得したばかり、
破邪聖煌拳の奥義、破魂拳の魔力を込めた威圧技だ。
先ほど、ゾンビと亡霊、スケルトンを威圧で塵にしたが、
スケルトンの強化版ハイスケルトンと屍食鬼と呼ばれる小悪魔グールでも試してみる事にしたのである。
『よし、行こう! ジャン、気を付けて探索するんだぞ』
『了解!』
という事で、ジャンを放ったリオネルは、改めて探索を開始。
今度は、シーフ職スキル『隠形』『忍び足』を使わず、
索敵で敵を捕らえながらも、敢えて避けない。
下への階段を目指し、リオネルが、しばらく歩くと、オークの群れと遭遇した。
上位種のオークソルジャー1体、ノーマルタイプのオーク4体、都合5体の小群である。
ぐあああああっ!
があああああっ!
ぐおおおおおっ!
リオネルを威嚇するオーク5体。
対して、事前に索敵で相手を認識していたリオネルは全く動じず泰然自若。
平然としていた。
瞬間!
リオネルの姿がぶれたようになり、その場から消えた!
転移魔法ではなく、まずは超高速で動いたのだ。
どが!
ばぎ!
どご!
がご!
鈍く重い音が4発。
ノーマルタイプのオークどもは瞬時に、
姿が見えぬリオネルの拳で急所を打ちぬかれ、殴殺された。
残された上位種、オークソルジャーは、呆然になると同時に。
どごっ!
やはり、急所を打ちぬかれ、絶命していたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
オークの小群を一蹴したリオネル。
次に遭遇したのは、ハイスケルトン10体、グール5体の群れである。
低位の悪魔であるグールが、不死者のハイスケルトンを従えているという雰囲気だ。
試してみるか、新戦法!
リオネルは、体内魔力の圧力を上げると、
鋭い眼差しと合わせ、魔物の群れを威圧の念で突き刺した。
!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!
すると!
ハイスケルトンは、リオネルへ向かい、
ファイティングポーズをしたまま、塵と化し、消え去った。
からん! がちゃん! がらん! がらん! からん!
自前なのか、斃れた冒険者から奪ったものなのか、
彼らが持っている錆びついた武器が、乾いた音をたて、虚しく迷宮の床に転がる……
ぐああああああ……
ぎゃあああああ……
ぐええええええ……
そしてハイスケルトンどもの背後に控えていたグールも、
悶え、苦しみ……やはり、塵となり消えて行く……
やがて、リオネルの前に居たハイスケルトンとグールは、
全てが跡形もなく、消え去った。
思った以上に効果があったようだ。
手応えを感じたリオネルは更に進む。
その後も、リオネルはオークの上位種オークソルジャー、ノーマルタイプのオーク。
スケルトンの強化版ハイスケルトン、屍食鬼と呼ばれる小悪魔グールを相手にして存分に戦った。
高速移動を使った破邪聖煌拳。
破邪聖煌拳の奥義、破魂拳の魔力を込めた威圧技だけではない。
周囲にギャラリーが居ない事を確認した上、転移魔法を使った、超接近戦も。
また、接近しても格闘技だけでなく、神速発動の貫通撃付き攻撃魔法もぶち込んだ。
攻撃魔法も『試運転』とばかりに、4つの属性全てを使い、敵を打ち倒す。
ハイスケルトンには、葬送魔法『昇天』も使った。
そうこうしているうちに、リオネルの心の中で、あの独特のランクアップファンファーレが鳴り響き、内なる声が淡々と告げて来る。
チャララララ、パッパー!!!
リオネル・ロートレックは、レベル25に到達しました。
チートスキル『エヴォリューシオ』の効果により、
身体能力、五感が全般的に大幅アップしました。
体内魔力が大幅に増量しました。
魔力回復力が大幅にアップしました。
魔法攻撃力が大幅にアップしました。
物理攻撃力が大幅にアップしました。
対魔法防御力が大幅にアップしました。
対物理防御力が大幅にアップしました。
チートスキル『エヴォリューシオ』の効果により、
対不死者魔法『破魂撃』を習得しました。
「おお! 久々にレベルが上がった! そして破魂撃かあ! いろいろな不死者に、使えそうだな!」
戦闘を重ねたので、約2時間を要したが……
リオネルは全くの無傷で、地下21階層から30階層を、楽々通過したのである。
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