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第416話「……俺、何か、わくわくして来たぞ」
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リオネルは、迷宮へ入り、1時間も経たないうち、
地下11階層へ到達していた。
この地下11階層は、地下20階層まで……
10階層までのノーマルのゴブリン、大型化した虫系、
ゴブリンの上位種たるゴブリンサージ、ゴブリンソルジャー、そしてゴブリンシャーマンに加え……
ノーマルタイプのオーク、そして不死者のゾンビ、亡霊、骸骨戦士のスケルトンが加わり、更に攻略難度が増す。
初級冒険者は決して足を踏み入れず、中級冒険者でも難儀する領域である。
しかし!
リオネルは、全く問題はナッシング。
ギフトスキル『ゴブリンハンター』に加え『オークハンター』を習得し、
ゴブリンとオークにはほぼ無敵。
リオネルは、不死者対策もばっちり。
究極防御魔法『破邪霊鎧』を習得しているからだ。
この究極防御魔法『破邪霊鎧』は、
未発動、通常時でも、呪い全般を永久に無効化。
未発動、通常時でも、吸血鬼化を永久に無効化。
未発動、通常時でも、人狼化を永久に無効化。
未発動、通常時でも、毒、石化、麻痺攻撃を永久に無効化。
未発動、通常時でも、睡眠誘因、混乱攻撃を永久に無効化。
発動時の物理防御力が50%増加。
発動時の魔法防御力が100%増加。
発動時は、低位の不死者は発動者に触れるだけで塵と化し、
浄化される。
発動時は、高位の不死者の攻撃力を50%軽減します。
発動時は、対不死者への攻撃力を50%上昇させます。
等々、不死者に絶大な数多の効果を持つ。
防御だけではない。
リオネルが持つ、不死者への攻撃手段も万全と言って良いだろう。
絶大な効果を持つ破邪、葬送の魔法、火、風の属性魔法。
そして、師モーリス直伝の破邪聖煌拳は、
拳で不死者を打ち砕くだけでなく、究極奥義破魂拳は、
遠方射撃のように、不死者を捉え、消し去るのだ。
しかし、破邪霊鎧は発動すると全身が白光に包まれとても目立つ。
様々な魔法を使うのも、これまた目立つ。
この地下11階層。
周囲にはまだ冒険者も多く、リオネルは思う存分戦おうとは思わない。
時間を節約し、手間を省く為、シーフ職スキル『隠形』『忍び足』を使い、
魔力感知で、魔物との遭遇を避けながら、11階層から20階層を踏破。
5回ほど戦ったが、全て瞬殺。
主に戦ったのは、ゾンビと亡霊、そしてスケルトン。
この3種へは、葬送魔法『昇天』、また破邪霊鎧を発動せずとも、
リオネルが、ひとにらみ。
破魂拳の魔力を込めた威圧だけで塵となり、あっさり消滅した。
これは新発見である。
そんなこんなで、
……あっという間にリオネルは地下21階層へ降りる階段前へ到着した。
見やれば、ちょうど、降下する階段脇に『小ホール』があり、幸い誰も居なかった。
軽く息を吐いたリオネルは、愛用の魔導懐中時計を取り出し、時間を確認する。
ぼっちの時は、いつもの『自問自答』の癖が強く出る。
「ええっと……俺は午前8時過ぎにこの迷宮へ入り、現在午前10時過ぎ。約2時間で、地下20階層まで来たか。あまり戦わず1時間で10階層踏破ってペースか。地下21階層からは更に難度が上がる。過信は禁物だけど、まだまだ余裕があるな」
ここでひと休憩しよう。
リオネルは、念話でピクシーのジャンを呼び戻し肩に座らせ……小ホールへ。
そして収納の腕輪からまず敷物を出し、壁を背にした片隅に座る。
当然だが、索敵……魔力感知は、最大範囲で張り巡らせたままだ。
リオネルは、焼き菓子と温かい紅茶で、ジャンとともにひと息ついたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
地下20階層の小ホールで、ピクシーのジャンと休憩中。
焼き菓子と紅茶を飲み終わったリオネルは、
迷宮の地図を開いた。
フォルミーカの迷宮は、地下50階層まで、魔導灯が施設されており、
淡くとも、地図を読むには充分な光がリオネルを照らしていた。
現時点で、照明魔法『魔導光球』は、必要なさそうだ。
リオネルは改めて、21階層をチェックする。
「21階層から、30階までやはり同じ魔物の出現パターンか……ここからゴブリンが完全にフェードアウトし、オークに切り替わるんだ。オークソルジャーとか、上位種も混ざって来るんだな。でも、さすがにいきなりオークカーネルとか、オークキングは出ない。もっと深い階層だ」
リオネルは、更に地図と付帯説明を読み込む。
「え~と、オーク以外は……虫系もフェードアウト。不死者も、ゾンビ、亡霊がフェードアウト。代わってスケルトンの強化版ハイスケルトン、そして不死者じゃないけど死肉を喰らう小悪魔グールのお出ましかあ……」
リオネルは、先ほど破魂拳の魔力を込め、
ゾンビと亡霊、スケルトンを威圧で塵にした事を、
これから出現するハイスケルトンとグールでも試してみる事にした。
「あははは、誰かのセリフじゃないけど……俺、何か、わくわくして来たぞ」
新たな戦法を見出し、にやにやするリオネル。
……それを見たジャン。
『リオネル様ったら……せっかくモテ期が来たのに……何故、地上で可愛い女子と、いちゃいちゃせず、暗い地下迷宮で、魔物や気持ち悪い不死者と遊ぶのか、おいら理解に苦しむよ」
と、呆れ苦笑していたのである。
地下11階層へ到達していた。
この地下11階層は、地下20階層まで……
10階層までのノーマルのゴブリン、大型化した虫系、
ゴブリンの上位種たるゴブリンサージ、ゴブリンソルジャー、そしてゴブリンシャーマンに加え……
ノーマルタイプのオーク、そして不死者のゾンビ、亡霊、骸骨戦士のスケルトンが加わり、更に攻略難度が増す。
初級冒険者は決して足を踏み入れず、中級冒険者でも難儀する領域である。
しかし!
リオネルは、全く問題はナッシング。
ギフトスキル『ゴブリンハンター』に加え『オークハンター』を習得し、
ゴブリンとオークにはほぼ無敵。
リオネルは、不死者対策もばっちり。
究極防御魔法『破邪霊鎧』を習得しているからだ。
この究極防御魔法『破邪霊鎧』は、
未発動、通常時でも、呪い全般を永久に無効化。
未発動、通常時でも、吸血鬼化を永久に無効化。
未発動、通常時でも、人狼化を永久に無効化。
未発動、通常時でも、毒、石化、麻痺攻撃を永久に無効化。
未発動、通常時でも、睡眠誘因、混乱攻撃を永久に無効化。
発動時の物理防御力が50%増加。
発動時の魔法防御力が100%増加。
発動時は、低位の不死者は発動者に触れるだけで塵と化し、
浄化される。
発動時は、高位の不死者の攻撃力を50%軽減します。
発動時は、対不死者への攻撃力を50%上昇させます。
等々、不死者に絶大な数多の効果を持つ。
防御だけではない。
リオネルが持つ、不死者への攻撃手段も万全と言って良いだろう。
絶大な効果を持つ破邪、葬送の魔法、火、風の属性魔法。
そして、師モーリス直伝の破邪聖煌拳は、
拳で不死者を打ち砕くだけでなく、究極奥義破魂拳は、
遠方射撃のように、不死者を捉え、消し去るのだ。
しかし、破邪霊鎧は発動すると全身が白光に包まれとても目立つ。
様々な魔法を使うのも、これまた目立つ。
この地下11階層。
周囲にはまだ冒険者も多く、リオネルは思う存分戦おうとは思わない。
時間を節約し、手間を省く為、シーフ職スキル『隠形』『忍び足』を使い、
魔力感知で、魔物との遭遇を避けながら、11階層から20階層を踏破。
5回ほど戦ったが、全て瞬殺。
主に戦ったのは、ゾンビと亡霊、そしてスケルトン。
この3種へは、葬送魔法『昇天』、また破邪霊鎧を発動せずとも、
リオネルが、ひとにらみ。
破魂拳の魔力を込めた威圧だけで塵となり、あっさり消滅した。
これは新発見である。
そんなこんなで、
……あっという間にリオネルは地下21階層へ降りる階段前へ到着した。
見やれば、ちょうど、降下する階段脇に『小ホール』があり、幸い誰も居なかった。
軽く息を吐いたリオネルは、愛用の魔導懐中時計を取り出し、時間を確認する。
ぼっちの時は、いつもの『自問自答』の癖が強く出る。
「ええっと……俺は午前8時過ぎにこの迷宮へ入り、現在午前10時過ぎ。約2時間で、地下20階層まで来たか。あまり戦わず1時間で10階層踏破ってペースか。地下21階層からは更に難度が上がる。過信は禁物だけど、まだまだ余裕があるな」
ここでひと休憩しよう。
リオネルは、念話でピクシーのジャンを呼び戻し肩に座らせ……小ホールへ。
そして収納の腕輪からまず敷物を出し、壁を背にした片隅に座る。
当然だが、索敵……魔力感知は、最大範囲で張り巡らせたままだ。
リオネルは、焼き菓子と温かい紅茶で、ジャンとともにひと息ついたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
地下20階層の小ホールで、ピクシーのジャンと休憩中。
焼き菓子と紅茶を飲み終わったリオネルは、
迷宮の地図を開いた。
フォルミーカの迷宮は、地下50階層まで、魔導灯が施設されており、
淡くとも、地図を読むには充分な光がリオネルを照らしていた。
現時点で、照明魔法『魔導光球』は、必要なさそうだ。
リオネルは改めて、21階層をチェックする。
「21階層から、30階までやはり同じ魔物の出現パターンか……ここからゴブリンが完全にフェードアウトし、オークに切り替わるんだ。オークソルジャーとか、上位種も混ざって来るんだな。でも、さすがにいきなりオークカーネルとか、オークキングは出ない。もっと深い階層だ」
リオネルは、更に地図と付帯説明を読み込む。
「え~と、オーク以外は……虫系もフェードアウト。不死者も、ゾンビ、亡霊がフェードアウト。代わってスケルトンの強化版ハイスケルトン、そして不死者じゃないけど死肉を喰らう小悪魔グールのお出ましかあ……」
リオネルは、先ほど破魂拳の魔力を込め、
ゾンビと亡霊、スケルトンを威圧で塵にした事を、
これから出現するハイスケルトンとグールでも試してみる事にした。
「あははは、誰かのセリフじゃないけど……俺、何か、わくわくして来たぞ」
新たな戦法を見出し、にやにやするリオネル。
……それを見たジャン。
『リオネル様ったら……せっかくモテ期が来たのに……何故、地上で可愛い女子と、いちゃいちゃせず、暗い地下迷宮で、魔物や気持ち悪い不死者と遊ぶのか、おいら理解に苦しむよ」
と、呆れ苦笑していたのである。
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