246 / 696
第246話「久々の休息へ……」
しおりを挟む
ワレバットの街へ戻ったリオネル達は、冒険者ギルド本部へ。
無事、ブレーズとゴーチェを送り届け、オプション依頼も含め、
依頼を全て完遂した。
時間は午後2時過ぎ……
ここで帰宅してしまうと二度手間という事、
ブレーズとゴーチェも現場で依頼完遂の確認をして貰い、この場に居る事。
業務担当のエステルも冒険者ラッシュの時間外で、
ちょうど折り合いがついたので同席可能。
という好条件がそろった。
それゆえ、リオネル達は速攻で、今回の公式地図確認の依頼完遂報告と、
報奨金の精算、受け取りをする事となった。
ちなみにリオネルの回復魔法『全快』がさく裂。
溜まっていた疲れも吹き飛び、全員が元気はつらつとなり、
報告へ臨んだのは言うまでもなかった。
依頼完遂報告は全て問題なく受理され……
各自が受け取ったのは、結構な大金となった。
まず本件といえる公式地図確認の依頼完遂に対し、
報奨金が、金貨300枚。
リミットより35日早く完遂した割り増し金がプラス金貨35枚。
ブレーズ、ゴーチェのワレバットの街へ帰還までの同行、
護衛料がふたり合わせて金貨300枚。
トータル金貨635枚が全員へ支払われる分。
一旦、モーリスが預かるが、これは働きに応じて、各自へ分配される。
後ほど、4人で要相談というところだ。
そして、所属登録証に記録された、魔物を倒した討伐料報奨金は……
モーリスへは、金貨180枚、銀貨65枚。
ミリアンには、金貨780枚、銀貨35枚。
カミーユには、金貨660枚、銀貨74枚。
そしてリオネルには、何と、何と!!
賞金首だったルーキーキラーどもの捕縛報奨金が加えられ、
ダントツの金貨3,515枚、銀貨41枚。
……が、個別に支払われたのである。
今回、ほとんどを支援役に徹したモーリスは納得の金額。
ミリアンとカミーユは、初めて手にする大金に狂喜乱舞。
これまでの実績も踏まえ、冒険者ギルドのランクもそれぞれひとつずつアップ。
ミリアンがランク『D』へ、カミーユがランク『E』 となった。
一方、リオネルも大いに喜んでいた。
結果的には、これまでの案件で稼いだ金額と比べても、最高クラス。
6階層より下層で、大物を次々に倒した事。
また、アリスティドのいたずら、
宝箱の罠テレポーターで飛ばされた9階層のぼっち時にも、
数多の魔物を倒した事が、高額の報奨金を受け取れた原因である。
しかし、莫大な報奨金以上に、今回の英雄の迷宮探索で得たものは非常に大きい。
『ボーダーレス』の効果により得た、
全属性魔法使用者の完全覚醒、
更に全属性魔法の行使を筆頭にして……
英雄アリスティドから授かった失われた未知の古代精霊魔法『転移魔法』に、
破邪魔法の奥義『破邪霊鎧』
必殺の『貫通撃!』『クリティカルヒット』『魔法剣』等々、
数えきれない収穫を得た。
チートスキル『エヴォリューシオ』『見よう見まね』習得に、
勝るとも劣らないくらい大きいかったのだ。
ちなみに、レベルは節目の『レベル20』となり、
身体能力他各スペックも大幅に上昇している。
レベルこそ常人レベルだが、
もはやリオネルは『賢者』以上の『魔人』と言っても過言ではない。
但し、『魔人リオネル』などと呼ばれば、
ダークな暗黒面の響きが増す。
なので、勘弁はして欲しいが……
そしてそして!
冒険者ギルドのランクもアップした。
リオネルは遂に!
一流と謳われるランク『A』となったのだ。
こうなったら、最高峰ランク『S』を目指すのみ!
この成長は自分自身の力だけではない。
多くの人々と邂逅し、支えて貰った結果である。
リオネルは自身もまた、数多の人々をさせようと、
改めて決意したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今回は、冒険者ギルド総本部発行の公式地図確認依頼を受け、
『ヘーロースの町』経由で英雄の迷宮に入り、探索し、
ワレバットの街へ戻って来た。
依頼を受けてから2週間ほどの短い期間、いろいろな事があった。
濃密な時間と経験をし、各自が課題をクリアし、大きく成長した気がする。
リオネル、モーリス、ミリアン、カミーユは全員そう感じていた。
今日は自宅において、「俺のおごりで『本打ち上げ会』をやろう!」
という、リオネルの提案により……
今日は店ではなく、市場で様々な料理と飲み物を買い、
持ち帰って、ホームパーティーをする事となった。
飲食店、露店等々を回り、美味そうな料理と飲料を山ほど買い込み、
4人は、馬車で帰宅した。
そして、パーティーは楽しくにぎやかなものとなった。
今日だけは全員がパリピ状態。
近所迷惑にならないよう注意して、大いに楽しんだ。
そして明日から、3日間は休養期間と決めた。
ただリオネルは充電期間と決め、
1日だけゆっくり休み、後は冒険者ギルドの講習を受けたり、
ワレバットの街で買い物をしがてら、必要なものを調達しておく予定だ。
ちなみに、パーティー前、リオネルは魔獣ケルベロスを召喚。
『ほどほどの灰色狼サイズ』になって貰い、正門の内側で番犬役を頼んだ。
ケルベロスが、ただ寝そべって座っているだけで、
大抵のふらちものは、この家を避けてくれるだろう。
その際、ささやかな慰労として、
市場で購入した特大の上級肉を与え、ケルベロスに喜んで貰った。
またアスプ達にもパーティー終了後の夜中、
誰にも知られないよう地下室で収納の腕輪から出し、
彼らにも大きな上級肉を与え、今回の働きに報いたのである。
無事、ブレーズとゴーチェを送り届け、オプション依頼も含め、
依頼を全て完遂した。
時間は午後2時過ぎ……
ここで帰宅してしまうと二度手間という事、
ブレーズとゴーチェも現場で依頼完遂の確認をして貰い、この場に居る事。
業務担当のエステルも冒険者ラッシュの時間外で、
ちょうど折り合いがついたので同席可能。
という好条件がそろった。
それゆえ、リオネル達は速攻で、今回の公式地図確認の依頼完遂報告と、
報奨金の精算、受け取りをする事となった。
ちなみにリオネルの回復魔法『全快』がさく裂。
溜まっていた疲れも吹き飛び、全員が元気はつらつとなり、
報告へ臨んだのは言うまでもなかった。
依頼完遂報告は全て問題なく受理され……
各自が受け取ったのは、結構な大金となった。
まず本件といえる公式地図確認の依頼完遂に対し、
報奨金が、金貨300枚。
リミットより35日早く完遂した割り増し金がプラス金貨35枚。
ブレーズ、ゴーチェのワレバットの街へ帰還までの同行、
護衛料がふたり合わせて金貨300枚。
トータル金貨635枚が全員へ支払われる分。
一旦、モーリスが預かるが、これは働きに応じて、各自へ分配される。
後ほど、4人で要相談というところだ。
そして、所属登録証に記録された、魔物を倒した討伐料報奨金は……
モーリスへは、金貨180枚、銀貨65枚。
ミリアンには、金貨780枚、銀貨35枚。
カミーユには、金貨660枚、銀貨74枚。
そしてリオネルには、何と、何と!!
賞金首だったルーキーキラーどもの捕縛報奨金が加えられ、
ダントツの金貨3,515枚、銀貨41枚。
……が、個別に支払われたのである。
今回、ほとんどを支援役に徹したモーリスは納得の金額。
ミリアンとカミーユは、初めて手にする大金に狂喜乱舞。
これまでの実績も踏まえ、冒険者ギルドのランクもそれぞれひとつずつアップ。
ミリアンがランク『D』へ、カミーユがランク『E』 となった。
一方、リオネルも大いに喜んでいた。
結果的には、これまでの案件で稼いだ金額と比べても、最高クラス。
6階層より下層で、大物を次々に倒した事。
また、アリスティドのいたずら、
宝箱の罠テレポーターで飛ばされた9階層のぼっち時にも、
数多の魔物を倒した事が、高額の報奨金を受け取れた原因である。
しかし、莫大な報奨金以上に、今回の英雄の迷宮探索で得たものは非常に大きい。
『ボーダーレス』の効果により得た、
全属性魔法使用者の完全覚醒、
更に全属性魔法の行使を筆頭にして……
英雄アリスティドから授かった失われた未知の古代精霊魔法『転移魔法』に、
破邪魔法の奥義『破邪霊鎧』
必殺の『貫通撃!』『クリティカルヒット』『魔法剣』等々、
数えきれない収穫を得た。
チートスキル『エヴォリューシオ』『見よう見まね』習得に、
勝るとも劣らないくらい大きいかったのだ。
ちなみに、レベルは節目の『レベル20』となり、
身体能力他各スペックも大幅に上昇している。
レベルこそ常人レベルだが、
もはやリオネルは『賢者』以上の『魔人』と言っても過言ではない。
但し、『魔人リオネル』などと呼ばれば、
ダークな暗黒面の響きが増す。
なので、勘弁はして欲しいが……
そしてそして!
冒険者ギルドのランクもアップした。
リオネルは遂に!
一流と謳われるランク『A』となったのだ。
こうなったら、最高峰ランク『S』を目指すのみ!
この成長は自分自身の力だけではない。
多くの人々と邂逅し、支えて貰った結果である。
リオネルは自身もまた、数多の人々をさせようと、
改めて決意したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今回は、冒険者ギルド総本部発行の公式地図確認依頼を受け、
『ヘーロースの町』経由で英雄の迷宮に入り、探索し、
ワレバットの街へ戻って来た。
依頼を受けてから2週間ほどの短い期間、いろいろな事があった。
濃密な時間と経験をし、各自が課題をクリアし、大きく成長した気がする。
リオネル、モーリス、ミリアン、カミーユは全員そう感じていた。
今日は自宅において、「俺のおごりで『本打ち上げ会』をやろう!」
という、リオネルの提案により……
今日は店ではなく、市場で様々な料理と飲み物を買い、
持ち帰って、ホームパーティーをする事となった。
飲食店、露店等々を回り、美味そうな料理と飲料を山ほど買い込み、
4人は、馬車で帰宅した。
そして、パーティーは楽しくにぎやかなものとなった。
今日だけは全員がパリピ状態。
近所迷惑にならないよう注意して、大いに楽しんだ。
そして明日から、3日間は休養期間と決めた。
ただリオネルは充電期間と決め、
1日だけゆっくり休み、後は冒険者ギルドの講習を受けたり、
ワレバットの街で買い物をしがてら、必要なものを調達しておく予定だ。
ちなみに、パーティー前、リオネルは魔獣ケルベロスを召喚。
『ほどほどの灰色狼サイズ』になって貰い、正門の内側で番犬役を頼んだ。
ケルベロスが、ただ寝そべって座っているだけで、
大抵のふらちものは、この家を避けてくれるだろう。
その際、ささやかな慰労として、
市場で購入した特大の上級肉を与え、ケルベロスに喜んで貰った。
またアスプ達にもパーティー終了後の夜中、
誰にも知られないよう地下室で収納の腕輪から出し、
彼らにも大きな上級肉を与え、今回の働きに報いたのである。
0
お気に入りに追加
330
あなたにおすすめの小説
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……
Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。
優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。
そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。
しかしこの時は誰も予想していなかった。
この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを……
アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを……
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる