100 / 689
第100話「俺と関わり、心が通じた人達を死なせたくないんだ!」
しおりを挟む
※第100話到達です!
いつもご愛読頂きありがとうございます!
皆様の応援がとても励みとなっております。
今後とも宜しくお願い致します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
口ごもるカミーユに対し、リオネルは話を続ける。
「王都のギルドで依頼掲示板を見たから知っているが、冒険者でも雑用の依頼はある」
「…………」
「薬草、鉱石の採取や各所への荷物運搬関係、掃除、洗濯、メッセンジャー的なお使い、庭の草むしり、犬の散歩等々、いくらでもある。だからそういう仕事を受けて、生きてはいける。しかし、魔物と戦い、命のやりとりをするのなら、注意力が散漫なのはとんでもなく危険なんだ」
「う、うう……」
「カミーユ、お前はクランの中で最も注意深く用心深い、リスク確認を引き受ける、斥候役のシーフが希望なんだろう? だったら尚更だ」
リオネルが言い切ると、カミーユは食って掛かる。
「そこまで言われる筋合いはないっす! リ、リオさんに! お、俺の何が分かるって言うんすか!」
しかし、リオネルは、はっきりと告げる。
『以前の自分』のようだからはっきりと分かる。
「分かるさ。お前は人の話をろくに聞かず、ひどく怖がりだ。慎重過ぎるのは結構だが、今のままじゃ、冒険者には不向きさ……死ぬぞ」
「な!? 何言ってんすか! 俺が冒険者には不向きって! それに俺が、簡単に死ぬわけないっす!」
「いや、死ぬ」
「へ!? し、死ぬって? な、何を根拠に!」
「まあ、聞いてくれ。俺はな、カミーユ。俺は冒険者になる前は、死をあまり意識しなかった」
「そ、それが、一体どうしたって言うっすか」
「冒険者は勇ましくカッコいいと思っていた。世間知らずで単純な俺は、上っ面しか見ていなかったんだ」
「上っ面?」
「ああ、王都のギルド支部で昨日会って、こんちわと、元気であいさつした腕利きの冒険者が、死んだという話を、翌日の朝にその仲間から聞いた」
「え?」
「びっくりした。本当にびっくりしたよ。昨日まで冗談を言い合っていた人なのに、
今日はもう居ない。死んでしまったんだ」
「え!? 昨日リオさんが会った腕利きの冒険者が、翌日に死んだっすか!?」
「ああ、昨日の今日だ……俺はさ、カミーユ。そんな話を嫌というほど耳にして来たよ」
「そ、そんな、あっさり!? な、何人も!? ランカーも居たっすか?」
「ああ、ランカーも居たよ。1か月の間に十数人は死んだと聞いた」
「い、一か月で、十数人……し、死んだ? う、嘘っすよね!」
「本当さ。こんな事、嘘をついてどうする?」
「う!?」
「気になってもっと詳しい事情を聞いたら、死因は、魔物と戦って敗れたり、喰われたり、不慮の事故もあった……冒険者はあっさりと死ぬんだ。俺は死を凄くリアルに感じるようになった」
「……………」
「さっき単身で突っ込んだ俺が言うのは何だが……白状するよ。モーリスさんの言う通り、勝算がある程度あったから突っ込んだんだ」
「……………」
「話を戻そう……俺は知り合いの冒険者があっさりと、たくさん死んで……冒険者は、実入りの良い報酬と引き換えに、生と死の狭間に立つ危険な職業だという事がよく分かった! ひどく身に染みたんだ」
「リ、リオさん……」
「ベテランでも、腕利きでも。そしてランカーでも、あっさりと死ぬんだ。命を懸けた冒険者をやるのは、甘い考えじゃいけないんだよ」
「う、うう……」
「カミーユ、聞いてくれ! 俺も昔は勇気がなく、凄く考え方も甘かった。しかし、このままじゃダメだと思い直した」
「……………」
「根拠がなく、つまらない自信を捨てた。相手の話を良く聞くよう心がけた」
「……………」
「カミーユ、今後も冒険者をやるのなら、考え方を、そして取り組む姿勢を改めてくれ」
「……………」
「俺は……お前を死なせたくない。お前だけじゃない、ミリアンもモーリスさんもパトリスさんも、キャナール村の人達もそうだ。俺と関わり、心が通じた人達を死なせたくないんだ! 凄く青臭い理想論かもしれないが……」
「……………」
「カミーユ、お前が『怖がり』なのは仕方がない。俺もそうだった。怖さを乗り越える為には、素直にいろいろなアドバイスを受け、たくさんの場数を踏み、度胸をつけるしかないんだ」
「……………」
「しかし、お前がこれからも話をろくに聞きもせず、俺を信頼せず、任務に真面目に取り組まないのなら、危ういぞ。お前はあっさりと死ぬ」
「……………」
「お前の姉さんも、俺もモーリスさんも、これから仲間になる奴も巻き添えで死ぬ。俺はそんなお前と一緒には戦えない」
「!!!」
リオネルの物言いを聞き、カミーユはショックを受けたようである。
更にリオネルは話を続ける。
「カミーユ、心から信頼し合い、助け合わなければ、俺は背中を、お前に命を預ける事は出来ない。そう思わないか?」
「リオさん……」
「俺が王都で世話になった人が言っていた。リオ、人生において数回は、必死に頑張らなきゃ、いけない時期があるって」
「……………」
「手抜きをせず、一生懸命にならないと、きまぐれな運命の女神は、自分へ手を差し伸べてくれない。必死にやって、差し伸べてくれた女神の手をしっかり掴まないと、いけない。それが幸せと不幸せの分かれ道となるってな」
「……………」
「お前はまさにその時期、人生で今こそ、必死に頑張らなきゃ、いけない時期じゃないのか?」
「……………」
「もしも頑張るのが嫌なら、無理ならば……カミーユはこのまま戦わず、ミリアンとモーリスさんの居る、陣地に戻って構わない。無理して冒険者になる必要はないと俺は思う」
「……………」
「さっきも言ったけれど……冒険者にならず、姉と一緒に、地道に平穏に暮らせる道も必ずある。いくつもな」
「……………」
「幸せの形はいろいろある。選ぶのは、カミーユ、お前さ。さあ……どうする?」
「リオさん! お、俺! 決めました! 行くっす! 死ぬ気でゴブリンと戦うっす! 冒険者になるっす! 万が一死んでも、絶対に後悔はしないっす!」
リオネルの追求と問いに対し、顔をこわばらせたカミーユは……
追い詰められ、自暴自棄になって、決断してしまった。
『やぶれかぶれ』という雰囲気のカミーユを見て、リオネルはハッとする。
ヤバイ!
昔のダメだった自分にカミーユを重ねて、つい熱くなり過ぎた!
カミーユを一方的に追い込んでしまった!
これでは問題解決になっていない。
リオネルは急いで己へ、クールダウンを心がける。
「いや、カミーユ。やはり戦闘は中止だ」
「え? ちゅ、中止!?」
「ああ、一旦、一緒に『陣地』へ戻ろう。お互いに熱くなり過ぎだ。ふたりでクールダウンしよう。俺は散々煽り、まだ半人前のお前を追い込んでしまった。本当に悪かったよ」
リオネルが頭を下げて謝ると、カミーユは驚く。
「え? リオさん……な、何で、貴方が謝るんすか? 悪いのは一方的に俺なのに……リオさんの話をちゃんと聞けない、未熟な俺の為にここまで言ってくれたのに……」
「いや、スマン! 俺が言い過ぎた。今、気付いて反省したんだ。焦って決めるのは本当に良くない。今がカミーユの人生の、大事なターニングポイントだから……じっくり考えた方がベストだと考え直した……とりあえずこのパートは、俺ひとりでやるよ」
「え!? このパートは、俺ひとりでって!? じゃ、じゃあ、リオさんは?」
「ああ、俺は当面、冒険者でやって行くと決めたから。一時撤退する事はあっても、前へ進む。たった一歩でも前に進む。……だから、俺は戦う!」
リオネルは自分に言い聞かせるように、カミーユへ決意を告げていたのである。
いつもご愛読頂きありがとうございます!
皆様の応援がとても励みとなっております。
今後とも宜しくお願い致します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
口ごもるカミーユに対し、リオネルは話を続ける。
「王都のギルドで依頼掲示板を見たから知っているが、冒険者でも雑用の依頼はある」
「…………」
「薬草、鉱石の採取や各所への荷物運搬関係、掃除、洗濯、メッセンジャー的なお使い、庭の草むしり、犬の散歩等々、いくらでもある。だからそういう仕事を受けて、生きてはいける。しかし、魔物と戦い、命のやりとりをするのなら、注意力が散漫なのはとんでもなく危険なんだ」
「う、うう……」
「カミーユ、お前はクランの中で最も注意深く用心深い、リスク確認を引き受ける、斥候役のシーフが希望なんだろう? だったら尚更だ」
リオネルが言い切ると、カミーユは食って掛かる。
「そこまで言われる筋合いはないっす! リ、リオさんに! お、俺の何が分かるって言うんすか!」
しかし、リオネルは、はっきりと告げる。
『以前の自分』のようだからはっきりと分かる。
「分かるさ。お前は人の話をろくに聞かず、ひどく怖がりだ。慎重過ぎるのは結構だが、今のままじゃ、冒険者には不向きさ……死ぬぞ」
「な!? 何言ってんすか! 俺が冒険者には不向きって! それに俺が、簡単に死ぬわけないっす!」
「いや、死ぬ」
「へ!? し、死ぬって? な、何を根拠に!」
「まあ、聞いてくれ。俺はな、カミーユ。俺は冒険者になる前は、死をあまり意識しなかった」
「そ、それが、一体どうしたって言うっすか」
「冒険者は勇ましくカッコいいと思っていた。世間知らずで単純な俺は、上っ面しか見ていなかったんだ」
「上っ面?」
「ああ、王都のギルド支部で昨日会って、こんちわと、元気であいさつした腕利きの冒険者が、死んだという話を、翌日の朝にその仲間から聞いた」
「え?」
「びっくりした。本当にびっくりしたよ。昨日まで冗談を言い合っていた人なのに、
今日はもう居ない。死んでしまったんだ」
「え!? 昨日リオさんが会った腕利きの冒険者が、翌日に死んだっすか!?」
「ああ、昨日の今日だ……俺はさ、カミーユ。そんな話を嫌というほど耳にして来たよ」
「そ、そんな、あっさり!? な、何人も!? ランカーも居たっすか?」
「ああ、ランカーも居たよ。1か月の間に十数人は死んだと聞いた」
「い、一か月で、十数人……し、死んだ? う、嘘っすよね!」
「本当さ。こんな事、嘘をついてどうする?」
「う!?」
「気になってもっと詳しい事情を聞いたら、死因は、魔物と戦って敗れたり、喰われたり、不慮の事故もあった……冒険者はあっさりと死ぬんだ。俺は死を凄くリアルに感じるようになった」
「……………」
「さっき単身で突っ込んだ俺が言うのは何だが……白状するよ。モーリスさんの言う通り、勝算がある程度あったから突っ込んだんだ」
「……………」
「話を戻そう……俺は知り合いの冒険者があっさりと、たくさん死んで……冒険者は、実入りの良い報酬と引き換えに、生と死の狭間に立つ危険な職業だという事がよく分かった! ひどく身に染みたんだ」
「リ、リオさん……」
「ベテランでも、腕利きでも。そしてランカーでも、あっさりと死ぬんだ。命を懸けた冒険者をやるのは、甘い考えじゃいけないんだよ」
「う、うう……」
「カミーユ、聞いてくれ! 俺も昔は勇気がなく、凄く考え方も甘かった。しかし、このままじゃダメだと思い直した」
「……………」
「根拠がなく、つまらない自信を捨てた。相手の話を良く聞くよう心がけた」
「……………」
「カミーユ、今後も冒険者をやるのなら、考え方を、そして取り組む姿勢を改めてくれ」
「……………」
「俺は……お前を死なせたくない。お前だけじゃない、ミリアンもモーリスさんもパトリスさんも、キャナール村の人達もそうだ。俺と関わり、心が通じた人達を死なせたくないんだ! 凄く青臭い理想論かもしれないが……」
「……………」
「カミーユ、お前が『怖がり』なのは仕方がない。俺もそうだった。怖さを乗り越える為には、素直にいろいろなアドバイスを受け、たくさんの場数を踏み、度胸をつけるしかないんだ」
「……………」
「しかし、お前がこれからも話をろくに聞きもせず、俺を信頼せず、任務に真面目に取り組まないのなら、危ういぞ。お前はあっさりと死ぬ」
「……………」
「お前の姉さんも、俺もモーリスさんも、これから仲間になる奴も巻き添えで死ぬ。俺はそんなお前と一緒には戦えない」
「!!!」
リオネルの物言いを聞き、カミーユはショックを受けたようである。
更にリオネルは話を続ける。
「カミーユ、心から信頼し合い、助け合わなければ、俺は背中を、お前に命を預ける事は出来ない。そう思わないか?」
「リオさん……」
「俺が王都で世話になった人が言っていた。リオ、人生において数回は、必死に頑張らなきゃ、いけない時期があるって」
「……………」
「手抜きをせず、一生懸命にならないと、きまぐれな運命の女神は、自分へ手を差し伸べてくれない。必死にやって、差し伸べてくれた女神の手をしっかり掴まないと、いけない。それが幸せと不幸せの分かれ道となるってな」
「……………」
「お前はまさにその時期、人生で今こそ、必死に頑張らなきゃ、いけない時期じゃないのか?」
「……………」
「もしも頑張るのが嫌なら、無理ならば……カミーユはこのまま戦わず、ミリアンとモーリスさんの居る、陣地に戻って構わない。無理して冒険者になる必要はないと俺は思う」
「……………」
「さっきも言ったけれど……冒険者にならず、姉と一緒に、地道に平穏に暮らせる道も必ずある。いくつもな」
「……………」
「幸せの形はいろいろある。選ぶのは、カミーユ、お前さ。さあ……どうする?」
「リオさん! お、俺! 決めました! 行くっす! 死ぬ気でゴブリンと戦うっす! 冒険者になるっす! 万が一死んでも、絶対に後悔はしないっす!」
リオネルの追求と問いに対し、顔をこわばらせたカミーユは……
追い詰められ、自暴自棄になって、決断してしまった。
『やぶれかぶれ』という雰囲気のカミーユを見て、リオネルはハッとする。
ヤバイ!
昔のダメだった自分にカミーユを重ねて、つい熱くなり過ぎた!
カミーユを一方的に追い込んでしまった!
これでは問題解決になっていない。
リオネルは急いで己へ、クールダウンを心がける。
「いや、カミーユ。やはり戦闘は中止だ」
「え? ちゅ、中止!?」
「ああ、一旦、一緒に『陣地』へ戻ろう。お互いに熱くなり過ぎだ。ふたりでクールダウンしよう。俺は散々煽り、まだ半人前のお前を追い込んでしまった。本当に悪かったよ」
リオネルが頭を下げて謝ると、カミーユは驚く。
「え? リオさん……な、何で、貴方が謝るんすか? 悪いのは一方的に俺なのに……リオさんの話をちゃんと聞けない、未熟な俺の為にここまで言ってくれたのに……」
「いや、スマン! 俺が言い過ぎた。今、気付いて反省したんだ。焦って決めるのは本当に良くない。今がカミーユの人生の、大事なターニングポイントだから……じっくり考えた方がベストだと考え直した……とりあえずこのパートは、俺ひとりでやるよ」
「え!? このパートは、俺ひとりでって!? じゃ、じゃあ、リオさんは?」
「ああ、俺は当面、冒険者でやって行くと決めたから。一時撤退する事はあっても、前へ進む。たった一歩でも前に進む。……だから、俺は戦う!」
リオネルは自分に言い聞かせるように、カミーユへ決意を告げていたのである。
10
お気に入りに追加
330
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる