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第61話「秘密基地で一緒に!」
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リオネルとクレマンが弁当を食べ終わり……しばし経った。
張り巡らせた魔力感知……『索敵』が感じる。
洞窟から放たれるオークどもの波動が乱れていた。
「もうそろそろ動きがある」と思わせる。
大きく頷き、リオネルは確信した。
先ほど、仕掛けておいた罠が作動するからだ。
「村長、静かに。……そろそろオークどもが出て来るはずです」
「な!? オークが!? 出て来る!?」
クレマンが慌てて眼下を見れば、洞窟の入り口が騒がしい。
それもそのはず、洞窟の入り口から少しずつ「もくもく」と白煙が上がり始めていたのだ。
「リ、リオネルさん! あ、あの白煙は、い、一体!?」
「はい、冒険者ギルド謹製、時限式の魔導発煙筒です。村長が眠ってらっしゃる間、洞窟の中へ放り込んでおきました。ちなみに発火しないので、火事になる心配は一切ありません」
リオネルが仕掛けた罠……
それは、宿の主で冒険者の大先輩アンセルムのアドバイスにより冒険者ギルドで購入した魔導発煙筒である。
洞窟や迷宮、遺跡等どこにおいても……
敵をかく乱するのに、とても効果的だと言われ、大量に購入、
収納の腕輪に備蓄しておいたのである。
クレマンがリオネルの意図に気付き、納得する。
「な、成る程! まるで燻製の煙ですな。オークの奴ら、あれで燻り出されて来るという事ですか!」
「ですっ!」
リオネルの返事を聞いた、クレマン。
改めて、眼下を眺めた事で、自らが置かれている状況を顧みる。
「ううむ、しかし! 今更だが! ワ、ワシは何故『この場所』に居るのだ? いかにリオネルさんといえども、ワシを抱えて木に登るのは不可能なはずだ。ましてやこの丘へ飛び移るなど絶対に無理だ!」
「ははは、何度も言って申し訳ありませんが秘密です。でも論より証拠。不可能でも無理でも、現に村長は秘密基地に居るじゃないですか」
リオネルは苦笑し言うが、クレマンは「現実を受け入れる」のにまだ戸惑いがある。
「むう~、確かにここはワシの秘密基地だ。しかし何故?」
「ははは、だから秘密なんですよ」
「むむむ……」
「そんな事より」
「む? そんな事より?」
「はい! 思い出深いこの『秘密基地』で、孫のような俺と村長は、村に仇なす憎きオークをやっつけるんです。どうです? 面白いでしょ?」
「おお、思い出深いこの秘密基地でやっつけるか。孫のような貴方と一緒にか! 村に仇なす憎きオークどもを! うむっ! た、確かに面白いっ!」
リオネルの『提案』を聞き……
村長クレマンは、まるで子供のように晴れやかに笑ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そうこうしているうち、洞窟から立ち上る白煙の勢いはどんどん増していた。
リオネルが洞窟へ放り込んだ冒険者ギルド謹製、魔導発煙筒の威力は凄まじかった。
「催涙効果が抜群、魔物がイチコロ」というギルドの謳い文句通りである。
まるで害虫を駆除するように、洞窟内に居たオークどもがいぶりだされて来たのだ。
だが風向きから、リオネルとクレマンへ白煙は来なかった。
リオネルは、そこまでしっかり計算していたのだ。
ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!
ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!
ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!
ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!
洞窟から出てきたオークどもは、受けた苦痛に耐えきれず、悶え、わめき、
泣き叫んでいた。
涙をだらだら流して苦しんでいる。
そんなオークどもの様子を心配そうに見守るクレマン。
「リオネルさん! オークがあれほど苦しむとは!? あ、あの白煙は!? ど、どういう?」
問いに対して、リオネルは言う。
「村長、大丈夫です。あの煙は冒険者ギルドが唐辛子など、いくつかの自然素材を魔法で精製して作ったものです」
「と、唐辛子か! な、成る程!」
「ええ、催涙効果が抜群で、目はひどく痛くなるし、涙が止まりません。ですが、しばらくすると煙は消えますし、そうなったら無害です」
「そ、そうなんですか!」
「はい、魔導発煙筒は元々、魔物の領域の探索に使う事を想定して作った商品です。効果が消えないと、使用者自身が現場へ入れませんから」
「な、成る程」
「それでは討伐を開始します。身を低くして隠し、そっと下を見て、俺が討伐するのを見届けてください」
「は、はい」
「何度も注意して申し訳ありませんが、大声は控えてくださいね。もしなんでしたら口に手をあてて、声が出ないようにしてください」
「わ、分かりました」
「じゃあ……行きます」
魔導発煙筒の効力で、既にオークどもは大混乱に陥っている。
いきなり『風矢』の連射で構わないだろう。
そう判断したリオネルは、呼吸法で体内魔力を高め、魔法を発動する。
神速で発動された『大気の鋭い矢』がオークどもへ、大量に降り注ぐ。
ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお!!
ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお!!
ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお! ひょおお!!
ぎゃあああっ!!
ぎへぇぇぇっ!!
あがあああっ!!
ぐわあああっ!!
ぎゃあああっ!!
ぎへぇぇぇっ!!
あがあああっ!!
ぐわあああっ!!
大気の矢が、オークの顔を胴をあっさり貫く。
手足を容赦なく破砕する。
まさに阿鼻叫喚。
目の前に繰り広げられている光景は、まさに地獄絵図といって構わないだろう。
しかしリオネルは動じず、淡々と……
大混乱に陥ったオークどもを、魔法で撃ち抜いて行く。
冷静に落ち着いて、オークどもをどんどん倒すリオネルを……
手を口にあて、声を出さないようにしたクレマンは……
目を大きく見開き、呆然と見つめていたのである。
張り巡らせた魔力感知……『索敵』が感じる。
洞窟から放たれるオークどもの波動が乱れていた。
「もうそろそろ動きがある」と思わせる。
大きく頷き、リオネルは確信した。
先ほど、仕掛けておいた罠が作動するからだ。
「村長、静かに。……そろそろオークどもが出て来るはずです」
「な!? オークが!? 出て来る!?」
クレマンが慌てて眼下を見れば、洞窟の入り口が騒がしい。
それもそのはず、洞窟の入り口から少しずつ「もくもく」と白煙が上がり始めていたのだ。
「リ、リオネルさん! あ、あの白煙は、い、一体!?」
「はい、冒険者ギルド謹製、時限式の魔導発煙筒です。村長が眠ってらっしゃる間、洞窟の中へ放り込んでおきました。ちなみに発火しないので、火事になる心配は一切ありません」
リオネルが仕掛けた罠……
それは、宿の主で冒険者の大先輩アンセルムのアドバイスにより冒険者ギルドで購入した魔導発煙筒である。
洞窟や迷宮、遺跡等どこにおいても……
敵をかく乱するのに、とても効果的だと言われ、大量に購入、
収納の腕輪に備蓄しておいたのである。
クレマンがリオネルの意図に気付き、納得する。
「な、成る程! まるで燻製の煙ですな。オークの奴ら、あれで燻り出されて来るという事ですか!」
「ですっ!」
リオネルの返事を聞いた、クレマン。
改めて、眼下を眺めた事で、自らが置かれている状況を顧みる。
「ううむ、しかし! 今更だが! ワ、ワシは何故『この場所』に居るのだ? いかにリオネルさんといえども、ワシを抱えて木に登るのは不可能なはずだ。ましてやこの丘へ飛び移るなど絶対に無理だ!」
「ははは、何度も言って申し訳ありませんが秘密です。でも論より証拠。不可能でも無理でも、現に村長は秘密基地に居るじゃないですか」
リオネルは苦笑し言うが、クレマンは「現実を受け入れる」のにまだ戸惑いがある。
「むう~、確かにここはワシの秘密基地だ。しかし何故?」
「ははは、だから秘密なんですよ」
「むむむ……」
「そんな事より」
「む? そんな事より?」
「はい! 思い出深いこの『秘密基地』で、孫のような俺と村長は、村に仇なす憎きオークをやっつけるんです。どうです? 面白いでしょ?」
「おお、思い出深いこの秘密基地でやっつけるか。孫のような貴方と一緒にか! 村に仇なす憎きオークどもを! うむっ! た、確かに面白いっ!」
リオネルの『提案』を聞き……
村長クレマンは、まるで子供のように晴れやかに笑ったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そうこうしているうち、洞窟から立ち上る白煙の勢いはどんどん増していた。
リオネルが洞窟へ放り込んだ冒険者ギルド謹製、魔導発煙筒の威力は凄まじかった。
「催涙効果が抜群、魔物がイチコロ」というギルドの謳い文句通りである。
まるで害虫を駆除するように、洞窟内に居たオークどもがいぶりだされて来たのだ。
だが風向きから、リオネルとクレマンへ白煙は来なかった。
リオネルは、そこまでしっかり計算していたのだ。
ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!ぶぎゃ!
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洞窟から出てきたオークどもは、受けた苦痛に耐えきれず、悶え、わめき、
泣き叫んでいた。
涙をだらだら流して苦しんでいる。
そんなオークどもの様子を心配そうに見守るクレマン。
「リオネルさん! オークがあれほど苦しむとは!? あ、あの白煙は!? ど、どういう?」
問いに対して、リオネルは言う。
「村長、大丈夫です。あの煙は冒険者ギルドが唐辛子など、いくつかの自然素材を魔法で精製して作ったものです」
「と、唐辛子か! な、成る程!」
「ええ、催涙効果が抜群で、目はひどく痛くなるし、涙が止まりません。ですが、しばらくすると煙は消えますし、そうなったら無害です」
「そ、そうなんですか!」
「はい、魔導発煙筒は元々、魔物の領域の探索に使う事を想定して作った商品です。効果が消えないと、使用者自身が現場へ入れませんから」
「な、成る程」
「それでは討伐を開始します。身を低くして隠し、そっと下を見て、俺が討伐するのを見届けてください」
「は、はい」
「何度も注意して申し訳ありませんが、大声は控えてくださいね。もしなんでしたら口に手をあてて、声が出ないようにしてください」
「わ、分かりました」
「じゃあ……行きます」
魔導発煙筒の効力で、既にオークどもは大混乱に陥っている。
いきなり『風矢』の連射で構わないだろう。
そう判断したリオネルは、呼吸法で体内魔力を高め、魔法を発動する。
神速で発動された『大気の鋭い矢』がオークどもへ、大量に降り注ぐ。
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まさに阿鼻叫喚。
目の前に繰り広げられている光景は、まさに地獄絵図といって構わないだろう。
しかしリオネルは動じず、淡々と……
大混乱に陥ったオークどもを、魔法で撃ち抜いて行く。
冷静に落ち着いて、オークどもをどんどん倒すリオネルを……
手を口にあて、声を出さないようにしたクレマンは……
目を大きく見開き、呆然と見つめていたのである。
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