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間話 ある日の話②

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ノア視点

現在僕は、ライアン様にお風呂の世話をしてくれと頼まれています。

「え、えっと....ぼ僕ですか?経験もありませんし上手くできません!やっぱりプロを呼ぶべきです!」

この状況で経験やプロという単語を出すとなんだか卑猥な感じがしてしまうので後悔した。

「大丈夫だ、私が教えよう。」

そう言った途端、自分がライアン様に色々と教えてもらう姿を想像してしまい顔が真っ赤になってしまう。
毎日、キスしてるせいでそういうことしか想像ができないよ.....
たが、ノアのそういうことの線引きはまだまだ子供であった。

「ライアン様のバカっ」

「え?ノア?どうしたんだ。」

「ほらお風呂に行きますよ。早くしてください。いつまでもそんな格好じゃ風邪をひいてしまいます。」

無理矢理ライアンの手を引きお風呂場に直行した。途中会った侍女に驚かれたが何を察したのか見て見ぬふりをしていた。手伝ってくれてもいいのに.....みんな忙しいから仕方ないか。

「用意しますので少し待っていてください。」

「ああ、わかった。」

お湯を張ったり、着替えを持ってきたりすることは本来3人ほどでするものだ。ノアはライアン様を待たせるわけにはいかないと走り回っていたが少々時間がかかってしまった。走り回るノアをライアンはうっとりしたような目で見つめ、ゆっくりでいいよ。と笑っていた。

「準備完了しました。ライアン様......えっと、服を...服を.....脱がせますよ。」

ここまできてなにを恥ずかしいがって...
やっぱり恥ずかしい!

「たのむ」

正面からシャツのボタンを一つ一つゆっくりと丁寧に外していく。恥ずかしくて顔が火を吹きそうだ。

「ふふ、かわいいな」

ライアンはあたふたしているノアを見て髪をやさしく撫でた。そして顔を近づけ何をするのかと思えば髪匂いを嗅いでいる?!

「ノアからはいつもひだまりのような匂いがする。」

「んっ....服が脱げません。ちゃんと立ってください。」

そう言うが顔はどんどん近づいていく。額にチュっと軽いキスをする。そして耳元で囁いた。

「一緒に入ろうか?」

「ひゃっ、そんなのダメに決まってます。」

「花瓶の水を溢してなかったら私はお風呂に入らなくてすんだんだよ?ノアが責任とらないと」

「む、わかりました........」

ライアンはそう言われると断れないことを知っているかのような物言いだった。
もう、ずるい!ずるすぎる。ちょっと顔が良くて声もいいからって.....流されちゃう僕が一番情けなくなるが嫌ではなかった。




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