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12話 寝室にて②
しおりを挟むライアンは呆然として乃亜を見つめていた。
「これは、違います違いますよライアン様あの、そのあれです」
慌てて自分でも何を言っているのかよくわからない。どう言えば納得してもらえるのだろうかと考える。
「どうしたんだ....それは」
ライアンはほんの少しだけだが乃亜が誘って来たのではないかと期待したが、控えめで欲のないノアがいきなりそんな事をするはずがないことなど分かりきっている。
乃亜はあまりの恥ずかしさのあまりベッドに走っていき布団の中に潜ってしまった。
「逃げないで見せてくれ、私のために着てくれたのかい?」
「み、見ないでください.....」
布団を少しめくると顔だけ覗くように出した。頬を赤くして照れているのを見ると理性が飛びそうになったライアンは必死に抑える。
「あの、部屋の場所覚えれてなくて近くにいた侍女に聞いたらお風呂に連れてかれてそれで」
乃亜は誤解を解くためここまでの経緯を必死に説明した。
「そうだったのか....だがその服はノアにとても似合っているよ流石うちの待女だなセンスがある。」
「き、着替えてきますっ!」
「わあっ」
必死で説明したのに侍女の肩を持つので着替えようとわ急いでベッドから降りようと勢いよく立ち上がると足がもつれ転びそうになったがライアンに抱き止められた。
「大丈夫か」
「大丈夫です着替えてきますので....」
「いや、いいよこのままの方がいい」
その格好で密着され我慢の限界が来たのかベッドに押し倒されキスをされた。
「んぅ......ライ...」
口を離され終わったかと思ったが次は舌を入れられた。
これファーストキスなのに!!キスなんか初めてなのに!僕、男だよ
「あっ、はぁはぁ...息が」
「ノア、息は鼻から吸うんだ。すまないもう少し」
気持ちいい....ファーストキスだけど悪い気はしなかった。
しばらくキスを続けていた。乃亜はとろとろに蕩けきっている顔をして慣れてきたのか自分でも舌に吸い付いてくる。
腫れぼったい唇と蕩けた目、色々と大変なことになっていた。
これは誰にも見せられないな
ライアンは自分の勃っているものをどうしようか考え、これ以上するのはダメだと理性が言っているのでそれを隠すようにもう寝ようと言った。
ベッドの布団を被り乃亜を抱きしめ、鎮まれ鎮まれと心の中で唱えながら落ち着かせていたら自然と眠りにつけた。
あの日からまともに寝れたことがない
なのに何故だろう.....あの声が聞こえない
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