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25. ルイスの独り言
しおりを挟む最近、調子がおかしいと思い出したのは倒れる少し前でした。
急に目眩がしたり、頭の中で誰かが叫んでいるような気がするんです。
僕は気がおかしくなってしまっているのかな…。そう考えると怖くて誰にも相談できません。ポチの世話もしてあげなくちゃいけないし。姉さんでは心配だし…。
せっかくポチが楽しそうな顔をするようになってきたのに、僕がついてて見守ってあげないとね。あれ?前にもこんな事を思っていたような…。
頭に靄(もや)がかかったみたいに映像が断片的に見えてきます。
草原で楽しそうに走り回るポチの姿…。
『ポチ、ダメだよ!そっちは危ないよ!』
ポチが振り返って僕を見て…それから…大きな光が…。
いつもそこで映像が終わります。
これって予知夢ってやつなのかな?
だって僕はポチを連れて草原で離した事はまだないんです。いつか連れていってあげたいな~とは思っていますが、最近ポチが有名になってきたので外出するのも大変なんです。
予知無じゃなくて願望からくる夢の可能性が高いかな…。
きっとそうだね。
今度、お天気の日に朝早く出掛ければ人にもそんなに会わないで外に行けるかな。ポチを草原で思いきり遊ばせてあげよう。
そうだ、プルーフも一緒だともっと喜ぶかもしれない。博士達は忙しそうだし僕の両親に頼んでみようかな。
きっと楽しい1日になるだろうな…。
気分転換したら僕の調子も良くなるかもしれないしね。
楽しみだな。
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