25 / 42
25. 恋愛の定義って?!
しおりを挟む
「ハハッ…。ありがとうございます。」
好きって異性に対する告白の好きだけじゃないよね。人間として好きってやつだよね。ここはお礼だけを言えば大丈夫だよね…。
「あれ?冗談だと思ってる。」
「いえ、人間として私の事を好きだと言って下さっているんですよね。」
「…やっぱりちゃんと伝わっていない。」
「え…。」
イケメンにジーと見つめられると目線を外せません。化粧直しをしておけば良かったと後悔中です。
「始まりは普通じゃなかったかもしれないけど…。」
あ…、自覚はあったんですね。
「でも、それから会社で一生懸命に働いてくれる姿や、接客してくれる葉山さんを見て、やっぱり僕の運命の人で間違いないと思ったんだ。今日の婚約者の話しも、嘘じゃなくてこのままでいてくれると嬉しいんだけど…どうかな?。」
え?!ここで私に話をはふりますか?!
「どうかな…と言われましても…。」
「最近の葉山さんは僕の事を社長と呼ばずに占一さんと呼んでくれる様になったし、気をゆるしてくれていると思っていたんだけど…。違うのかな?」
呼び方…?そう言えばそうかも?!
あれ?いつからだった?!
自分でも気がついていなかったです。
気をゆるしている…のかな。
「自分でも気がついていませんでしたが、そうかもしれないです。」
「葉山さんは僕の事を嫌い?」
首をコテッと横に倒して聞きますか?!
イケメン…あざとい。
「…嫌いじゃないです。」
「じゃあ、好き?」
二者選択なの~?!
「好き…なのかはわかりません。人間として素敵な人だとは思っています。」
「そっか…。じゃあ、提案なんだけどお試しに付き合ってみない?」
それっておかしくないですか?!
好きになって恋人になり、結婚を前提に婚約するのが普通じゃないですか?!婚約者として恋愛するために試しにお付き合いするんですか?!
恋愛の定義って…無いの?
ダメだ…キャパを超えてきたかも。
そりゃ世の中にはいろんな人がいるんだから恋愛の定義もいろいろだとは思うけど…。
プラトニックラブや逆に身体から始まる恋だとかもありましたね。結婚もお見合い結婚、恋愛結婚、今のドラマとかのブームだと契約結婚とかもあるんですよね。
これって…何になるの?
契約に近い恋愛?
いや、始まりは占いからだから…占い恋愛?!
これ…ギャンブル臭が漂っている気がしません?
あ~!また"運命の人"問題に帰ってきてるじゃないですか~!!
「葉山さん…また1人で百面相してるけど大丈夫?返事は今すぐじゃなくて良いからね。とりあえずご飯を食べようか。」
今すぐでなくて良いなら今言わないで下さい!!!
せっかくの美味しいご飯だったのに~。
これって私一人では考えがまとまらないから織糸にまた招集をかけないといけないかも…。
またダーリンとの時間を邪魔するな!とか言われるかな…。
そもそも私には異性を見る目が無いんだから相手に言われたらお試しに付き合うっていう方がもしかしたら良いのかも。相手はイケメンで優しい人だし。
まあ、時々ブラックな1面も見せてくれますが…。
私もアラサーだし、計画通りに人生を送るためには、ここは決断の時かも!
テーブルの上の料理を食べ終わり、ワインを一口飲んで心を落ち着かせます。
「あの…先程のお話なんですが…。お試しのお付き合い…私で良ければよろしくお願いします。」
ワインを飲んでいた占一さんの手が止まる。
「え?!本当に良いの?」
飲んでいたワイングラスをテーブルに置き、私の方に身を乗り出している。
「はい。」
私の手を両手で掴みブンブンと上下にふりながらいつものイケメンスマイルを見せています。
「ありがとう!これからよろしくね。」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」
勢いで言った気もするけど…大丈夫だよね。
あれ…でもこれって気にしていた占いの通りの展開なのかな?
あれ?
好きって異性に対する告白の好きだけじゃないよね。人間として好きってやつだよね。ここはお礼だけを言えば大丈夫だよね…。
「あれ?冗談だと思ってる。」
「いえ、人間として私の事を好きだと言って下さっているんですよね。」
「…やっぱりちゃんと伝わっていない。」
「え…。」
イケメンにジーと見つめられると目線を外せません。化粧直しをしておけば良かったと後悔中です。
「始まりは普通じゃなかったかもしれないけど…。」
あ…、自覚はあったんですね。
「でも、それから会社で一生懸命に働いてくれる姿や、接客してくれる葉山さんを見て、やっぱり僕の運命の人で間違いないと思ったんだ。今日の婚約者の話しも、嘘じゃなくてこのままでいてくれると嬉しいんだけど…どうかな?。」
え?!ここで私に話をはふりますか?!
「どうかな…と言われましても…。」
「最近の葉山さんは僕の事を社長と呼ばずに占一さんと呼んでくれる様になったし、気をゆるしてくれていると思っていたんだけど…。違うのかな?」
呼び方…?そう言えばそうかも?!
あれ?いつからだった?!
自分でも気がついていなかったです。
気をゆるしている…のかな。
「自分でも気がついていませんでしたが、そうかもしれないです。」
「葉山さんは僕の事を嫌い?」
首をコテッと横に倒して聞きますか?!
イケメン…あざとい。
「…嫌いじゃないです。」
「じゃあ、好き?」
二者選択なの~?!
「好き…なのかはわかりません。人間として素敵な人だとは思っています。」
「そっか…。じゃあ、提案なんだけどお試しに付き合ってみない?」
それっておかしくないですか?!
好きになって恋人になり、結婚を前提に婚約するのが普通じゃないですか?!婚約者として恋愛するために試しにお付き合いするんですか?!
恋愛の定義って…無いの?
ダメだ…キャパを超えてきたかも。
そりゃ世の中にはいろんな人がいるんだから恋愛の定義もいろいろだとは思うけど…。
プラトニックラブや逆に身体から始まる恋だとかもありましたね。結婚もお見合い結婚、恋愛結婚、今のドラマとかのブームだと契約結婚とかもあるんですよね。
これって…何になるの?
契約に近い恋愛?
いや、始まりは占いからだから…占い恋愛?!
これ…ギャンブル臭が漂っている気がしません?
あ~!また"運命の人"問題に帰ってきてるじゃないですか~!!
「葉山さん…また1人で百面相してるけど大丈夫?返事は今すぐじゃなくて良いからね。とりあえずご飯を食べようか。」
今すぐでなくて良いなら今言わないで下さい!!!
せっかくの美味しいご飯だったのに~。
これって私一人では考えがまとまらないから織糸にまた招集をかけないといけないかも…。
またダーリンとの時間を邪魔するな!とか言われるかな…。
そもそも私には異性を見る目が無いんだから相手に言われたらお試しに付き合うっていう方がもしかしたら良いのかも。相手はイケメンで優しい人だし。
まあ、時々ブラックな1面も見せてくれますが…。
私もアラサーだし、計画通りに人生を送るためには、ここは決断の時かも!
テーブルの上の料理を食べ終わり、ワインを一口飲んで心を落ち着かせます。
「あの…先程のお話なんですが…。お試しのお付き合い…私で良ければよろしくお願いします。」
ワインを飲んでいた占一さんの手が止まる。
「え?!本当に良いの?」
飲んでいたワイングラスをテーブルに置き、私の方に身を乗り出している。
「はい。」
私の手を両手で掴みブンブンと上下にふりながらいつものイケメンスマイルを見せています。
「ありがとう!これからよろしくね。」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」
勢いで言った気もするけど…大丈夫だよね。
あれ…でもこれって気にしていた占いの通りの展開なのかな?
あれ?
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
帰らなければ良かった
jun
恋愛
ファルコン騎士団のシシリー・フォードが帰宅すると、婚約者で同じファルコン騎士団の副隊長のブライアン・ハワードが、ベッドで寝ていた…女と裸で。
傷付いたシシリーと傷付けたブライアン…
何故ブライアンは溺愛していたシシリーを裏切ったのか。
*性被害、レイプなどの言葉が出てきます。
気になる方はお避け下さい。
・8/1 長編に変更しました。
・8/16 本編完結しました。
同居離婚はじめました
仲村來夢
恋愛
大好きだった夫の優斗と離婚した。それなのに、世間体を保つためにあたし達はまだ一緒にいる。このことは、親にさえ内緒。
なりゆきで一夜を過ごした職場の後輩の佐伯悠登に「離婚して俺と再婚してくれ」と猛アタックされて…!?
二人の「ゆうと」に悩まされ、更に職場のイケメン上司にも迫られてしまった未央の恋の行方は…
性描写はありますが、R指定を付けるほど多くはありません。性描写があるところは※を付けています。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
ヤリたい男ヤラない女〜デキちゃった編
タニマリ
恋愛
野獣のような男と付き合い始めてから早5年。そんな彼からプロポーズをされ同棲生活を始めた。
私の仕事が忙しくて結婚式と入籍は保留になっていたのだが……
予定にはなかった大問題が起こってしまった。
本作品はシリーズの第二弾の作品ですが、この作品だけでもお読み頂けます。
15分あれば読めると思います。
この作品の続編あります♪
『ヤリたい男ヤラない女〜デキちゃった編』
十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。
職場で知り合った上司とのスピード婚。
ワケアリなので結婚式はナシ。
けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。
物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。
どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。
その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」
春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。
「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」
お願い。
今、そんなことを言わないで。
決心が鈍ってしまうから。
私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる