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68. 炎華様の話
しおりを挟む「あれは后妃様に言われて作られたのですか?」
どうしても気になって聞き返してしまいました。
「え?そうよ。あの男性達を集めてあの場所に住ませようと言ったのはお母様なの」
「それは皇女様達のお相手探しの為にですか?」
そんな噂を前に聞いたような気がするのよね。
「…違うと思う」
あっさり否定されてしまったわ。
「ここだけの話しにできる?」
「勿論です!」
私は間髪いれずに答えた。
「お母様とお父様の仲が悪いのは知っていると思うけど、お母様にはお父様と結婚する前から愛人がいたのよ。」
「ええー…」
大声をあげそうになり急いで自分の口を自分の手で塞いだ。
愛人が結婚前からいた?よく后妃になれたわね。
「その愛人を隠す為に作ったらしいわ。それをごまかすために私と曹操の話を持ち出したのよ」
曹操の顔の傷の事件の事ね…。
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「知りたいの?でも知ったら貴女は、その秘密を墓場まで持って行かないとダメよ。口外すれば殺されるわ。それでも聞きたい?」
「はい…」
炎華様は私から目線を外して窓から空を見上げた。
「実はね…」
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