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21. お名前はわかりましたが…

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眼福です。

幸せすぎて鼻血が出そうです。

猫でも出るのかは分かりませんが…。

こんな巨大なモフモフさん達に囲まれるなんて…。

そうなんです。

私は今、モフモフさん達に囲まれています。

私を真ん中に置いて巨大モフモフさん➕クルシュナさんが囲むように周りにいるのです。

何だか話し合いが行われているみたいです。

『何であんな猫の姿なの?鳥の方が可愛いかったわ』

鳳凰さんは自分と同じ鳥が良かった?

『猫の姿は可愛いじゃないか。鳥なんかよりよっぽど良いね』

ライオンさんは猫科だから、猫が良い…。

『私はどっちでも良いです』

ハリネズミさんは平和主義…。

『今はそんなことを話してる場合じゃないだろ…』

クルシュナさんは冷静ですね。

    『『『そうでした…』』』

モフモフさん達、反省してます。

『記憶が無いのに何をどこから説明すれば良いのか…それが、問題なんだろ』

クルシュナさんがお怒り気味です。

『何で記憶まで無くしたのかしら?』

鳳凰さんが器用に翼で腕組みしてます。

『俺達の事まで覚えて無いなんておかしいよな』

ライオンさんは…アグラ座りです。

『ショックが大きかったせいじゃないですか…』

ハリネズミさんは丸まっています。

『あの~。』

気になることがあって、皆さんに話しかけてみました。

『どうした!何か思い出したか?』

クルシュナさんとモフモフさん達が一斉に私を見ています。

『私、皆さんのお名前を知りたいです…』

    『『『ハァ~』』』

スゴイため息をつかれました。

私、名前を聞いただけなんですけど…。

『そこからなのね…。私はホーよ』

鳳凰さんはホーさんね。

『わしは、ライだ。』

ライオンさんはライさんね。

『私は、ハリーです』

ハリネズミさんはハリーさん…。

…ネーミングが分かりやすいですね。

『皆に名前をつけたのはサファイアだよ』

クルシュナさんがさらっと言った。

『え?!私ですか?』

『本当に私たちの事を覚えてないのね…』

モフモフさん達が悲しそうです。

すいません。覚えてなくて…。

『私達はあなたと契約していたのよ』

『えー!!!』

私が巨大モフモフさん達と契約…。

『今は全部を話すのはやめておくけど、私達はあなたの味方だから、何か困った事とかがあったら、いつでも相談してね』

優しいです、ホーさん。

『わしらは、暫くここにいるから、いつでも来ると良い』

ライさんも優しい。

『お2人がいれば大丈夫ですね…』

ハリーさんは…めんどくさそうですね。

『そうだな、我々は仲間だと思ってくれ。いずれ、色々と話していくよ。今日はもう遅いから送っていくよ』

クルシュナさん紳士です。

巨大モフモフさん達に別れをつげて、クルシュナさんに家まで送ってもらった。

結局モフモフさん達との関係はわかりませんでしたね…。

『ありがとうございました。クルシュナさんも気を付けて帰って下さいね』

『ありがとう。じゃあな…』


クルシュナさんを見送っていると、後ろから

「今のは誰?まさか、今日、1日一緒にいたのかな?」

ご主人様の笑顔が怖いんですけど…。

「デートしていたわけじゃないよね?」

私は全力で頭を縦に振った。

「ふ~ん。じゃあ、友達かな?」

友達?…ちょっと違うかな?
今日、会ったばかりだし。

「反応がないのはどうしてかな?」

え?イヤ、悩んでただけですよ。ここは頷いた方が良さそうだよね。

また、全力で頭を縦に振った。
ヘビメタのファンか!というぐらいに全力で振った。

「仕方ないな…今回は信じてあげる」

ホッとしていた私をご主人様は抱き上げた。

しまった、気を抜いてたよ。

「ニャッニャッニャ!」

はなして~。やだ、ご主人様の顔が近い、近づいてくるよ~!

短い前足で今日も防御…と思ったら前足を掴まれたよ~。

「にゃ!」

  チュッ。

へ?いつものおでこじゃない…。

鼻というか、口というか………え~~~!!!

今日は色々とキャパオーバーです…。

  カクッ……。

「フフッ…また、気絶したの?可愛いなぁ。大丈夫だよ、僕がベッドまで連れて行ってあげるからね。ゆっくりお休み…」

ご主人様があま~い、甘過ぎ、糖分多めなんですけど~!

この世界にAEDはありませんよね?












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