62 / 100
62. ドキドキはご遠慮します
しおりを挟む皆さん神様が登場しました~!
何と、島岡さんがお店にやって来たのです。
島岡さんに後光が見える様な気がしますわ。
島岡さんの登場と同時に森本先輩のご機嫌も急変しました。
しかも島岡さんが同じ席について下さったので修羅場の地雷は何とかなりそうです。
島岡さんに足を向けて寝られませんね。
「まさかここで2人に会うなんて思っていなかったよ」
「藤堂さんと島岡さんに教えてもらったカフェに行ってみようという話しになって…きちゃいました」
いつそんな話をしましたか?
記憶にないです。
「ここは珈琲だけじゃなくてサイドメニューも美味しいんだよ」
「え~!そうなんですか。何がお勧めですか?」
「…そうだな、甘いものなら今日持っていったプリンで食事なら…オムライスかな。ここのは昔ながらの薄い卵でくるんだオムライスなんだ」
「まあ、美味しそうですね」
2人で会話をしているのを私は見ながら相づちをしているだけの状態です。森本先輩の邪魔をすると後が…想像しただけで怖いです。
あっ、でも島岡さんは私にもアイコンタクトをとってくれていますよ。
「ランチにサラダとスープのセットで出しているから今度食べてみたら良いよ」
「そうですね。近いうちに必ず来ます」
何でも速攻の森本先輩なら明日にでもランチしてそうな予感がしますが…。口にするとまた睨まれそうなので黙っておきます。
「いらっしゃい。今日は美人2人と一緒だなんてどうしたんだ?」
お洒落な髭をはやした遊び人風のイケメンの男性が話しかけてきました。
「あ、今日は居たんだな。こいつはここのカフェのオーナーで僕の友人の佐伯 琉斗(さえき りゅうと)。オーナーって言ってもほとんど店に居ないんだけどね。琉斗、彼女達は会社の同僚だよ」
「へ~、美人が多い会社なのか。良いな~」
見かけ通り…と言うか軽い感じですね。
「美人だなんて~」
森本先輩はイケメン好きなので喜んでいる様子です。それに経営者ということは…森本先輩のストライクゾーンど真ん中なのではないでしょうか。
キラキラした瞳で見つめていますよ。
分かりやすすぎだと思うのですが…。
「琉斗はこの店の他にバーや服屋も経営してるんだよ」
ますます森本先輩の好みですね!
「まあ、そんなに沢山…」
更にキラキラ度がアップしています!
間違いなく明日のランチはここに森本先輩が来ていますね。いえ、明日だけではなくこの先暫くはこの店に通っているでしょう。
私はこの店には近づかない方が良いですね。
ふう~、何とか地雷を踏まずに過ごせそうですわ。
こんなドキドキはご遠慮したいですわね。
0
お気に入りに追加
152
あなたにおすすめの小説
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
アドルフの微笑
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の神楽颯人は目つきがとても鋭く、髪が白いため小さい頃から「狼」「白狼」「アドルフ」などと恐れられていた。
梅雨の日の夜。颯人は趣味で育てている花の様子を見ていると、人気のあるクラスメイトの美少女・月原咲夜と会う。すると、咲夜は、
「あたしのニセの恋人になってくれませんか?」
颯人にそんなお願いを言ってきたのだ。咲夜は2年生の先輩からラブレターをもらったが、告白を断りたいのだという。
颯人は咲夜のニセの恋人になることは断るが、クラスメイトとして先輩からのラブレターについて解決するまで側にいると約束する。このことをきっかけに、それまで話したことがなかった咲夜の関係や颯人の高校生活が変化し始めていく。
時には苦く、鋭く、シニカルに。そして、確かな温かさと甘みのある学園ラブストーリー。
※「微笑」は「ほほえみ」と読みます。
※完結しました!(2020.8.17)
出会ったのは間違いでした 〜御曹司と始める偽りのエンゲージメント〜
玖羽 望月
恋愛
親族に代々議員を輩出するような家に生まれ育った鷹柳実乃莉は、意に沿わぬお見合いをさせられる。
なんとか相手から断ってもらおうとイメージチェンジをし待ち合わせのレストランに向かった。
そこで案内された席にいたのは皆上龍だった。
が、それがすでに間違いの始まりだった。
鷹柳 実乃莉【たかやなぎ みのり】22才
何事も控えめにと育てられてきたお嬢様。
皆上 龍【みなかみ りょう】 33才
自分で一から始めた会社の社長。
作中に登場する職業や内容はまったくの想像です。実際とはかけ離れているかと思います。ご了承ください。
初出はエブリスタにて。
2023.4.24〜2023.8.9
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
無彩色なキミに恋をして。
氷萌
恋愛
『お嬢様
私に何なりと御用命ください』
紺色のスーツを身に纏い
眉目秀麗で優しい笑顔を持ち合わせる彼は
日本有するハイジュエリーブランド
“Ripple crown”の代表取締役社長兼CEOであり
わたしの父の秘書・執事でもある。
真白 燈冴(28歳)
Togo Masiro
実は彼
仕事じゃ誰にでも優しく
澄んだ白い心を持つ王子のようなのに…
『何をご冗談を。
笑わせないでください。
俺が想っているのは緋奈星さま、貴女ただ1人。
なんなら、お望みとあれば
この気持ちをその体に刻んでも?』
漣 緋奈星(21歳)
Hinase Sazanami
わたしに向ける黒い笑顔は
なぜか“男”だ。
【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"
桜井 響華
恋愛
派遣受付嬢をしている胡桃沢 和奏は、副社長専属秘書である相良 大貴に一目惚れをして勢い余って告白してしまうが、冷たくあしらわれる。諦めモードで日々過ごしていたが、チャンス到来───!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる