26 / 34
26. 休暇明けのキュピル
しおりを挟む「はぁ~、今日からまた仕事を頑張ろう!」
ゼウス様から休暇をいただいて彼女と仲直りの旅行に行ってきました。彼女の機嫌も良くなって何とかふられる危機は回避できたみたいだし、仕事に集中できそうだよ。
そういえば休暇の間はキューピッド一族から代理で誰かが入ってくれていると聞いたけど…誰が入ってくれたんだろうか?
まあ、行けばわかるか。
いつものようにミカルやルーファ達を監視する場所に来たが…誰も居ない。
「あれ?休憩でもしてるのかな?」
でも変だよな。こんな時間に休憩するか?
不思議に思って辺りを探してみたが人の気配が全く無い。
「え?もしかして、サボり…」
監視の仕事はキューピッド一族の大事な仕事の一つだと思っている。
それをサボり?
しかも、ゼウス様から頼まれたのに?
許せない…。
キュピルの顔に怒りが見える。
だが、今この場から離れることもできないし…。今日の仕事を終えてからゼウス様に報告しよう。まずは、ルーファ達の様子を監視しないと!
キュピルは望遠鏡でルーファ達を探した。
「ん?何かがあったみたいだな。ルーファが悪魔の能力を使っているみたいに見える。それに、キュピナの様子もおかしい…。何だ、何があったんだ?」
望遠鏡で辺りを観察してみると…。
「あれ…?あれはキュピデじゃないか…。何をしているんだ?え…いつ人間界に降りたんだ?」
キュピデ…頭脳明晰でキューピッド族の中でもエリートと呼ばれる1人だ。
ただ、性格が悪いのでも有名な人物なんだよな~。色々と黒い疑惑の噂もあるが証拠が無いのであくまでも噂で収まっているというグレー色の人物。
そのキュピデが人間界で若い女性と一緒に歩いている。しかも誘導しているみたいに見えるな。何をしているんだ?
嫌な胸騒ぎがする。
もしかして…代理の監視員はキュピデだったとか?
そういえば…昔、キュピナと揉めていたことがあったのを思い出したぞ。
たしかキュピナが縁を結んだのに、新たにキューピッドの矢を打ち縁を切らせたと言って怒り狂っていたような…。
あの時も「悪気は無かったがうっかりと手元が狂って当ててしまった」とキュピデが言うから罰は無かったんだが…。
今回もキュピナの邪魔をしている…?とかはないよな。
しかし…目の前のキュピデが怪しい行動をとっているようにしか見えない。
もう一度回りをよく観察してみた。
ルーファは気がついているのかカフェから出てキョロキョロと辺りを見回している。
これはゼウス様にすぐに相談したほうが良さそうだな。
急いでゼウス様の所に向かうことにした。
ここは監視カメラの電源を入れておこう。
ポチっとな。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
TS転移勇者、隣国で冒険者として生きていく~召喚されて早々、ニセ勇者と罵られ王国に処分されそうになった俺。実は最強のチートスキル持ちだった~
夏芽空
ファンタジー
しがないサラリーマンをしていたユウリは、勇者として異世界に召喚された。
そんなユウリに対し、召喚元の国王はこう言ったのだ――『ニセ勇者』と。
召喚された勇者は通常、大いなる力を持つとされている。
だが、ユウリが所持していたスキルは初級魔法である【ファイアボール】、そして、【勇者覚醒】という効果の分からないスキルのみだった。
多大な準備を費やして召喚した勇者が役立たずだったことに大きく憤慨した国王は、ユウリを殺処分しようとする。
それを知ったユウリは逃亡。
しかし、追手に見つかり殺されそうになってしまう。
そのとき、【勇者覚醒】の効果が発動した。
【勇者覚醒】の効果は、全てのステータスを極限レベルまで引き上げるという、とんでもないチートスキルだった。
チートスキルによって追手を処理したユウリは、他国へ潜伏。
その地で、冒険者として生きていくことを決めたのだった。
※TS要素があります(主人公)
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!
鏑木 うりこ
ファンタジー
幸田と向田はトラックにドン☆されて異世界転生した。
勇者チートハーレムモノのラノベが好きな幸田は勇者に、まったりスローライフモノのラノベが好きな向田には……「家庭菜園士」が女神様より授けられた!
「家庭菜園だけかよーー!」
元向田、現タトは叫ぶがまあ念願のスローライフは叶いそうである?
大変!第2回次世代ファンタジーカップのタグをつけたはずなのに、ついてないぞ……。あまりに衝撃すぎて倒れた……(;´Д`)もうだめだー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる