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47. 精霊さん達 〈サファイア視点〉
しおりを挟む「だから…さっきからずっとこの部屋におるんじゃよ。サファイアの周りにまとわりついておるわい」
私は自分の周りをキョロキョロと見回した。
うん、何も見えないです。…残念。
「ちょうど良いからこの石を持って目をこらしてみなさい。あっ、石を触る時は目をつぶらないといけないよ」
「はい…」
私は緊張しながらも目を閉じて、心の中で「どうか精霊さん達の姿が見えます様に」と祈りながら石を手に取った。
「ゆっくりと目を開けてごらん」
クマナさんに促されてゆっくりと目を開けた。
「わあ…凄い…」
目を開けると、そこはまるで別世界の様だった。
沢山の小さな精霊さん達が私の周りを飛び回っています。色とりどりの髪の色や服の色の精霊さん達が私に話しかけてくれています。
「私達が見える?」
「嘘!見えているの?」
「森を復興してくれてありがとう」
「「「ありがとう」」」
「その石は御礼。受け取ってよ~」
私は圧倒されて固まってしまっていました。
「ほらほら、サファイアが驚いておるじゃろ。少し落ち着け」
クマナさんが精霊さん達を静かにさせようと呼び掛けてくれています。
「え~、せっかくお話が出来る様になったのに…」
あ~、文句を言われているようです。すいません、クマナさん。
「精霊達はおしゃべりが好きでな、話し出すとなかなか止まらないんじゃ。1人暮らしの私にとってはありがたい話し相手なんじゃがな」
そうだったんですね。
「おかあしゃま…」
サファルが話しかけてきました。
「どうしたの?」
「ぼくもみたいでしゅ」
サファルも精霊さん達が見たかったのね。
「そうなのね、私だけが楽しんでごめんなさいね。ほら、この石を目を閉じて触ってみなさい」
「はい」
サファルが目を閉じて石に触れたのを確認した後、ゆっくり目を開けるようにと伝えた。
「うわぁ~、キラキラでしゅ」
「そうね、キラキラしているわよね」
精霊さん達が通るとその後にキラキラとした粉みたいなものが見えるんです。カラフルな精霊さん達がよけいに輝いて見えますよ。
その時1人の精霊さんがサファルの元に下り立ちました。
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「「え?!」」
思わず声が出てしまいましたわ。
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