18 / 54
18. お久しぶりの聖獣様
しおりを挟む「お久しぶりです。皆様…」
今日は聖獣様達が住む宿舎までやってきている。
ここにくる前にアフロディーテ様に頼んで聖獣様の言葉が分かるようにしてもらってきた。
今までならサファイアに通訳をしてもらっていたんだけど、今回はサファイアに聞かれたくないからね。
『今日は珍しく1人で来たのね』
真っ赤な羽根が美しい、鳳凰の様なお姿のホー様。
『サファイアに内緒の話なのか?』
鋭い勘をしていらっしゃる、ライオンの様なお姿のライ様。
『ふあ~、久しぶり…』
いつも眠たそうなハリネズミの様なお姿のハリー様。
皆様、お元気そうだ。
「ライ様の言う通りサファイアには内緒で皆様に相談したい事がありまして…」
『ホー、一体何なんだ?』
ライ様が僕のすぐ前にきて座った。
「実は…僕達の子供ができたのですが、どうやらその子がかなりの能力を持っているらしく…どう教育するべきかと思いまして…」
『あら、子供が生まれるのね、おめでとう!良かったじゃない…何を悩むのよ』
ホー様が羽をばたつかせて興奮している。
『落ち着けホー!先日、神様の気を強く感じただろ。あの時に誰かに言われたのであろう、生まれてくる子供は能力がありすぎるから気を付けるようにと』
流石…鋭いですね、ライ様。
『良かった…』
起きてますか?ハリー様。
「ええ、僕の父から言われたのです。ですから、皆様ならそういう事にもお詳しいかもしれないと思いまして…」
『そうね~、長年生きているとそういう人にも出会うわね』
へえ~、羽を器用に動かせるんですね。
『あまりに能力が高いとコントロールするのが大変なんだ』
何でもよく知っていますね。
『ふぁ~…』
いつも眠たそうですね。
一体何時間ねてらっしゃるんですか?
「コントロールをするためにはどうすればよいのでしょうか?」
『赤ん坊の時は魔力をコントロールする魔道具などを使うしかないな…。言葉が理解できるようになれば教える事はできるぞ』
やはり生まれた後すぐにお父様から貰ったペンダントをかけるしかないのか…。
『指導は私達がするわよ』
「え?」
『サファイアの時もしたしね…』
「え?」
『サファイアも魔力がありすぎて困ったのよね…』
「え?」
『思い出すな…。あの時も魔道具でコントロールをしながら訓練したんだったな…』
「え?」
初めて聞くことばかりだ。
もしかして僕達の子供はかなり要注意人物になってしまうのかな…。
うん…。
とりあえずは、お母様に報告だな。
サファイアに秘密にしておこうかと思ったが出来そうにないな…。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
Fragment-memory of future-Ⅱ
黒乃
ファンタジー
小説内容の無断転載・無断使用・自作発言厳禁
Repost is prohibited.
무단 전하 금지
禁止擅自转载
W主人公で繰り広げられる冒険譚のような、一昔前のRPGを彷彿させるようなストーリーになります。
バトル要素あり。BL要素あります。苦手な方はご注意を。
今作は前作『Fragment-memory of future-』の二部作目になります。
カクヨム・ノベルアップ+でも投稿しています
Copyright 2019 黒乃
******
主人公のレイが女神の巫女として覚醒してから2年の月日が経った。
主人公のエイリークが仲間を取り戻してから2年の月日が経った。
平和かと思われていた世界。
しかし裏では確実に不穏な影が蠢いていた。
彼らに訪れる新たな脅威とは──?
──それは過去から未来へ紡ぐ物語
遺された日記【完】
静月
ファンタジー
※鬱描写あり
今では昔、巨大な地響きと共に森の中にダンジョンが出現した。
人々はなんの情報もない未知の構造物に何があるのか心を踊らせ次々にダンジョンへと探索に入った。
しかし、ダンジョンの奥地に入った者はほぼ全て二度と返ってくることはなかった。
偶に生き残って帰還を果たす者もいたがその者たちは口を揃えて『ダンジョンは人が行って良いものではない』といったという。
直に人もダンジョンには近づかなくなっていって今に至る
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
虹色のプレゼントボックス
紀道侑
ファンタジー
安田君26歳が自宅でカップ麺を食ってたら部屋ごと異世界に飛ばされるお話です。
安田君はおかしな思考回路の持ち主でわけのわからないことばっかりやります。
わけのわからない彼は異世界に転移してからわけのわからないチート能力を獲得します。
余計わけのわからない人物に進化します。
作中で起きた事件の真相に迫るのが早いです。
本当に尋常じゃないほど早いです。
残念ながらハーレムは無いです。
全年齢対象で男女問わず気軽に読めるゆるいゆる~いストーリーになっていると思いますので、お気軽にお読みください。
未公開含めて30話分くらいあったのですが、全部行間がおかしくなっていたので、再アップしています。
行間おかしくなっていることに朝の4時に気づいて右往左往して泣く泣く作品を削除しました。
なかなかに最悪な気分になりました。
お気に入りしてくださった方、申し訳ありません。
というかしょっちゅう二行も三行も行間が空いてる小説をよくお気に入りしてくださいましたね。
お気に入りしてくださった方々には幸せになってほしいです。
魔獣っ娘と王様
yahimoti
ファンタジー
魔獣っ娘と王様
魔獣達がみんな可愛い魔獣っ娘に人化しちゃう。
転生したらジョブが王様ってなに?
超強力な魔獣達がジョブの力で女の子に人化。
仕方がないので安住の地を求めて国づくり。
へんてこな魔獣っ娘達とのほのぼのコメディ。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる