全寮制男子校

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翔視点


「なぁ?遅くね?」



和也が心配そうに声を上げた。それは俺も思った…学校が終わり二時間以上経っている。
嫌な予感しかしない。

その時今朝の記憶が蘇る。昨日転校してきた二人の影が一瞬過ぎる…。
まさか…いや…剛は強い二人に何かされても撃退出来るだろう。そう考えるのに一回不安になったら冷静な考えが出来なくなっていった。




「剛…何か巻き込まれたか?和也…芳田に連絡とって今朝の二人の部屋番聞いてくれ」




「ん?どうしてだ?聞くのは良いけどな」




「嫌な予感がする…この学校で剛に何かするヤツは居ない。もし巻き込まれでも事故でも俺らか鳳に連絡行くハズだ…でも誰からも連絡来ないなら新顔の二人が関係してるだろ…」




「なるほど…何か俺もいやな予感してきた。今電話するから待っててくれ」




和也の電話が終わるのを待ってる間立ってリビングをウロウロしてしまう。
もし何かあったら俺と和也は止まれるか?いや…無理だ。一応鳳にも連絡しておこう…。

和也が部屋番号を聞いて一年の部屋に向かう。
何故だ?なんで俺は部屋に行くって考えが出たんだ?校舎にまだ居るかもしれないのに…。

ドキドキしながらチャイムを押す。出ない…。何回も押すが出ない。居ないのか?




「くそっ…居ねぇか?」




次は何処を探そうかと考えていた時ガチャっと扉が開いた。水色の髪…下着にワイシャツを羽織って今までSEXしてましたって事を隠す気もない…。




「あっ…やべぇ…」




「「っ…」」




俺と和也は水色が何か言ってる事も理解せず勝手に入る…雰囲気で分かるこの部屋だ。左の部屋を勝手に開けて止まった…。



本当に二人の時間が止った。眼の前に手首から血を流して顔面に殴られた跡がある剛が…泣きながら銀髪に後ろから突き上げられてる剛。眼が焦点が合ってない。
多分薬飲まされてるな…前に見た事がある…。






「ちっ…尊入れてんなよっ」





「勝手に入って来たんだって!」





銀髪が後ろの水色に言ったんだろう。怒りが通り過ぎて冷静だった。





「和也そっち殺してくれ」




「わかった」




「ちょっ!顔やべぇって!ガッ…ぐぁっ!」




和也が水色に向かって直ぐに顔面を殴る。大きい身体がぶっ飛びリビングの備品が散らばる音がした。
あっちは和也に任せてこっちは俺だ。





「取り敢えず抜け」




「はぁ?はぁ…萎えた。ぐっはっ…!」




剛から離れた銀髪の腹に蹴りを喰らわせる。全裸でベッドからぶっ飛んで痛みに悶えてる。
あぁ…どうしてやろうか…身体が勝手に動く。




ガッ…バキッ…ゴッ…ガンッ。




銀髪の髪を握って顔を上げさせ何回も殴る。血が飛んで俺の服や顔に付く。だからどうした?
俺の剛をこんなにしやがって…。




「なぁ?どうやったら死ぬ?」




ガッ…バキッ…ドカッ…ガンッ。
「がっ…はっ…ぐぁっ!」




理性なんて無い。俺は自分の本能にお任せした。
どれ位殴ったのか分からない…。俺の拳もキレたのか血だらけになっていた。



まだ…。

まだだ…。

もっと…。

殺す…。






「もう辞めろ!笹野木!」




誰だ止めたのは?振り返ると鳳が立ってる。入り口には芳田と神山が二人で和也を止めていた。





「何で止める?見て分からねぇか?」




「手元を見ろ…止めろ」





どうでもいい物体に眼を落とす。顔がグチャグチャになって血だらけだ…だからなんだ?まだ息してるじゃねぇか?




「まだ生きてる…まだだ」




「お前が犯罪者になるぞ。止めろ…現状で何があったか判る。今は引いてこっちに任せてくれ」





「任せる理由がない…離せ…てめぇも殺るぞ?」




「俺だって殺してぇんだよっでもな…お前が俺を呼んだんだろ?だったら止めてやる。それに剛は俺らの友達だ。分かってるだろ?」




鳳が俺の掴んでる腕を強く握る…。あぁ…そうか剛の友達。剛を大切に思ってるヤツら。
はぁと息を吐き力を抜く。
鳳はもう俺が何もしないと分かったんだろう腕を離した。


和也も落ち着いたんだろうか?…血だらけの拳を握り締めながらこちらに来た。

ベッドに横たわって痙攣してる剛…まだ薬が効いてるのか…可哀想に…。
ずっと口でごめんなさいと繰り返してる。小さい影が動いて芳田が剛の身体を綺麗にしながら泣いている。





「剛さんっ…ぐっ…ひっ…ごめん!こんなヤツら死ねばいい…本当にごめんっ!はっ…く…」




自分の元友達の醜態にショックを受けてるだろうに剛の心配をしてくれる。

綺麗になっていく剛の身体…痛々しい殴られた後と腹アザ。まだ怒りが止まらない…。和也も一言も話さない。いや…話せねぇか…今話したら泣くな…。


震えてる剛に俺の制服の上を着せて落ちてる下も履かせる。まだ苦しいだろうに…。


 


「かずっ…かけっ…ごめっ…なさ」




一言だけ言って崩れ去った。





「俺達は剛を連れて行く。後は任せた…鳳いや…勝利頼んだっ…」




「あぁ…分かった」





和也が剛を抱き上げ二人で部屋に向かう。他の生徒が何人か見ていたが気にならない…。
部屋に戻ってソファーに剛を横倒し服を脱がせる。





「なにしてっ…あぁ…そうか」





尻穴に指を突っ込み中を掻き出す。大量に出てくるヤツらの精子を全部出す。暫くして中から何も出なくなった…。


気付いたら二人して泣いていた。


守れなかった。こんなにボロボロで勝手に身体を貪られ…。どうしたらいい…どんな言葉を掛けたらいい?






「和也…俺どうしたらいいか分かんねぇ」




「俺だってそうだ…こんな気持ちっ…かっ…はっ…分かんねぇ!」




和也が剛を抱きしめる。


少し時間が過ぎた頃剛が少し動いた。

ゆっくり眼が開いてくる。何回か瞬きをして俺と和也を見る。





「あっ…くっ…ひっ…あっ…ごめっ…ごめんっ」





やはり記憶があったのか…。和也がすぐ抱きしめ直したが剛の涙は止まらない。身体からまだ震えて和也の身体にしがみ付く。





「剛っ!大丈夫!終わったから…気にするな」




「違うっ!俺…っく…ダメだっ…ダメだったんだ…はっ…」



しゃくり上げながら喋る。あぁ…その気持ちで嬉しいのに…。頑張って俺たち二人に謝ってくる。それに俺達は最初から怒ってない。




「剛…大丈夫って言っただろ?ほらこっちに来い」




ソファーに座り抱きしめやすい様に両腕を広げる。




「むりっ…っは…いけない…裏切った…俺もうダメだ…」




「無理じゃねぇ!こっちに来いっ!」




我慢できなくなってしまった。剛の腕を引っ張り己の胸に沈める。思い切り抱きしめた。



和也も追いついて剛の背後から抱きしめる。
返り血で真っ赤に染まってる二人が剛を抱きしめる。汚いとか着替えるとかそんな時間は無かった。二人の拳も皮膚が破れ血が出てる…剛の手首も真っ赤で血が止まってない。
怪我の手当てすら頭から消えるほど三人で抱き合う。





「お前は裏切ってない。大丈夫だ…怖かったろ?俺達が居るから…大丈夫だ」




「はっ…クソッ…身体言う事聞かねぇんだ…っ…俺何にも反抗出来なかった…きたねぇっ!俺っきたねぇ!」




腕の中で暴れる剛を二人で羽交い締めにする。






「剛は汚くねぇよ…もし汚ねぇって思って俺達から離れたいとか思ってるとしてもそんな選択肢はねぇよな…。
そんな事考えるなら俺達三人で汚くなろうぜ?」





和也が全裸のままの剛の穴に己を飲み込ませた。
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