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第八話 ウィアード城にて
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《ウィアード城にて》
「新しい子どもたちが来るんですって!」
新しく城に働きに来る子どもたちが集められたと連絡が入り、伯爵家の二女カリナは廊下を走って飛び出そうとして、侍女に留められた。
「今度こそ、私が一番に選んでもいいわよね?この間は一番気に入った子をお姉様に取られちゃったんだから」
「お嬢様、お姉様が優先なのは仕方がないことですよ」
侍女がたしなめる声にカリナは美しい眉根を寄せた。
「うるさいわね。召使のくせにおだまりなさい」
まだ、たった7歳のくせに、甘やかされきった末娘はわがまま放題だった。
侍女は、伯爵家よりは身分が低いが、遠縁の子爵家のれっきとした令嬢だが、いつも見下されていた。
「カリナ様のお行儀が悪いと私がデントン夫人に叱られますので」
侍女は、カリナが唯一苦手とするハウスメイドの名を出した。
「ちょっと・・・お姉様に取られたくなかったから、言ってみただけよ。この間の子はちょっとからかったら、簡単に壊れちゃったから・・・」
これで言い訳のつもりなのだ。
カリナは視線を反らし、廊下を大人しく歩き始めた。
「あなたったら、また侍女を困らせているのね。今日も家庭教師の先生に逆らったって聞いたわ。本当に困った人ね。そもそも伯爵家の娘としての自覚があるのかしら」
後ろから声がかかり、カリナは肩を怒らせて振り返った。
そこにいたのは、一つ年上の姉、マリア。
カリナと侍女のやり取りを見ていたらしい。
振り返ったカリナの表情を見ると、マリアの顔に皮肉めいた微笑みが浮かんだ。
「何その目つき。あなたって、絵本に出てくる獰猛な山猫みたいね。もうちょっと、伯爵家の令嬢として自覚を持ったら?」
カリナはマリアをにらみつけ、ぷいっと前を向くと、侍女の手をとった。
「早く。早く行きましょう」
部屋につくと、他の兄弟イーサンとラファエルが先に到着していた。
「お、来たのか」
カリナとマリアの兄であるイーサンが声をかけた。
「お兄様」
マリアが愛想よく、挨拶し、カリナはふくれっ面のままだった。
「おい、また可愛いカリナをいじめたのか?」
「まさか。正しいことを申しただけですわ。お兄様でもあるまいし」
バチバチと火花が散り、二人は互いにそっぽを向いた。
その瞬間、部屋の奥からガツンと音がして、ラファエルがお腹を抱えて、倒れ込んだ。
ラファエルは、伯爵が第二夫人に飽きてメイドに産ませた子どもなので、年も幼く、身体も小さい。
「笑うからよ」カリナがイーサンの腹を思い切り蹴った。「いやしいメイドの子のくせに」
小さくうめくラファエルを見て、イーサンとマリアは薄く笑った。
自分たち三人は第二夫人の産んだ子どもなので家督相続権があるが、ラファエルにはそのような権利は認められていない。このような劣った存在で、自分たちと並んで座ることすら腹ただしい。
しかも、1人だけ茶色い髪の毛を持つラファエルは「平民臭い」といつもいじめられていた。
「礼儀は大切だよな」イーサンがせせら笑った。
「品のない振る舞いを指摘していただいて感謝しなさい」マリアも冷たく言い放つ。
「・・・わらってなんか」苦しそうにラファエルが言うと、「見たもん」とカリナが言い返した。
カリナはラファエルの背中をもう一度強く叩き、ラファエルがうめき声を上げると気分が良さそうに軽く笑った。
それで興味を失い、レディー用のソファーに深く腰掛け、気持ちよさそうに伸びをした。
「で、まだなの?」
「ごほん」
部屋の隅に控えていた侍従長が一歩踏み出し、深くお辞儀をした。
「アウレリオ様のご到着でございます」
全員が立ち上がると同時に、重々しく扉が開かれ、長兄のアウレリオが入ってきた。
ゆるくウエーブのかかった金髪を撫でつけ、今日は白地に金のモールで装飾されたフロックコートを着ている。
唯一の第一夫人が産んだ子どもであるアウレリオは、生まれると同時に黄金の統治者として名前を授けられ、その他の兄弟たちからは一歩抜け出した存在であった。
アウレリオは部屋の中を見回すと、空を映したような青い目ですべてを見抜いた。
兄弟間のくだらないマウンティングにはかけらも興味がない。
そもそも兄弟とはなにか、意味がわからない。ただ父親が同じというだけだ。
三人の振る舞いを注意するほどの関心も、痛そうに顔をしかめた末弟への同情心も持ち合わせていなかった。
無言で中央のいちばん豪華な椅子に座り、足を組む。続いて他の兄弟全員が座った。
5人の前には厚いドレープがかかり、その向こう側に城に集められた子どもたちが待機しているはずだ。
咳払いとともに、侍従長が口を開いた。
「僭越ながら、私が直接城下に出向き、お仕えする少年たちを直接選んでまいりました。ドレープの向こう側で、お仕えする少年たちがお待ちしております。それでは、ご対面ください」
侍従長が片手を上げると、両側からするするとドレープが開かれた。
*********************
役所で選別された後、「◯印」の札をもらった子どもたちは、城に連れて行かれ、全員が沐浴し、髪を切られ、身なりを整えられた。
「お前たちは一日も早く自らの御主人様にお仕えせねばならん。御主人様が決まったら、御主人様を第一に、誠心誠意お仕えするのだぞ」
しかめっつらをした、えらそうなおじさんが子どもたちに言い聞かせる。
(お城ってすごいな。俺みたいなものにもこんな豪華な服を貸してくださるなんて・・・)
リオはお仕着せを見下ろした。
糊のきいた白いシャツに黒のベスト、黒のショートパンツ。足元には、黒い革靴がピカピカと光っている。
皆不安を隠せないが、少しだけ気持ちが浮き立つのも感じていた。農村ではこのようなきれいな服は着たことどころか見たこともなかったからだ。
あのままでいたら、一生こんな服を着る機会はなかっただろう。
子どもたちは、次に広い部屋に案内され、また驚いた。
部屋の柱はすべて金色で、細かな彫刻が施されている。
鳥や果物や花や葉で美しく装飾されていて、まるで本物みたいに見えた。
しかも、壁という壁はすべて色鮮やかな色彩で覆われている。
部屋の四隅には美しい花瓶に、見事な薔薇が飾られ、いい香りがしている。
だが、全員を一番驚かせたのは、天井にあるシャンデリアだった。
金の優美なアームで支えられたシャンデリアには水晶が飾られて、キラキラと光を放っている。
役所で見たシャンデリアなど、このシャンデリアの豪華さと比べたら、棒切れのようなものだった。
さらに、部屋の片側には高い天井から厚いドレープがかけられ、豪華な刺繍が施されていた。
赤い獅子や龍、金色の鳥などが豪華に装飾されている。
一体、どれほどの富があればこんな豪華なものを作れるのかと、全員が呆気にとられた。
その後、どのくらい待ったのかわからない。足が痛くなるほど立たされたのか、ただ長く感じただけなのか。
待つことに疲れたとき、小さくベルが鳴り、壁の片側を覆っていたドレープがするすると開かれた。
ドレープの向こうは一段高くなっており、豪華な椅子に座った5人の子どもたちと、役所で子どもたちを選別した「えらいひと」がその脇に立っていた。
「うわ」
誰かが小さくつぶやき、慌てて口をふさいだ。
領主家族の顔は誰もが知っている。肖像画で何度も見たことがあるからだ。
(ほんものだ・・・)
**********************
お読みいただきありがとうございました。
準備不足のせいで、なかなかストックができません。
低空飛行ですが、よろしくお願いします。
今日もハート♡をありがとうございました。
あなたに幸あれ♡
「新しい子どもたちが来るんですって!」
新しく城に働きに来る子どもたちが集められたと連絡が入り、伯爵家の二女カリナは廊下を走って飛び出そうとして、侍女に留められた。
「今度こそ、私が一番に選んでもいいわよね?この間は一番気に入った子をお姉様に取られちゃったんだから」
「お嬢様、お姉様が優先なのは仕方がないことですよ」
侍女がたしなめる声にカリナは美しい眉根を寄せた。
「うるさいわね。召使のくせにおだまりなさい」
まだ、たった7歳のくせに、甘やかされきった末娘はわがまま放題だった。
侍女は、伯爵家よりは身分が低いが、遠縁の子爵家のれっきとした令嬢だが、いつも見下されていた。
「カリナ様のお行儀が悪いと私がデントン夫人に叱られますので」
侍女は、カリナが唯一苦手とするハウスメイドの名を出した。
「ちょっと・・・お姉様に取られたくなかったから、言ってみただけよ。この間の子はちょっとからかったら、簡単に壊れちゃったから・・・」
これで言い訳のつもりなのだ。
カリナは視線を反らし、廊下を大人しく歩き始めた。
「あなたったら、また侍女を困らせているのね。今日も家庭教師の先生に逆らったって聞いたわ。本当に困った人ね。そもそも伯爵家の娘としての自覚があるのかしら」
後ろから声がかかり、カリナは肩を怒らせて振り返った。
そこにいたのは、一つ年上の姉、マリア。
カリナと侍女のやり取りを見ていたらしい。
振り返ったカリナの表情を見ると、マリアの顔に皮肉めいた微笑みが浮かんだ。
「何その目つき。あなたって、絵本に出てくる獰猛な山猫みたいね。もうちょっと、伯爵家の令嬢として自覚を持ったら?」
カリナはマリアをにらみつけ、ぷいっと前を向くと、侍女の手をとった。
「早く。早く行きましょう」
部屋につくと、他の兄弟イーサンとラファエルが先に到着していた。
「お、来たのか」
カリナとマリアの兄であるイーサンが声をかけた。
「お兄様」
マリアが愛想よく、挨拶し、カリナはふくれっ面のままだった。
「おい、また可愛いカリナをいじめたのか?」
「まさか。正しいことを申しただけですわ。お兄様でもあるまいし」
バチバチと火花が散り、二人は互いにそっぽを向いた。
その瞬間、部屋の奥からガツンと音がして、ラファエルがお腹を抱えて、倒れ込んだ。
ラファエルは、伯爵が第二夫人に飽きてメイドに産ませた子どもなので、年も幼く、身体も小さい。
「笑うからよ」カリナがイーサンの腹を思い切り蹴った。「いやしいメイドの子のくせに」
小さくうめくラファエルを見て、イーサンとマリアは薄く笑った。
自分たち三人は第二夫人の産んだ子どもなので家督相続権があるが、ラファエルにはそのような権利は認められていない。このような劣った存在で、自分たちと並んで座ることすら腹ただしい。
しかも、1人だけ茶色い髪の毛を持つラファエルは「平民臭い」といつもいじめられていた。
「礼儀は大切だよな」イーサンがせせら笑った。
「品のない振る舞いを指摘していただいて感謝しなさい」マリアも冷たく言い放つ。
「・・・わらってなんか」苦しそうにラファエルが言うと、「見たもん」とカリナが言い返した。
カリナはラファエルの背中をもう一度強く叩き、ラファエルがうめき声を上げると気分が良さそうに軽く笑った。
それで興味を失い、レディー用のソファーに深く腰掛け、気持ちよさそうに伸びをした。
「で、まだなの?」
「ごほん」
部屋の隅に控えていた侍従長が一歩踏み出し、深くお辞儀をした。
「アウレリオ様のご到着でございます」
全員が立ち上がると同時に、重々しく扉が開かれ、長兄のアウレリオが入ってきた。
ゆるくウエーブのかかった金髪を撫でつけ、今日は白地に金のモールで装飾されたフロックコートを着ている。
唯一の第一夫人が産んだ子どもであるアウレリオは、生まれると同時に黄金の統治者として名前を授けられ、その他の兄弟たちからは一歩抜け出した存在であった。
アウレリオは部屋の中を見回すと、空を映したような青い目ですべてを見抜いた。
兄弟間のくだらないマウンティングにはかけらも興味がない。
そもそも兄弟とはなにか、意味がわからない。ただ父親が同じというだけだ。
三人の振る舞いを注意するほどの関心も、痛そうに顔をしかめた末弟への同情心も持ち合わせていなかった。
無言で中央のいちばん豪華な椅子に座り、足を組む。続いて他の兄弟全員が座った。
5人の前には厚いドレープがかかり、その向こう側に城に集められた子どもたちが待機しているはずだ。
咳払いとともに、侍従長が口を開いた。
「僭越ながら、私が直接城下に出向き、お仕えする少年たちを直接選んでまいりました。ドレープの向こう側で、お仕えする少年たちがお待ちしております。それでは、ご対面ください」
侍従長が片手を上げると、両側からするするとドレープが開かれた。
*********************
役所で選別された後、「◯印」の札をもらった子どもたちは、城に連れて行かれ、全員が沐浴し、髪を切られ、身なりを整えられた。
「お前たちは一日も早く自らの御主人様にお仕えせねばならん。御主人様が決まったら、御主人様を第一に、誠心誠意お仕えするのだぞ」
しかめっつらをした、えらそうなおじさんが子どもたちに言い聞かせる。
(お城ってすごいな。俺みたいなものにもこんな豪華な服を貸してくださるなんて・・・)
リオはお仕着せを見下ろした。
糊のきいた白いシャツに黒のベスト、黒のショートパンツ。足元には、黒い革靴がピカピカと光っている。
皆不安を隠せないが、少しだけ気持ちが浮き立つのも感じていた。農村ではこのようなきれいな服は着たことどころか見たこともなかったからだ。
あのままでいたら、一生こんな服を着る機会はなかっただろう。
子どもたちは、次に広い部屋に案内され、また驚いた。
部屋の柱はすべて金色で、細かな彫刻が施されている。
鳥や果物や花や葉で美しく装飾されていて、まるで本物みたいに見えた。
しかも、壁という壁はすべて色鮮やかな色彩で覆われている。
部屋の四隅には美しい花瓶に、見事な薔薇が飾られ、いい香りがしている。
だが、全員を一番驚かせたのは、天井にあるシャンデリアだった。
金の優美なアームで支えられたシャンデリアには水晶が飾られて、キラキラと光を放っている。
役所で見たシャンデリアなど、このシャンデリアの豪華さと比べたら、棒切れのようなものだった。
さらに、部屋の片側には高い天井から厚いドレープがかけられ、豪華な刺繍が施されていた。
赤い獅子や龍、金色の鳥などが豪華に装飾されている。
一体、どれほどの富があればこんな豪華なものを作れるのかと、全員が呆気にとられた。
その後、どのくらい待ったのかわからない。足が痛くなるほど立たされたのか、ただ長く感じただけなのか。
待つことに疲れたとき、小さくベルが鳴り、壁の片側を覆っていたドレープがするすると開かれた。
ドレープの向こうは一段高くなっており、豪華な椅子に座った5人の子どもたちと、役所で子どもたちを選別した「えらいひと」がその脇に立っていた。
「うわ」
誰かが小さくつぶやき、慌てて口をふさいだ。
領主家族の顔は誰もが知っている。肖像画で何度も見たことがあるからだ。
(ほんものだ・・・)
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お読みいただきありがとうございました。
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今日もハート♡をありがとうございました。
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