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第二幕〜マティアス〜

76 探索 ※※

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リュカが。意識のあるリュカが、私に触れ、触れられて、興奮している。
そのあからさまな事実に、何もかもが吹っ飛んだ。
どこかでは、リュカを守らないと、と声が聞こえる。
私はその声をドアの向こうに押しやった。

目の前にいるリュカは頬を赤らめ、潤んだ瞳で私に解放して欲しいと懇願している。
精通はまだだが、もう快感を覚え始めているのだろう。
リュカの熱く滾った芯が私の腰に押し付けられ、熱い息とともに揺らされている。

「はあっ・・・にいちゃん。おかしくなる・・・!!!」

その言葉とともに、ますます腰を強くおしつけてきたリュカは、もどかしげに身をよじらせた。
もしかして、その時がきたのだろうか。
リュカに触れてもいいのだろうか。

(壊してしまわない?)

私の中のどこかでは、やはり怯える声が聞こえる。

だが、少しなら。
リュカが望んでいるのなら許されないか?
せめて、腸を破る行為の手前までなら?

頭の中は欲望と理性のせめぎ合いでおかしくなりそうになりながら、体は勝手に動き出していた。
リュカに触れたい。
リュカの衣服を剥ぎ取り、肌の温かみを直接感じたい。
意識のあるリュカに求められたい。
喉元に食らいつき、歓喜の声を上げさせたい。
何よりも、肌を覆う布を全て剥ぎ取り、リュカの奥まで深く貫きたい。

ギラギラと目の前が光る。
荒くなった息が、リュカの肌をくすぐると、リュカが嬉しそうに身をくねらせた。
もっともっとと誘うように私を見る目と視線が合った時、私は喉の奥からうめき声をあげ、リュカを引き寄せた。
我慢できない。耳の奥で血がうねる。
服を剥ぎ取りながら、全身をくまなくさするとリュカが甲高い喘ぎ声を出した。
こらえきれずに漏れ出た声を殺すように必死で唇を閉じようとしている。

リュカの体には、腕の先にぶら下がった肌着と下履きが残されているだけだ。
私はリュカの足を開かせ、からだの上にのしかかると、唇を味わいながら下着の脇から手のひらを忍ばせ、尻を揉んだ。
その下には、リュカの秘密の蕾があるはず。
まだ、見たことのない、秘密の場所。

唇を首筋から胸元に滑らせ舌で肌の感触を味わうと、リュカが振り絞るような小さな悲鳴をあげた。
真っ白で滑らかな素肌の中に、桜色の乳首が誘うように揺れている。
小さなその突起は、快感に耐えられないというように震えている。

私がその突起を舐め、指でいじるとリュカは全身を震わせた。どうやら、乳首は感じるらしい。
くすりと笑ってその敏感な突起を甘く噛むと、リュカは小さな叫び声をあげ、全身に緊張が走り、身を震わせ、私にしがみついてきた。荒い息とともに私の股間に腰を押し付け、そのまま静かな寝息が聞こえてきた。
どうやら、気を失ってしまったらしい。

胸の奥が失望でちくりと痛んだ。
まあ、でも仕方ない。やはりまだ幼いのだ。
勝手に期待して、勝手に失望しただけだ。

でも、リュカだって嫌がっていたわけではない。
少しならいいだろう?

私はそろそろとリュカの下履きに手をかけ、ゆっくりと体から引き抜いた。
リュカのピンク色のペニスが顔を見せる。
やはり、今日も射精の痕はない。リュカはまだ精通すらしていない幼い体なのだ。
リュカの年であれば、結婚している者だっている。
だが、通常、実際に子を成すのはもう少し先だ。

そっとリュカのペニスを口に含むと、リュカの体がピクリと反応した。
しかし、目を覚ます気配はない。
先ほどまで真っ赤に焼けた鉄のように熱くなっていたリュカのペニスは、今はすっかり静まり返っている。
ゆるゆると口の中で弄ぶと、小さくなっていたそれは芯を持ち、反応し始めた。

(リュカの蕾を見てみたい)

好奇心を抑えられない。
ロウソクの灯りの下ではなく、明るい陽の下でリュカの身体を隅々まで眺めたい。
リュカの足を大きく開き、覗き込むと、そこには小さなピンク色の窄まりが見えた。肌の他の部分より少し色が濃いそこは、ただの排泄器官のはずなのに、まるで私を受け入れることを待っているかのように震え、誘っていた。
指先でそっと触れると、怯えたようにキュッと締まる。そこで締め付けられたらどれほどの快感が待っているかと思うと、今すぐに挿れたくてたまらなくなった。

私は、息を吐き気持ちを落ち着かせようとしたが、あまり効果はなかった。
ただ目の前の窄まりは、かつてないほど私を魅惑し続けている。
舌と指を使って刺激すると、リュカの下肢から力が抜け、私の指が迎え入れられたかのように沈み込み始めた。
もっと濡れていればいいのかもしれない。
私は唾液を指にまとわりつかせ、さらにリュカの蕾に指を押し込んだ。

「うう・・・ん」

リュカがうめき、びくりとしたが、目を覚ます気配はない。
もし目を覚ましても怒りはしないと思うが、リュカに無断で秘所を触っていることが見つかれば、それは気まずそうだ。
また、規則的な寝息が聞こえ、ホッとしながら、リュカの体の探索を続けた。

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