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Day 3 【CONFUSION】

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「まさかベクターだと」

 透が絶句していると、無情にもアリスがこう告げる。

『ベクターが現れます、4体です』

 そう透の目の前のモニターには、光の中から4体の巨大な化物がズズズと這い上がるように現れるのが映し出されていた。

「なんです? 見たことないです!? あんな巨大な魔物なんて?」
「拙者も見たことも聞いたこともないでござる! ドラゴンより大きいんじゃないでござるか?」
「すごい化物よ、透! 知ってるの? アレのこと」
「ああ、知ってるさ、あれはベクター。史上最悪の超非人道的兵器、もとは普通の人間だ」
「えっ? 人間なの?」
「そうだ、でももう戻ることはないけどな。多分俺が迷い込んだ世界から召喚されたんだろう、奴らは自分たちが勝つまで殺戮をやめない、戦勝者(VICTOR)だ」
「どうするの? 勝てるの?」
「ちょっと待て、考える。今はまだ大丈夫だ、周りの魔物を殺すことのほうが大事なようだ」

 “ベクター” それは透が 世界000と呼ばれるところで戦っていた敵の作った最終兵器。捕まえた捕虜、つまり透たちの仲間にナノマシンズを調合して作られた特殊な薬を打ち殺戮、殲滅のみを植え付けられた強靭凶悪な化物なのだ。彼らは物理的攻撃は通じない痛みを感じず、鎧のように硬質化した皮膚は弾丸が通らないのだ。透たちの使うエネルギー弾は通るのだがすぐに再生する。まさに究極兵器なのだ。

「この戦車の大砲は効くのかしら?」
「いや、威力が足りない、コアに届かなければ何をやっても意味なしだ」
「あいつには薬を打たれると体に新しい器官ができる、そこにエネルギー体、俺達の言うナノマシンズを貯め込むんだ」
「魔核のようなものでござるな。魔物にもあるやつがいるでござる、ドラゴンのような大型魔獣でござるな」
「まあそんな感じだな、でそのコアを壊せれば奴は死ぬ。エネルギーに耐えられなくなって溶けるんだ、アリス! 予想時間はどのくらいだ?」

『はいマスター、今、ベクターは青です。まだ生まれたばかりのようです、この世界はナノマシンズがまだ少ないので時間はあるかと思われます』

「聞いたように時間制限がある。青からどんどん赤みを帯びて温度が上がってくる最後は真紅に染まり起きる」
「何が起きるの?」
「特異点だ」
「それはなんです?」「なんでござるか?」
「特異点て…… ブラックホール…… そんなものが?!」
「桜の言う通り、小さなブラックホールができるんだベクターを中心に半径2キロほどが何もなくなる、跡形もなくなる。4体もいたらラブラの街自体消滅するだろう、人間もろとも」
「なんとかしないとだめじゃない! 方法はないの!」

『マスター! 魔物が逃げ出します! 四方に散らばっています!こちらにも来ますよ!』

「やばい、ブルー、ミドリ、ベクターと街の間に入れ、ベクターは人の匂いを感知する。そっちに向かうのだけは足止めしてくれ!」

『了解です!』『ベクターなんて聞いてないにゃし』

 二台の戦車がラブラとベクターの間に入る形に陣形を取り魔物を倒しながら後退を始める。

「俺達はとりあえずは魔物の殲滅を優先しながら街に向かうぞ、俺は外に出て、殲滅に出る。レッドみんなを頼むぞ」

『解りました、殲滅行動に入ります。ブルー、ミドリはベクターの足止めも考慮して動いてください』

『ラジャ』『しょうがないにゃし』

 透はハッチより外に飛び出すと400Xを作成する。跨ってエンジンをかけ、すぐさま発進する。 魔物の数は千体近い、戦車一台と透だけでは殲滅することは不可能と思われた。

「アリスロックオン! 前方できるだけだ!」

『解りましたマスター、しかし30が限度です。』

「わかってるけどやるしかねえ!」

 透は焼け石に水だと解っているが銃を全弾撃ち出した、追ってレッド 110式も榴弾砲を打ち始める。

「クソが! バラけてるからタイヘンだぜ!」

 と透が悪態をついたその時。

「ライトニングアロー!」

 後方より雄叫びが上がる。それと同時に光の矢が幾筋も雨のように降り注ぎ、徹の前方にいたほとんどの魔物が倒れ去った。

「遅くなった! まだ我々の出番があったようだな」
「くー! くっころさんかっこいい!」

 そう王国騎士団2000人の大部隊が間に合ったのだ。マーガレットを先頭に王国の精鋭部隊だった。統率の取れた動きで四方の魔物の殲滅に向かっていく騎士団を見ながら透はバイクを止めた。

「概要はユイ殿より聞いた。どうするのだ? なにか策はあるのか? 徹殿」
「あるにはあるが、どこまで通用するかワカラン、とりあえず、ありがとう、助太刀感謝するよ」
「いや、それ程のことはないぞ」

 なぜか少し顔を赤らめるペギーであった。

「今やることは、街には絶対行かせないことだ、とりあえず俺達は足止めに合流する。ペギーさんたちもこっちが片付き次第合流してくれ」
「わかった、なるべく早く向かおう」

 そして透はギアを入れ、レッドと共にブルーたちの方へ向かった。だが、直接ブルーたちの方には行かずラブラの城壁の方へと行くのだった。レッドとそこに着いた一行は戦車から降りた。

「どうしたの? ブルーちゃんたちの方へ行かなくていいの? 透」
「ああ、ベクターを倒すにはこれがいるんだ。アリス頼む、レッド、単独でブルーの下へ向かってくれ」

『了解しました、足止めに向かいます』

 そう言っているうちに透の足元には光の粒が集まり一つの武器が形成されていた。

『XM-0370スナイパーライフル、完了』

「スナイパーライフルって、ゴルゴね」
「いやまあそうだが、これはベクターのコアを狙い撃つために開発された武器だ、高濃度ナノマシンズ弾を遣いどんなものでも撃ち抜く威力がある。だがこれを使うとなると……」

『マズい! 弾切れです!』『マスターやばいにゃし、ブルーのエネルギーが切れるにゃし』

「ブルー! 離脱しろ、リロードするまで退避だ!」

 足止めに苦戦していたブルーたちだが、まだこの世界ではナノマシンズが充満するほど増殖していないため、リロードに時間がかかるのだ。

『やばいにゃし! ブルー 早く動くにゃし』

 ブルーがキャタピラを魔物の死骸に取られ動き出せずにいるところにベクターの腕が伸びる、腕を槍のように変形させブルーの砲台へと突き刺さった。

『ブルー機能停止、緊急分解します』

 ベクターにナノマシンズを吸い込まれないようにブルーは自己分解し亜空間へと転移する。

『ブルーがやられたにゃし。レッド早く来るにゃし』

 それを見ていた透は

「アリス、カートリッジはいくつ作れる?」

『はい、このナノマシンズの状況ではこの星のすべてをこのあたりに転移させたとしても、20発分が最大です』

「頼む、それで行く。でだ、これを扱えるのが俺しかいないのが最悪だ。俺が城壁に登って撃つとなると足止めする為の人員がいない、物理攻撃は効かないから、ユイも桜も論外だ!」
「そんな、どうするのよ?」
「それ、クロスボウの様なものでござるか? 拙者にやらせてはもらえぬであろうか?」

 と口を開いたのはござるさん。アリエルだった。

「そうですです。エルフさんは弓の名手なのです、遠くから相手を撃ち抜く、森の魔弓士と呼ばれているのですよ」
「そうなのか?」
「一度試させてもらえぬでござるか?」
「そうだな時間がない、一度やってみるか、じゃあユイと桜も一緒に、上に上がろう。冒険者の二人は、街に衛兵とギルドの方に今の状況を伝えに行ってくれ」
「わかった」

 そう言うと各自別れ、透たち一行は城壁の上へと上がった。透は担いでいたライフルをおろし、位置を決めパイポッドをおろし、固定する。

「これはオートマチックライフルだ、ここのチャージングハンドルを引けば装填完了、トリガーを引けば弾が出る、狙いはこのスコープで、コアを狙ってくれ、時間がないからぶっつけ本番だが、いくしかない」

『そのことなのですがマスター、ベクターですがあのタイプはデータにありません』

「なんだって?」そう言って透はベクターの方を見る。左目を望遠モードにして右目を閉じる、よく見ると、大きいのだ、しかも形状も知っているベクターよりも硬そうで、確かに見たことがない。

『しかも、なぜかナノマシンズだけでなくこの世界の魔力というものも取り込んで圧縮しています。そのためすでに赤みが増しつつあります、このままだと数時間で臨界に達する可能性があります』

 確かにもう紫色に近くなってきていた。普通ならば半日は持つはずなのだがこれではあと何時間もないだろう。

「なるほど、これを覗いて、ふむふむ、では一発撃ってみるでござるよ」

 突然、アリエルはライフルに向かい伏せ撃ちの構えを取る。そしてスコープで狙いをつけると徐ろにトリガーに手をかけ、引くのだった。
 一筋の光が流れベクターへと近づく、そしてコアへと貫かれるはずだったが、途中で霧散した。

「なっ!?」

 透は二重の意味で驚いていた、アリエルが唐突に撃った弾が正確に1キロ先のベクターのコアを貫いたこと、そしてその弾がコアに届かなかったことだ。

「なかなか良いでござる! これは拙者の理想の弓でござるよ、しかしもう少しでござった、2、3発撃ち込めば壊せるでござるよ」
「ファンタジーすげえな! よし、俺は足止めに向かうぜ! ユイと桜は一緒にいて他の魔物が来ないようにござるさんを守ってくれ、ござるさん悪いがこれを耳につけてくれ、離れていても俺と話せる」

 そう言って通信機を渡し、アリエルはそれを耳にはめる。
 唖然となっていた透は正気に戻り、作戦を開始する。

「透、無茶しないでね!」

 わかってるといい透は亜空間へと身体を移す。

「ええ? いなくなったでござる!」

 アリエルがビックリしているのを尻目に移動を開始、ベクターのすぐ前にと転移する。
(うひゃ、あそこにいるでござる!転移の魔法でござるか?)

「聞こえてるからね! ござるさん」

(失礼つかまつった)

 そんな会話をしているとあら方魔物を倒した騎士団がベクターの前へと集まって来て、隊列を組もうとしていた。

「フレイムランス!撃て!」

 号令とともに炎の槍が幾重もの数、宙に舞った、ベクターに当たるとそれは爆発するのだった。はじめての武器にベクターも対処できず、よろめくのだった、しかし大きなダメージは追っていないようだった。

「おお! 効いてるぞ、ペギーさん、頼む他のベクターを足止めしてくれ、俺達は一体ずつ城壁の上から銃で仕留める」
「わかった! 各自、散開、他の三体の足止めに向かう!魔導騎士隊進め!」

 魔導騎士を中心に通常の騎士に守られた隊列を3つ作ると分散し、各ベクターへと向うのだった。

「よし、レッド、ミドリまずこいつの足を止める! 砲撃始め!」

 そう言うと透はカービンタイプのエネルギー銃を作り出し、ベクターの足元を狙い撃ち始める、戦車隊も炸裂弾を足元に撃ち始めた。足場が崩れ、体制を崩しベクターが膝をつくとすかさず

「ござるさん、出番だ!」

(了解でござる!)

 その声と共に光の筋がベクターへと突き刺さる、すぐに次の光、また次の光と三回とも同じ場所に突き刺さった。

「うひゃ ほんとにすげえな、一発も外さねえのかよ!」

 エネルギー弾はベクターのコアに到達していく、亀裂が入りだした。

「ござるさん、ダメ押しにもう一発だ!」

(わかったでござる)

 そしてもう一発、光の筋がベクターに突き刺さる

「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 まるで大音量のサイレンのような断末魔の雄叫びが城外の地に響き渡った。そしてコアが割れ、ベクターが溶けていくのであった。

(やったのね! 透!)桜が叫ぶ。

「だな、次だ次! あと三体だ! 頑張れ!」

 そして次に向かう透と戦車隊、足止めしている騎士団に合流し足元を狙い撃つ、足場を崩され、よろめくベクター。

『しまったにゃし!』 ベクターを避けようとしたミドリが魔物の真ん中に出てしまう。

「気をつけろ! 手が伸びるぞ!」

 ベクターの手がまた槍のように伸びてくる。慌てて騎士団は馬を下がらせる。一歩遅くミドリの車体にベクターの手が突き刺さる。

『緊急分解! レッドあとは頼むにゃし!』

 そう言うとミドリは光の粒子となって消えた。その機を逃がすものかと、透は

「今だ! ござるさん!」

 言うやいなや、閃光が4本ベクターに向かって飛んでくる。4本とも確実にコアを撃ち抜き、またベクターの雄叫びが響き渡る。

「あと二体だ!」そう言い、次に向かう透とレッドそして騎士たち。

『まずいです!マスター!』

「なんだアリス」

『思ったより臨界のスピードが速いです! それと街にかなり近づいています! このままだと後30分後に臨界し、街が飲み込まれます』

「マジか! クソ! レッド、ござるさん、そっちのベクターをレッドが足場を崩したらライフルで仕留めてくれ! 俺はこっちのやつを何とかする。ペギーさん、魔法の人たちに力を借りたい」
「わかった! 魔導騎士隊、半分を徹殿の支援に向かえ!」
「桜、斬鉄を借りるぞ!」
「いいけどどうやって?」

 桜が疑問に思うと桜の腰に挿してあった斬鉄が光の粒子に変わり消えていき、透の手に現れる。

「魔法の人たち! 申し訳ないが、合図をしたら、あの怪物の胸のあたりの光っているところにありったけの魔法をぶち込んでくれ!」

 そう言って透はベクターの足元をカービンで崩しにかかる、ベクターも抵抗するが、亜空間を行ったり来たりしながらどんどん破壊していく。ベクターの足が止まりだし一瞬動けなくなったその時!

「今だ、撃ってくれ!」
「わかった! 撃て! フレイムランス!」

 魔導騎士の攻撃が始まる、幾重もの炎の槍がコアへと降り注ぐ。ベクターの体を燃やしながらどんどん削っていくがコアへは届かない、だがコアの装甲は薄くなっていた。

「今だ、伸びろ斬鉄!」

 そう叫ぶと透は人間の何倍もの能力により10メートルほど飛びあげると剣をコアへ向かって突き刺した。斬鉄は青く輝き出すと形を変え槍のように伸びていくのだったナノマシンの振動により徐々に切り裂かれていくベクターの胸、コアへもう少しで届くという所で、透はベクターに足を捕まれ、振り回された。

「ぐああああ」

 透の悲痛な叫びが響く、ベクターが透の足を引きちぎったのだ。そのまま地面に投げ落とされバウンドする透。

「透!」「トールさん!」「トール殿!」

「そっちはそっちの仕事をしてくれ! ぐおおおお、痛えええ、アリス痛みを遮断、足を再生してくれ立てればいい。あまりナノマシンズを使わないでくれ!」

『解りましたマスター、骨格と筋肉を再生、他はまだ再生しません、神経を遮断します。』

 アリスはそう言うと、足を再生する、ぎりぎり立てるように作られ、皮がなく筋肉むき出しの足が出来上がる。

「気持ち悪いのだが、大丈夫なのか? トール殿」

 ペギーが声をかける。

「大丈夫だから、次もう一度やるぞ!、もう時間がないほとんど赤くなってる」

 そう言ってベクターを見る。

「グオオオオオオオオオオオオ!」

 もう一体のベクターの断末魔の叫びが聞こえた。溶けてなくなるベクター。

「やったか」

(まずいでござる、結構手間取ったでござる、撃てる弾が一発しかないでござる)

「わかった、こっちで何とかする!」

(大丈夫? 透! 足が…)

「生えてくるから大丈夫だ!」(トカゲじゃないのよ!)
「さて、いくぞ、もう一度頼む、みんな!」
「わかった!」「おー!」

 そう言ってまた透はベクターの体制を崩す作戦に出る。足が動かない分、そこまで速くはないが、何とかベクターの攻撃を避け、ふらつかせることに成功する、一瞬体制を整えようと、動きを止めたベクターに、フレイムランスが突き刺さる。
 そこで、透は亜空間転移をする、ベクターの胸を狙える位置、顔の前に、現れる。そして斬鉄を突き刺すように振りかぶる。

「アリス、今だ、斬鉄に重力加速をかけろ!」

 一気に斬鉄を中心にものすごい重力がかかり加速する、とてつもない速度になった斬鉄はベクターの胸に刺さりどんどんコアへ向かっていく。剣自体重力のためものすごい高温になり白く輝き出す。もちろん透の腕がその重力に耐えられるはずもなくバキバキと音を立て始める。

『マスター、臨界間近ですあと10、9、8』

「クソ! 間に合えこのおおお!」

 透も自分のすべてに力を剣に叩き込む、白く輝くそれがベクターのコアへと突き刺さり始め、ピシッピシッっとヒビをいれる



『5、4、3』




 バキイイイイイイ! 割れる音と共にコアが砕けた。

「グオオオオオオオオオオオオ」

 断末魔の叫びが響き渡る。と同時に、透は力尽き、地面へと落ちるのだった。

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