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出立編
13(カミラside)
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* * * *
第2陣が出立して半日…未だアリアを殺せたと言う報告が来ないのは何で?!
いくら何でも戻って来ないのは変だ。
少し様子を探ろうかしら…。
第3陣として準備を始めた頭に声を掛ける。
「ちょと良いかしら?」
「カ、カミラ様?!如何なさいましたか」
「3陣を出立させる前に情報を収集して頂戴。いくら何でも第2陣が戻って来ないのは変でしょう?」
「・・・確かに。そろそろ戻るなり襲撃された等の噂が出ても不思議では無いのに何もないですな。では、ひとっ走り行って来ましょう」
アリアが王都に着いてしまえば御仕舞だもの。
ここで食い止めなければ私に招待状が届く事が無いわ。
アリアが「不慮の事故」で死んでしまえば人数合わせで私が選ばれる可能性が出てくる。
それを実現させるには何としてもアリアを亡き者に!
カミラの望みが絶たれて居る事が告げられるのは第2陣が出立した翌日夕方となる。
* * * *
「・・・カミラ様、第2陣の事で…」
「見つけたのね?!」
「はい・・・アウターに向かう街道で遺体を発見しました…」
「何ですって?!精鋭揃いの暗殺部隊30名が全員!?」
「・・・全員です。15名づつ剣筋が違って居ましたが、命は奪われておりました」
「何て事…。もしかしてアリアは2名の護衛だけと見せかけて多くの護衛を引き連れて居たのかしら…」
「それが、どうやら違うようでして。護衛騎士は2名、付き従って居るのですが、どうやら王都まで騎士希望の平民を従えて居るようなのです」
「平民…ですって?」
「見た訳では有りませんが、アウター村で噂されておりました。令嬢がポルタ手前で平民で騎士希望の男性2名を1日いくらかで雇い王都を目指して居るとか、その2名によって野盗…我々の第1陣が叩きのめされ、アウターに向かう街道では30もの野盗を2名で殲滅してしまった…と」
「おのれ…アリアぁ!アウターで足止め出来なければ解散よ!いい?!必ず殺しなさい!!」
無茶な事を突き付けられた暗殺部隊の頭は溜息交じりに聞こえない音量で
「んなの無理に決まってるだろーが。何も知らない嬢ちゃんは気楽で良いな」
と吐き出した。
残り70で襲い掛かったとしてもアウターならば、王都に近い為か騎士も常駐して居る。
自殺行為に近い事を突き付けられてしまったのだ。
「はぁ…あのお嬢様が王子様の婚約者として選ばれる事は無いって気付かないんだろうなぁ」
脳内花畑な令嬢に何を言っても無駄だろうな…と諦めた頭。
70もの暗殺部隊の50名に自分と一緒に死地へと向かう事は無いと突き放すのだが、それを否と突っぱねられ、ウォーリス村周辺に居た野党はアレク達によって殲滅される事になるのだった
第2陣が出立して半日…未だアリアを殺せたと言う報告が来ないのは何で?!
いくら何でも戻って来ないのは変だ。
少し様子を探ろうかしら…。
第3陣として準備を始めた頭に声を掛ける。
「ちょと良いかしら?」
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「見つけたのね?!」
「はい・・・アウターに向かう街道で遺体を発見しました…」
「何ですって?!精鋭揃いの暗殺部隊30名が全員!?」
「・・・全員です。15名づつ剣筋が違って居ましたが、命は奪われておりました」
「何て事…。もしかしてアリアは2名の護衛だけと見せかけて多くの護衛を引き連れて居たのかしら…」
「それが、どうやら違うようでして。護衛騎士は2名、付き従って居るのですが、どうやら王都まで騎士希望の平民を従えて居るようなのです」
「平民…ですって?」
「見た訳では有りませんが、アウター村で噂されておりました。令嬢がポルタ手前で平民で騎士希望の男性2名を1日いくらかで雇い王都を目指して居るとか、その2名によって野盗…我々の第1陣が叩きのめされ、アウターに向かう街道では30もの野盗を2名で殲滅してしまった…と」
「おのれ…アリアぁ!アウターで足止め出来なければ解散よ!いい?!必ず殺しなさい!!」
無茶な事を突き付けられた暗殺部隊の頭は溜息交じりに聞こえない音量で
「んなの無理に決まってるだろーが。何も知らない嬢ちゃんは気楽で良いな」
と吐き出した。
残り70で襲い掛かったとしてもアウターならば、王都に近い為か騎士も常駐して居る。
自殺行為に近い事を突き付けられてしまったのだ。
「はぁ…あのお嬢様が王子様の婚約者として選ばれる事は無いって気付かないんだろうなぁ」
脳内花畑な令嬢に何を言っても無駄だろうな…と諦めた頭。
70もの暗殺部隊の50名に自分と一緒に死地へと向かう事は無いと突き放すのだが、それを否と突っぱねられ、ウォーリス村周辺に居た野党はアレク達によって殲滅される事になるのだった
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