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出立編
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プラファ村を通過した時、罪悪感が半端なかったなぁ。
健康的な騎士2名に馬車に乗る令嬢、それを守る俺ら2名に対する視線が痛いのなんの・・・。
仕方ないと判って居るだろうが危機的状況な村人を治療する事なく通り過ぎるんだから、それなりの対価くらい落とせって視線も有ったが、こればかりは致し方ないんだって。
何とか感染のリスクもなく、アウター村に通じる道すがらの比較的クッション性が良さそうな原野を見つけ、声を掛けるが、拒否られるだろうなぁ。
「騎士殿、あちらの草原に天幕を張らせて頂きますので、その間は周囲に警戒して頂けますか?」
「あ、あんな周囲に何も囲いが無い場所に張るのか?!」
「逆にお伺い致しますが、周囲を囲み視線が遮られて居る森の中で、背中を小石が乱立する場所へとアリア様を休ませる事が出来るのですか?」
「・・・っ!」
あ…言葉に詰まりやがったな。
まあ正当な理由を言えば無理だって判るのだろうけど、領地内の移動「だけ」を「守って居た」のだろうから危険を察知できなかったのも頷けるんだけどねぇ。
「そ、そこしか…ないのだろうか」
「アリア様には馬車で眠って頂くとして、眠らずにアウター村まで休まず馬車を動かし続ける事が可能でしたら、どうぞ。俺たちは野営地で休んでから王都に向か「や、止めて欲しい!」」
「・・・何を揉めて居るのですか?」
中から侍女らしき女性が俺と騎士の言い合いに気付きカーテンの隙間から窓を開けた状態で聞いて来た。
「いえ…騎士の方が私が提案しました野営地が気に入らないようでして・・・一番、安全な場所を伝えたのですが危険な場所が良いと…」
「まあ!そうなのですか?」
「そ、そ、そのっ…いくら何でも襲撃して下さいと言う場所だったのでっ」
あのさ?俺とバルトで20名の野盗を蹂躙したの見ただろうに何いってんのかねぇ。
「野盗を倒したのに信用されないんだったら金貨を返すから俺らだけで先に…」
「も、も、も、も、申し訳…っ」
あれだけの無双を「見せられて」拒否できる訳ないやねー。
「アレク、そろそろ設置しないと不味いぞ」
「騎士殿は馬車を守って下さいよ?この辺りに魔物は居ませんが野盗は何処からでも襲撃して来るでしょう。しかし、これだけ視界が良すぎると襲撃する方も躊躇うかと…」
普通に考えれば判る事なのだが、野盗は「逃げ場が無い状態での襲撃」には慣れて居るのだが「逃げ場が有り過ぎる場所での襲撃」には戸惑いが生じる。
それを俺は狙ったのだ(所謂逆転の発想)
そうだなぁ…護衛騎士には理解できないだろうねぇ。
バルトと一緒に2張りの天幕を設置して行く。
「何かさ、あの嬢ちゃん命、狙われてるよな?」
「ん?ああ。確かに狙われてるみたいだな。こうも次から次に何かが起きる何て普通は無いからな」
「恨み…妬み…そんな所か?」
「さぁな。襲撃して来た野盗は全員、倒してしまったから知ることは難しいだろ?」
「確かに」
会話しながらでも天幕を張り終えアリア様には大き目の天幕へ馬車を操って居る御者にも天幕を用意し、俺とバルトで令嬢の天幕を護衛騎士には御者の天幕を守って貰う事にした
健康的な騎士2名に馬車に乗る令嬢、それを守る俺ら2名に対する視線が痛いのなんの・・・。
仕方ないと判って居るだろうが危機的状況な村人を治療する事なく通り過ぎるんだから、それなりの対価くらい落とせって視線も有ったが、こればかりは致し方ないんだって。
何とか感染のリスクもなく、アウター村に通じる道すがらの比較的クッション性が良さそうな原野を見つけ、声を掛けるが、拒否られるだろうなぁ。
「騎士殿、あちらの草原に天幕を張らせて頂きますので、その間は周囲に警戒して頂けますか?」
「あ、あんな周囲に何も囲いが無い場所に張るのか?!」
「逆にお伺い致しますが、周囲を囲み視線が遮られて居る森の中で、背中を小石が乱立する場所へとアリア様を休ませる事が出来るのですか?」
「・・・っ!」
あ…言葉に詰まりやがったな。
まあ正当な理由を言えば無理だって判るのだろうけど、領地内の移動「だけ」を「守って居た」のだろうから危険を察知できなかったのも頷けるんだけどねぇ。
「そ、そこしか…ないのだろうか」
「アリア様には馬車で眠って頂くとして、眠らずにアウター村まで休まず馬車を動かし続ける事が可能でしたら、どうぞ。俺たちは野営地で休んでから王都に向か「や、止めて欲しい!」」
「・・・何を揉めて居るのですか?」
中から侍女らしき女性が俺と騎士の言い合いに気付きカーテンの隙間から窓を開けた状態で聞いて来た。
「いえ…騎士の方が私が提案しました野営地が気に入らないようでして・・・一番、安全な場所を伝えたのですが危険な場所が良いと…」
「まあ!そうなのですか?」
「そ、そ、そのっ…いくら何でも襲撃して下さいと言う場所だったのでっ」
あのさ?俺とバルトで20名の野盗を蹂躙したの見ただろうに何いってんのかねぇ。
「野盗を倒したのに信用されないんだったら金貨を返すから俺らだけで先に…」
「も、も、も、も、申し訳…っ」
あれだけの無双を「見せられて」拒否できる訳ないやねー。
「アレク、そろそろ設置しないと不味いぞ」
「騎士殿は馬車を守って下さいよ?この辺りに魔物は居ませんが野盗は何処からでも襲撃して来るでしょう。しかし、これだけ視界が良すぎると襲撃する方も躊躇うかと…」
普通に考えれば判る事なのだが、野盗は「逃げ場が無い状態での襲撃」には慣れて居るのだが「逃げ場が有り過ぎる場所での襲撃」には戸惑いが生じる。
それを俺は狙ったのだ(所謂逆転の発想)
そうだなぁ…護衛騎士には理解できないだろうねぇ。
バルトと一緒に2張りの天幕を設置して行く。
「何かさ、あの嬢ちゃん命、狙われてるよな?」
「ん?ああ。確かに狙われてるみたいだな。こうも次から次に何かが起きる何て普通は無いからな」
「恨み…妬み…そんな所か?」
「さぁな。襲撃して来た野盗は全員、倒してしまったから知ることは難しいだろ?」
「確かに」
会話しながらでも天幕を張り終えアリア様には大き目の天幕へ馬車を操って居る御者にも天幕を用意し、俺とバルトで令嬢の天幕を護衛騎士には御者の天幕を守って貰う事にした
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