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マリース・フィン・ディナ・トルスルイ

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「3つお部屋が繋がっていますわ!!」
「…言ったよね?」
「…あれ?でも…うちの屋敷…確か全てのお部屋が繋がってた気が…」
「え?」
「え?」
あれ?
バラしてはいけないことでしたの?
私は少し悩んだ。
小さな頃…お家で探検してた時に偶然隠し通路を見つけて…
お父様やお母様に見つからないようにかくれんぼしましたっけ
懐かしいですわ
「…あぁ…隠し通路か。見つけたんだね?」
「レイも見つけたことありますの?」
「あるよ。とにかく城はでかいから。この辺とかに…」
レイは近くのタペストリーを捲った。
その奥に…
「ほらね?」
小さなドアがあった。
「でも…いいんですの?秘密なんじゃ…」
「マリース。これは普通の隠し通路じゃなくて避難通路。王族は皆知ってないと逃げられないよ?」
「でも私王族じゃ…あ」
「結婚したからね。もう籍はこっち」
「そ…そうでしたわ」
私は顔が赤くなるのを感じて顔を両手で押さえた。
「じゃあ行こうか」
レイは私の手を握った。
「どこにですの?」
「執務室。マリースがいないとはかどんないから」
「…入ってはダメなのでは?」
「マリース。来てくれるよね?」
「…行きますわ」
私はとりあえずついて行くことにした。
だって…怖いんだもん
レイ…
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