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マリース・フィン・ディナ・トルスルイ

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あの後…
たくさんの人に驚かれ…泣かれました。
もちろんお父様とお母様にも
「マリース。体はもう大丈夫?抱えていこうか?」
「もう…お父様。心配ありませんわ」
今日は私の人生で最高の日
「マリース…綺麗に育ったね」
「お父様は老けましたわね」
「そりゃ8年も経ってれば老けるよ」
「そうですわね」
そばにいたメイドからそろそろだと告げられた。
「マリース」
「…どうされましたの?お父様」
「幸せに…なれよ」
「分かっていますわ。…それと」
「ん?」
「私の腰に回している手をどけてくださいませ。このまま逃げるつもりはさらさらありませんの」
「見破られてた!?マリースを抱えて逃げようと思ったのに…」
「嫌ですわ」
お父様は渋々手を離し私と腕を組んだ。
「世界一のお姫様」
「恥ずかしいですわ」
「宇宙一のお姫様」
「ランクが上がってますわ…」
「本当に逃げよっ!!」
お父様は私をお姫様抱っこした。
「ちょ…お父様!!」
「はは。本当に逃げるわけないだろう?」
お父様はそのままバージンロードを歩きレイの前に立った。
「…殿下。家のお姫様を泣かしたら王族でもただではおかないからな」
「分かっています。マリース。おいで」
…この2人は私を歩かせたくないのでしょうか
お父様は抱っこしたままレイに私を渡した。
レイは…おろす気はありませんわね
「マリース。このままどっか行こっか」
「行きません。ちゃんと役目を果たしてくださいまし」
「…僕の奥さんは冷たいな~」
「冷たくありません。当然のことを言っている迄です」
「…マリース」
レイは私をおろしベールを上げた。
「一生幸せにするよ」
「…神父様を完全に無視ですのね」
レイはそのまま勢いのままキスをした。
…………
長くないですか?
「…長いぞ」
後ろで見ていたお父様からも言われていますわ
離れてくださいませ
私は観客に分からないよう手をレイの胸に当て押し返そうとしたが無理だった。
そのため私の口に侵入してこようとしたレイの舌を軽く噛んだ。
「酷いなぁ…」
「レイが悪いですの」
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