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マリース・アースドロイト
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しおりを挟む「マリースぅ…お嫁に行くなんて…父様悲しいぞぉぉぉぉ…」
「待って。じぃ。お父様…お酒飲んだ?」
「やけ酒だぁぁと…」
「それ…止めなさいよ…」
「旦那様は幸せそうでしたので…」
朝からの酒
絶対ダメ
「マリース。迎えに来たよ」
「あ。レイ。…お父様今日仕事行けそうにないわ。ごめんなさいね」
「あぁ…まぁ…うん。城が荒れるだけだから大丈夫だよ」
城が荒れる?
お父様1人で?
「分からないって顔してるね…お義父さんは…1人で宰相の仕事と父上の仕事も手伝ってるんだから…しかも宰相の仕事は10人分ぐらいのを」
「お父様!!起きてくださいませ!!」
「うぅ~ん…マリースぅ…」
「私はここにいますから!!」
「ん?…マリース?」
お父様はやっと起きたようだった。
というかいつ寝たの?
お父様?
「マリースぅ…行かないでくれぇ…」
「…レイ」
「ダメだよ?今日帰るんだよ?」
「バカ王子になんかくれてやるかっ!!」
「きゃあっ!!」
私はお父様に抱き抱えられてしまった。
「お…お父様!!元気なのでしたらお仕事を…」
「後からね。それよりも先にマリースとデートするから」
「ふぇ!?」
「お義父さん…返していただけません?マリースは僕のものですから」
「マリースは公爵家のものだ!!」
あ…あの…
「私は誰のものでもありませんわぁぁぁ!!」
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