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マリース・アースドロイト
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「主人!!」
「おかえり。マリース」
私は主人の所に行き抱きついた。
「で?殿下の暗殺は?」
「ドラゴンさんが炎吹いてくれたの」
「…マリース。良くやったね。いい子いい子」
「えへへ」
私は主人に撫でられてはにかんだ。
「…で?誰が死んだって?」
その時ありえない声が聞こえた。
「…殿下?嘘…私ちゃんとドラゴンさんが炎吹くの見て…」
「流石に召喚されるとは思わなかったけど咄嗟に障壁はったから無傷だよ。…お前だな?マリースに傀儡を掛けたのは」
障壁…
「ねぇ…ドラゴンさん。あの人殺せると思う?」
私は言葉が通じないと分かっていながらドラゴンさんを撫でた。
~レイ視点~
「…マリースは純粋だからかかりやすかったんだろうな…もう幼児化の段階まで進んだ。…何故マリースを狙った?僕に近づくためか?」
「第一王子レイト殿下を暗殺するためですが何か?」
「殺すっ!!僕を暗殺しようとしたんだ。未遂でも処刑は出来るからね」
あんまりマリースに血は見せたくないんだけど…
ドラゴンに夢中になってるし今なら気づかれないか…
僕は腰にさしていた剣を抜いた。
本来なら僕が戦うべきじゃないんだろうけど…
護衛が来るまでなんて待ってられるか!!
僕はそいつに切りかかった。
あれ?
つかこいつ誰?
「…お前誰だ?マリースに近づいた男は調べたはずだが…」
「当然ですね。王子妃様に会ったのは初めてですし」
じゃあ何故マリースが王子妃だと気づいたんだ?
あの日マリースに付けていたメイドには王家の紋章は外させたし…
馬車だって王家のものじゃなかったし
…ドレスも…
あ
僕王家の紋章付きのアクセサリーに探知機仕込んだんだった…
しかも僕の紋章入りで…
ミスったな
「…所詮女性ですからね。ただ簡単に攫うことが出来そうだった…ただそれだけですよ」
プチッ
僕の中で何かが切れた音がした。
その時やっと護衛が到着した。
「王子!!」
ちっ…
もう少しで切れたものを…
マリースは…
護衛に怯えてる…か
まぁそうだよね
記憶無いし…
精神状態も幼くなってるわけだし…
怖がるのが普通か…
「おかえり。マリース」
私は主人の所に行き抱きついた。
「で?殿下の暗殺は?」
「ドラゴンさんが炎吹いてくれたの」
「…マリース。良くやったね。いい子いい子」
「えへへ」
私は主人に撫でられてはにかんだ。
「…で?誰が死んだって?」
その時ありえない声が聞こえた。
「…殿下?嘘…私ちゃんとドラゴンさんが炎吹くの見て…」
「流石に召喚されるとは思わなかったけど咄嗟に障壁はったから無傷だよ。…お前だな?マリースに傀儡を掛けたのは」
障壁…
「ねぇ…ドラゴンさん。あの人殺せると思う?」
私は言葉が通じないと分かっていながらドラゴンさんを撫でた。
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「…マリースは純粋だからかかりやすかったんだろうな…もう幼児化の段階まで進んだ。…何故マリースを狙った?僕に近づくためか?」
「第一王子レイト殿下を暗殺するためですが何か?」
「殺すっ!!僕を暗殺しようとしたんだ。未遂でも処刑は出来るからね」
あんまりマリースに血は見せたくないんだけど…
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僕は腰にさしていた剣を抜いた。
本来なら僕が戦うべきじゃないんだろうけど…
護衛が来るまでなんて待ってられるか!!
僕はそいつに切りかかった。
あれ?
つかこいつ誰?
「…お前誰だ?マリースに近づいた男は調べたはずだが…」
「当然ですね。王子妃様に会ったのは初めてですし」
じゃあ何故マリースが王子妃だと気づいたんだ?
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あ
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しかも僕の紋章入りで…
ミスったな
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プチッ
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「王子!!」
ちっ…
もう少しで切れたものを…
マリースは…
護衛に怯えてる…か
まぁそうだよね
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