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マリース・アースドロイト
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「マリース。あの国は魔法のない国なんだよね?」
「うん…」
「そんな所に魔法の使える僕達が長居したら世界が変わるよ?」
「分かってる!!分かってるけど…」
お母様達と離れたくなかったんだもん…
「僕はこれから魔法陣を塞ぎに行ってくるけど…この部屋で大人しくしててよ?」
「やだ」
「メイド」
「はい。何でしょう」
「マリースがこの部屋から出ないように見張っといて。後魔法使うのも禁止」
よまれてる!?
魔法使って日本に行こうと思ったのに…
「かしこまりました」
「マリース。後でね」
チュ
…ま…惑わされませんわ!!
私はレイと婚約破棄して向こうに住むんですの!!
無理でしょうけど…
でも…頑張りますわ!!
そうですわ!!
こちらのお父様達の元で暮らせばいいんですの!!
独り身でも大丈夫ですわ
お父様達がいれば寂しくありませんもの
でも…公爵家としては跡継ぎが必要ですわよね…
誰か…いい人いないかしら
「うん…」
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「やだ」
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