天才？秀才？そんなのじゃなくて可愛いって言って!!

マリース･アースドロイト

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｢ん…んん…｣
｢マリース？良かった…｣
｢良かった…全ての元凶はお前だけどな｡馬鹿王子｣
｢あ｡お義父さん酷｡これでも義理の息子だし王子だよ？不敬罪になっても知らないから｣
｢不敬罪になったら家の爵位が落ちるだろ？そうするとマリースとの婚約も無くなるかもだな｣
｢絶対不敬罪にさせないっ!!｣
…あの？
レイ…意気込んでるとこ申し訳ないんだけど…
どこ？
ここ…
｢レイ…ここ…どこ？｣
｢マリースの部屋だよ？｣
｢私の…部屋？｣
やっと思考がハッキリとしてきた｡
待って…
私の部屋？
邸の部屋じゃないし…寮でもない…
なら…
｢…城？｣
｢そう｡王宮内のマリースの部屋｣
｢…どうして？｣
｢え？帰す気ないし｣
｢はぁ！？おま…ほんとスタールに似てるな!!｣
｢父上に？心外だ｣
そこは"光栄です"じゃないの？
｢…えっと…とりあえず…｣
｢ん？｣
｢何だい？マリース？｣
｢ベッドから降ろさせて…｣
2人がいて降りれないんですよ…
｢ダメ｣
｢まだダメだ｣
何故！？
｢目覚めたばかりで万全じゃないんだから｣
｢治療師に治療してもらったとはいえ倒れたんだ｡まだ当分はベッドの上だ｣
倒れたのはお父様のせいですけどね…
酸欠になったから…
｢お父様のせいです｣
｢えぇ！？｣
｢お父様が抱きしめるので苦しくなってしまいました｣
｢苦しい？父様のハグは苦しいのか？｣
｢苦しいです｡背骨折れます｣
｢でも父様はマリースを抱きたい｣
｢嫌です｣
｢抱きし…｣
｢嫌です｣
｢だ…｣
｢嫌です｡ビデオ破壊しますよ？｣
｢それはやめてくれ!!｣
お父様の弱みはビデオっと…
後で破壊しないとね