天才？秀才？そんなのじゃなくて可愛いって言って!!

マリース･アースドロイト

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｢え？作ってくれないの？｣
｢…はぁ…もう疲れましたわ…また今度ですわ｣
｢分かった｡今度は僕1人に作ってね｣
｢…もう好きにしろですわ｣
独占欲が強すぎですわ…
お父様にも食べさせてあげないといけませんのに…
｢あっ!!｣
私のクロカンブッシュを食べていた女の子がそう叫んだ｡
｢何ですの？｣
｢これ…1つ1つ味が違う…｣
｢いいことに気が付きましたわね｡今回は５種類味を用意してみましたの｡イチゴ､チョコ､抹茶､生クリーム､カスタードクリームですわ｣
｢凄い…マリース様とっても凄いです!!｣
｢褒めても何も出ませんわよ？｣
｢へ～そんなに味があるんだ～…マリース｡抹茶って？｣
｢お茶の種類ですわ｡東の国にあったので取り寄せましたの｣
｢紅茶？｣
｢違いますわ｡…舐めてみます？｣
｢いいの？｣
｢少しだけですわよ？｣
私は抹茶をほんの少しだけレイに渡した｡
｢…苦…｣
｢抹茶というのは苦いお茶ですから｡私も少し苦手ですわ…｣
｢じゃあなんで作ったの？｣
｢生クリームに混ぜて苦味を抑えてありますの｡美味しいですわよ？｣
抹茶クリームですわ!!
｢そういう方法もあるのか…｣
｢生クリームは色々なスイーツに使えて便利ですわ｣
生クリーム…
好きですのよ？
甘くて…