29 / 155
マリース・アースドロイト
27
しおりを挟む
「こら!!マリース!!オムツ履きなさい!!」
「やぁ!!」
私はまた抗っていた。
無駄な抵抗だって分かってるけどさ~
「マリース~その姿でいるとお父様に見られちゃうわよ~?」
え…
それはヤダ
「履きます」
「よし」
お父様…嫌…ロリコン親バカ
「さてお父様に報告しましょうか」
「ほーこく?」
「報告。マリースのトイレトレーニングの進み具合ね」
ビクッ
「お…お母様…?今までのも…報告してた?」
「えぇ。親が子供の情報を知っておくのは当然でしょう?」
恥ずかしい…
でもお漏らしはしてないもんね!!
そこはまだ大丈夫だもんね!!
お母様は私を抱き上げた。
「シリウス。マリースのトイレトレーニング今日もダメだったわ。でもお手洗いの前まで行けたのよ?」
「マリースぅ!!凄いじゃないか!!」
お父様はお母様から私を奪い取るようにして抱き上げた。
「高い…怖い…」
「マリースは高い高い嫌いか?」
「嫌!!」
「そうか…父様のロマンが…」
ロマン?
もしかして…
「お父様!!」
「ん?」
「マリース大きくなったらお父様と結婚する!!」
「そうかぁ!!よしアンジー。別れてくれ。俺はマリースを取る!!」
「…シリウス…あなたバカ?」
「お父様バカ~」
「何!?」
「マリースはお父様とお母様に別れてほしくないのよ?ずぅっと一緒がいいの!!」
私はお父様の腕から抜け出して肩に座った。
いわゆる肩車だ。
「お父様ごー!!」
「よっしゃ!!」
「シリウス!!マリース!!どこ行くの!!シリウスは仕事があるでしょう!!」
…お母様が叫んでるけどいいのかな
私は頭を下げてお父様の顔を覗き込んだ。
うん
嬉しそう
「マリースのおねだり…」
いやおねだりじゃないよ?
ただごーって言っただけよ?
「マリース。何が欲しい?父様が買ってやろう!!」
「んとね…お菓子~」
「お菓子?どんなのがいいんだ?」
「甘いの~」
「マリース。それはダメだ」
お父様はピタッと止まって私を腕に抱いた。
「なんで?」
「子供は食べちゃいけないんだ。父様はマリースを苦しめたくないんだ~」
苦しめる?
何ともなかったのに…
「やぁ!!」
私はまた抗っていた。
無駄な抵抗だって分かってるけどさ~
「マリース~その姿でいるとお父様に見られちゃうわよ~?」
え…
それはヤダ
「履きます」
「よし」
お父様…嫌…ロリコン親バカ
「さてお父様に報告しましょうか」
「ほーこく?」
「報告。マリースのトイレトレーニングの進み具合ね」
ビクッ
「お…お母様…?今までのも…報告してた?」
「えぇ。親が子供の情報を知っておくのは当然でしょう?」
恥ずかしい…
でもお漏らしはしてないもんね!!
そこはまだ大丈夫だもんね!!
お母様は私を抱き上げた。
「シリウス。マリースのトイレトレーニング今日もダメだったわ。でもお手洗いの前まで行けたのよ?」
「マリースぅ!!凄いじゃないか!!」
お父様はお母様から私を奪い取るようにして抱き上げた。
「高い…怖い…」
「マリースは高い高い嫌いか?」
「嫌!!」
「そうか…父様のロマンが…」
ロマン?
もしかして…
「お父様!!」
「ん?」
「マリース大きくなったらお父様と結婚する!!」
「そうかぁ!!よしアンジー。別れてくれ。俺はマリースを取る!!」
「…シリウス…あなたバカ?」
「お父様バカ~」
「何!?」
「マリースはお父様とお母様に別れてほしくないのよ?ずぅっと一緒がいいの!!」
私はお父様の腕から抜け出して肩に座った。
いわゆる肩車だ。
「お父様ごー!!」
「よっしゃ!!」
「シリウス!!マリース!!どこ行くの!!シリウスは仕事があるでしょう!!」
…お母様が叫んでるけどいいのかな
私は頭を下げてお父様の顔を覗き込んだ。
うん
嬉しそう
「マリースのおねだり…」
いやおねだりじゃないよ?
ただごーって言っただけよ?
「マリース。何が欲しい?父様が買ってやろう!!」
「んとね…お菓子~」
「お菓子?どんなのがいいんだ?」
「甘いの~」
「マリース。それはダメだ」
お父様はピタッと止まって私を腕に抱いた。
「なんで?」
「子供は食べちゃいけないんだ。父様はマリースを苦しめたくないんだ~」
苦しめる?
何ともなかったのに…
0
お気に入りに追加
461
あなたにおすすめの小説
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
どーも、反逆のオッサンです
わか
ファンタジー
簡単なあらすじ オッサン異世界転移する。 少し詳しいあらすじ 異世界転移したオッサン...能力はスマホ。森の中に転移したオッサンがスマホを駆使して普通の生活に向けひたむきに行動するお話。 この小説は、小説家になろう様、カクヨム様にて同時投稿しております。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる