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マリース・アースドロイト

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寝ちゃった…
私は自分の部屋で目覚めた。
お母様が運んでくれたのかな
私は寝間着だったが近くにメイドがいなかったためそのまま部屋を出た。
「お嬢様!?ナイトドレスのままお部屋を出てはいけません!!」
「だって…メイドいなかったもん…」
「そうでしたか…すみません。お部屋に誰か1人置いておくべきでしたね」
私はメイドに連れられ部屋に戻り普段着に着替えた。
普段着といってもドレスのようなものなのだが…
「ありがと」
「いえ。奥様もお待ちになっていますよ。お食事のお時間です」
「は~い」
もうそんな時間だったのか…
どんだけ寝てたんだろ…
私は少しだけ早歩きでお母様の待っている食堂に向かった。
「お母様」
「マリース。起きたの?」
「はい」
「ご飯にしましょう」
…何故かこの世界では2歳児に離乳食を食べさせる。
時の流れも違っていた。
1日は20時間。
1ヶ月は20日。
1年は480日。
24ヵ月で1年。
「はい。あ~ん」
「あーん」
もぐもぐ
固形物食べたい…
ドロドロしてるから食べにくい…
「お母様。自分で食べてみたい」
「大丈夫?出来なかったら言うのよ?」
私はお母様からスプーンを受け取った。
そして自分で掬って食べようとしたのだがドロドロしているためすぐにお皿の中に落ちてしまった。
「うにゅ…」
「やっぱりね。はいあ~ん」
結局自分で食べることは叶わなかった。
固形物になったら自分で食べるもん!!

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