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みんなでゲームだ!!
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「アバターが作れたら次は名前ね。なるべくリアルバレしないやつがいいかな」
「私は…クローバーでいいかな」
『四葉』だから?
なんか安直だけど…可愛い。
私なんてプレイヤー名『シルファ』だぞ?
ゲーム内の言葉になぞらえて考えたからね。
シルファは『主』だとかそんな意味。
マスターやるんだからそっち系がいいかなーって思ったんだけど…私も可愛い名前つければ良かった。
「僕はスノゥにしたよ」
「冬真の冬から取ったの?」
「そう。わかりやすいでしょ?」
「だったら僕はサクラかな。男でも女でも使える名前だし春の花だからちょうどいいし」
「俺は…普通にモミジでいいな」
みんな植物だ。
…私と冬真くんだけ仲間はずれなの?
「じゃあゲーム開始!!」
まぁ私の転送場所は違うんだけどね~。
「わっ。ここ神殿?」
「そう。プレイヤーは神殿に祈りに来た村人って設定。そこで神のお告げを聞いてゲームスタート」
「…でもちなちゃんは違うよね?」
あ~ここは…。
「…最終ステージ。ごめん、間違えて前のアカウントの方にログインしちゃったっぽい。本来なら神殿の奥深くに転送するはずだったんだよね」
…神官の目の前にね。
私は1度ログアウトし、さっき作ったキャラに変えた。
「よし。じゃあチュートリアル終えるまで私は待ってるね」
確かチュートリアル中はサポートキャラが全部教えてくれるように設定したはず。
私は掲示板見てこようかな…。
私はマスター権限で一気に最初の街まで飛んだ。
「ミスった…」
今日イベントの日だった…。
めっちゃ人いるし…。
「メンテナンスはやってくれたみたいだね。…じゃあイベントの見回り行くかな」
「イベント?」
「うん。季節に合わせて色々やってるんだ。今日は…なんだっけ」
「夏祭りですよ」
「あ、ありがとう。…てか夏祭りをゲーム内でやろうとした私は…なんなんだ?」
…やれるのなんて水遊びと盆踊りくらいなものなのに。
「花火の打ち上げは夜だし…じゃあみんなの操作なれのためにもちょっとだけクエストやろっか」
私は手出ししないけどね?
意外なことに…冬真くんが1番上手くて華や春斗くん、秋斗くんはずっとワタワタしていた。
「ぷっ…!!兄さん達初心者用のステージでワタワタしてる」
「仕方ないだろ!!携帯ゲームなんかやったことねぇし!!」
「…あれ?初めてやる人でもやりやすくしたはずなんだけどな…まだ難しかったかな?結構レア度の高い武器をランダムで与えたはず…」
「あ。これ?」
華が見せてくれたのは『花剣』だった。
「そう。…って花剣!?0.0001%の確率なのに!?」
「これそんなすごいんだ~」
すごいんだじゃないよ!?
私でもまだ手に入れてないのに!!
「じゃあ僕のこれは?」
冬真くんが見せてくれた画面に映っていたのは『冬空』と名付けた弓矢だった。
これも0.0001%の確率…。
「ちょ…ちょっとみんな見せて!!」
みんなの分も見てみると…
春斗くん 『桜木』大砲
秋斗くん 『千鶴』刀
冬真くん 『冬空』弓矢
華 『花剣』細身の剣
…なぜチュートリアルで0.0001%を引き当てる。
「うぐぐ…こうも簡単に引き当てられるとは…」
「…ごめんね?」
「運だもん…ガチャは運勝負だもん…!!」
私は机に突っ伏した。
「はぁ…そんな簡単に引けたらいいよね」
「ちなちゃんは?」
「こんなもん」
私は自分の装備を見せた。
全てレア装備で整えたやつ。
「千夏の方がすごいじゃん!!」
「ん~金をかけまくった結果だよ。所詮RPGは金をかけるか運にかけるかしかないのだ…」
時々無課金ですごい人いるけどね~。
「…はぁ。ねむ」
「どうしたの?」
「このゲーム…イベントのカウントダウンとかする人いるから…ちょっと見回りしてたんだよね。疲れたぁ…」
「徹夜されたんですか?隠してますけどくまが見えてます」
「…なぜわかった」
ママの化粧品の中からファンデーションを借りて隠してみたんだけど…。
そんなに上手く隠れてなかったかな?
「…今日はもう休んだらいかがですか」
「学校サボれと?」
「ちなちゃんはお仕事してるんだから時々休まないと倒れちゃうよ」
「ちゃんとオフの日はあるもん」
平日で学校あるけど。
「それに締切がない時は学業だけにほとんど専念してるし」
「締切がある時は?」
「何徹したって終わらせる!!いつもギリギリだからね!!」
「…早退させるか」
「「「だね」」」
「ですね」
「ちょっとー!?」
私は春斗くんに抱えられ、荷物を華にしまわれ、冬真くんが先生に話に行き、秋斗くんが表に車を呼び完全に帰らされることになった。
「嫌!!出席日数やばいから!!」
「テストさえ頑張れば大丈夫だよ」
「副教科のテストはやばいんだってばー!!授業受けさせてー!!」
まじで!!
まじで徹夜して教科書読み込まなきゃいけないから!!
ママにも教えてもらわないと!!
「私は…クローバーでいいかな」
『四葉』だから?
なんか安直だけど…可愛い。
私なんてプレイヤー名『シルファ』だぞ?
ゲーム内の言葉になぞらえて考えたからね。
シルファは『主』だとかそんな意味。
マスターやるんだからそっち系がいいかなーって思ったんだけど…私も可愛い名前つければ良かった。
「僕はスノゥにしたよ」
「冬真の冬から取ったの?」
「そう。わかりやすいでしょ?」
「だったら僕はサクラかな。男でも女でも使える名前だし春の花だからちょうどいいし」
「俺は…普通にモミジでいいな」
みんな植物だ。
…私と冬真くんだけ仲間はずれなの?
「じゃあゲーム開始!!」
まぁ私の転送場所は違うんだけどね~。
「わっ。ここ神殿?」
「そう。プレイヤーは神殿に祈りに来た村人って設定。そこで神のお告げを聞いてゲームスタート」
「…でもちなちゃんは違うよね?」
あ~ここは…。
「…最終ステージ。ごめん、間違えて前のアカウントの方にログインしちゃったっぽい。本来なら神殿の奥深くに転送するはずだったんだよね」
…神官の目の前にね。
私は1度ログアウトし、さっき作ったキャラに変えた。
「よし。じゃあチュートリアル終えるまで私は待ってるね」
確かチュートリアル中はサポートキャラが全部教えてくれるように設定したはず。
私は掲示板見てこようかな…。
私はマスター権限で一気に最初の街まで飛んだ。
「ミスった…」
今日イベントの日だった…。
めっちゃ人いるし…。
「メンテナンスはやってくれたみたいだね。…じゃあイベントの見回り行くかな」
「イベント?」
「うん。季節に合わせて色々やってるんだ。今日は…なんだっけ」
「夏祭りですよ」
「あ、ありがとう。…てか夏祭りをゲーム内でやろうとした私は…なんなんだ?」
…やれるのなんて水遊びと盆踊りくらいなものなのに。
「花火の打ち上げは夜だし…じゃあみんなの操作なれのためにもちょっとだけクエストやろっか」
私は手出ししないけどね?
意外なことに…冬真くんが1番上手くて華や春斗くん、秋斗くんはずっとワタワタしていた。
「ぷっ…!!兄さん達初心者用のステージでワタワタしてる」
「仕方ないだろ!!携帯ゲームなんかやったことねぇし!!」
「…あれ?初めてやる人でもやりやすくしたはずなんだけどな…まだ難しかったかな?結構レア度の高い武器をランダムで与えたはず…」
「あ。これ?」
華が見せてくれたのは『花剣』だった。
「そう。…って花剣!?0.0001%の確率なのに!?」
「これそんなすごいんだ~」
すごいんだじゃないよ!?
私でもまだ手に入れてないのに!!
「じゃあ僕のこれは?」
冬真くんが見せてくれた画面に映っていたのは『冬空』と名付けた弓矢だった。
これも0.0001%の確率…。
「ちょ…ちょっとみんな見せて!!」
みんなの分も見てみると…
春斗くん 『桜木』大砲
秋斗くん 『千鶴』刀
冬真くん 『冬空』弓矢
華 『花剣』細身の剣
…なぜチュートリアルで0.0001%を引き当てる。
「うぐぐ…こうも簡単に引き当てられるとは…」
「…ごめんね?」
「運だもん…ガチャは運勝負だもん…!!」
私は机に突っ伏した。
「はぁ…そんな簡単に引けたらいいよね」
「ちなちゃんは?」
「こんなもん」
私は自分の装備を見せた。
全てレア装備で整えたやつ。
「千夏の方がすごいじゃん!!」
「ん~金をかけまくった結果だよ。所詮RPGは金をかけるか運にかけるかしかないのだ…」
時々無課金ですごい人いるけどね~。
「…はぁ。ねむ」
「どうしたの?」
「このゲーム…イベントのカウントダウンとかする人いるから…ちょっと見回りしてたんだよね。疲れたぁ…」
「徹夜されたんですか?隠してますけどくまが見えてます」
「…なぜわかった」
ママの化粧品の中からファンデーションを借りて隠してみたんだけど…。
そんなに上手く隠れてなかったかな?
「…今日はもう休んだらいかがですか」
「学校サボれと?」
「ちなちゃんはお仕事してるんだから時々休まないと倒れちゃうよ」
「ちゃんとオフの日はあるもん」
平日で学校あるけど。
「それに締切がない時は学業だけにほとんど専念してるし」
「締切がある時は?」
「何徹したって終わらせる!!いつもギリギリだからね!!」
「…早退させるか」
「「「だね」」」
「ですね」
「ちょっとー!?」
私は春斗くんに抱えられ、荷物を華にしまわれ、冬真くんが先生に話に行き、秋斗くんが表に車を呼び完全に帰らされることになった。
「嫌!!出席日数やばいから!!」
「テストさえ頑張れば大丈夫だよ」
「副教科のテストはやばいんだってばー!!授業受けさせてー!!」
まじで!!
まじで徹夜して教科書読み込まなきゃいけないから!!
ママにも教えてもらわないと!!
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