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なんかうちのクラス…転校生多くないですか?
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「あ~…今日は転校生を紹介する。…ったく。千夏~?お前何やったんだよ」
「なんで私!?」
入ってきたのは男の子で…白川にものすごく似ていた。
「白川弟!!」
「違います」
「甥っ子!!」
「違います」
「じゃあ何!?」
「従兄弟です」
「惜しかった!!」
…もうちょっと続けて言えばなんとか当てられたのに…。
「白川柚琉といいます。千夏様の学校でのお世話を担当します」
「いりません。…白川め…見張りつけたな」
「千夏…世話係が必要なほどダメになったのか…やっぱりあの時うちで預かって教育するべきだったか…」
「なんか怖いのでお断りします。静かにしますのでお帰りください」
「嫌です。僕が殺されます。…四葉様に」
「え~?私そんなことしないよ?」
…四葉…華?
華は違うって言ってるし…もしかして。
「…社会的に殺されるのと現実的に殺されるのどっちがいい?とは聞くかもしれないけど」
「…華。犯罪発言やめようね」
「大丈夫。社会的にしかやらないから」
…結局選択肢1つやんけ。
つかどっちにしろ殺されるんかい。
柚琉くんの席は春斗くんの横になった。
「華…」
「ん?」
「誘拐されたせい?そうなの?それなの?」
「多分…そうかな?私も誘拐未遂にあった後なんか周りの人からすごく視線を感じるようになったから」
…お父様ですね。
そうですよね。
あの親ばかのお父様が警備の人を増やしたんですよね。
「…千夏様。予定の確認をしたいのですが」
「あ。許可とかいるの?」
「いえ。千夏様のです」
………………え?
「本日は何もありませんが…締め切り。大丈夫ですか?1ヵ月後に2つ重なってますよ?」
「…え?」
「コミカライズ化するのでしょう?原版は千夏様が書くんですからね」
「…え?」
「プレイヤーから不具合申請が来ております。こちらは社員で対処しましょう。あとは…掲示板が荒れ始めていることでしょうか」
「…え?」
…なんで私の予定…というか小説バレてる…。
「…えと…掲示板は…今やります」
私はタブレットを取り出してキーボードを繋げた。
…えっと………待って?
どこの掲示板?
リーチェ?ゲーム?
「ゲームの方ですよ。RPGゲームの」
「あ、ありがとう」
ゲームね…あったこれか。
「…またこの人…いい加減諦めてくれないかな」
「どうしたの?」
「このゲームの熱狂的なプレイヤーがいるんだけどね?自分がなかなか勝てないからってクソゲーだって言いがかりを付けてくるの。…レビュー星五ゲットしてるからなんの影響もないけど」
「もしかしてその人…チートを欲しがってるとか?」
「そう。当たり」
…それを掲示板に書き込まれても…ねぇ?
「えっと…ご自分のお力で頑張ってください。なお、今後運営に『チートをくれ』などと連絡を送るのはやめてください」
…連絡はきちんとプレイをするためであって要望を叶えるところじゃないんだから。
「…私そのゲームやりたい」
「いいよ。…アカウントいる?」
「ううん。自分で作るよ」
私と華、それに春斗くん達もスマホを取り出した。
「じゃあまず…『シールモ・オンライン』ってのを入れてくれる?シールモってのはそのゲームの世界の言葉で『海底』って意味なの。最初のステージは陸地だから安心してね。弱いのしか出ないから」
「へぇ…もしかしてどんどん下に降りていくの?上じゃないんだ。珍しいね。ちなお姉ちゃんがRPGをやってるのも珍しいけど…」
…ちょっと冬真くん?
それはどういうことかな?
「そういうこと。じゃあ各自アバターを作ってね」
…私も作ろ。
私は前にテストプレイしたアカウントを使い新しいアバターを作った。
1つのアカウントに4つまでアバターを作れるようにしたの。
だってみんなでプレイしたい時と誰にもバレたくない時とかあるでしょ?
そのためだよ~。
ちなみに私の最初のアバターはレベル・ステータス共にカンストです。
「可愛い!!髪型たくさんある!!」
「ちゃんとリアルで実現可能なのとアニメでしか有り得ないものもあるよ」
「いいなぁ…これぐらい髪伸ばしたい」
華が見ていたのは…自分と同じ身長ぐらいまで伸びた髪型だった。
うん、それは転ぶし暑くない?
「千夏はもう決めてるの?」
「あ~…私ゲームマスター用のアカウントだから消せないの。それにゲームマスターって分かるように決まったものを身につけたりするから自由に決められるのは髪型、目の色、性別、体格、服ぐらい?」
ゲームマスターの目印はバッチと髪につける髪飾りだからね。
…ちょっと恥ずかしいんだけど…これが王冠なんだよ。
ミニだけど…。
うちの社員全員がゲームマスターになってるから男女構わずおそろい!!
恥はみんなで晒そう!!
「でも可愛い!!アルビノみたい…」
「白色じゃなくて白銀だけどね。この色もゲームマスターの色…かな。ゲームマスターのみ使える『禁色』って呼ばれる色があって…それが白銀と白金なの。…ごめんね?」
「ううん。いい目印だね」
その中でも白銀は私しかいないんだけどね…。
なんでみんな白金なの…?
白銀綺麗じゃん!!
「なんで私!?」
入ってきたのは男の子で…白川にものすごく似ていた。
「白川弟!!」
「違います」
「甥っ子!!」
「違います」
「じゃあ何!?」
「従兄弟です」
「惜しかった!!」
…もうちょっと続けて言えばなんとか当てられたのに…。
「白川柚琉といいます。千夏様の学校でのお世話を担当します」
「いりません。…白川め…見張りつけたな」
「千夏…世話係が必要なほどダメになったのか…やっぱりあの時うちで預かって教育するべきだったか…」
「なんか怖いのでお断りします。静かにしますのでお帰りください」
「嫌です。僕が殺されます。…四葉様に」
「え~?私そんなことしないよ?」
…四葉…華?
華は違うって言ってるし…もしかして。
「…社会的に殺されるのと現実的に殺されるのどっちがいい?とは聞くかもしれないけど」
「…華。犯罪発言やめようね」
「大丈夫。社会的にしかやらないから」
…結局選択肢1つやんけ。
つかどっちにしろ殺されるんかい。
柚琉くんの席は春斗くんの横になった。
「華…」
「ん?」
「誘拐されたせい?そうなの?それなの?」
「多分…そうかな?私も誘拐未遂にあった後なんか周りの人からすごく視線を感じるようになったから」
…お父様ですね。
そうですよね。
あの親ばかのお父様が警備の人を増やしたんですよね。
「…千夏様。予定の確認をしたいのですが」
「あ。許可とかいるの?」
「いえ。千夏様のです」
………………え?
「本日は何もありませんが…締め切り。大丈夫ですか?1ヵ月後に2つ重なってますよ?」
「…え?」
「コミカライズ化するのでしょう?原版は千夏様が書くんですからね」
「…え?」
「プレイヤーから不具合申請が来ております。こちらは社員で対処しましょう。あとは…掲示板が荒れ始めていることでしょうか」
「…え?」
…なんで私の予定…というか小説バレてる…。
「…えと…掲示板は…今やります」
私はタブレットを取り出してキーボードを繋げた。
…えっと………待って?
どこの掲示板?
リーチェ?ゲーム?
「ゲームの方ですよ。RPGゲームの」
「あ、ありがとう」
ゲームね…あったこれか。
「…またこの人…いい加減諦めてくれないかな」
「どうしたの?」
「このゲームの熱狂的なプレイヤーがいるんだけどね?自分がなかなか勝てないからってクソゲーだって言いがかりを付けてくるの。…レビュー星五ゲットしてるからなんの影響もないけど」
「もしかしてその人…チートを欲しがってるとか?」
「そう。当たり」
…それを掲示板に書き込まれても…ねぇ?
「えっと…ご自分のお力で頑張ってください。なお、今後運営に『チートをくれ』などと連絡を送るのはやめてください」
…連絡はきちんとプレイをするためであって要望を叶えるところじゃないんだから。
「…私そのゲームやりたい」
「いいよ。…アカウントいる?」
「ううん。自分で作るよ」
私と華、それに春斗くん達もスマホを取り出した。
「じゃあまず…『シールモ・オンライン』ってのを入れてくれる?シールモってのはそのゲームの世界の言葉で『海底』って意味なの。最初のステージは陸地だから安心してね。弱いのしか出ないから」
「へぇ…もしかしてどんどん下に降りていくの?上じゃないんだ。珍しいね。ちなお姉ちゃんがRPGをやってるのも珍しいけど…」
…ちょっと冬真くん?
それはどういうことかな?
「そういうこと。じゃあ各自アバターを作ってね」
…私も作ろ。
私は前にテストプレイしたアカウントを使い新しいアバターを作った。
1つのアカウントに4つまでアバターを作れるようにしたの。
だってみんなでプレイしたい時と誰にもバレたくない時とかあるでしょ?
そのためだよ~。
ちなみに私の最初のアバターはレベル・ステータス共にカンストです。
「可愛い!!髪型たくさんある!!」
「ちゃんとリアルで実現可能なのとアニメでしか有り得ないものもあるよ」
「いいなぁ…これぐらい髪伸ばしたい」
華が見ていたのは…自分と同じ身長ぐらいまで伸びた髪型だった。
うん、それは転ぶし暑くない?
「千夏はもう決めてるの?」
「あ~…私ゲームマスター用のアカウントだから消せないの。それにゲームマスターって分かるように決まったものを身につけたりするから自由に決められるのは髪型、目の色、性別、体格、服ぐらい?」
ゲームマスターの目印はバッチと髪につける髪飾りだからね。
…ちょっと恥ずかしいんだけど…これが王冠なんだよ。
ミニだけど…。
うちの社員全員がゲームマスターになってるから男女構わずおそろい!!
恥はみんなで晒そう!!
「でも可愛い!!アルビノみたい…」
「白色じゃなくて白銀だけどね。この色もゲームマスターの色…かな。ゲームマスターのみ使える『禁色』って呼ばれる色があって…それが白銀と白金なの。…ごめんね?」
「ううん。いい目印だね」
その中でも白銀は私しかいないんだけどね…。
なんでみんな白金なの…?
白銀綺麗じゃん!!
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