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…修羅場?
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「「…」」
…ですよねー
華のお父さんと裕翔さんは向かい合って椅子に座ったまま固まった。
「えっと…」
「お父様。挨拶は?」
「…初めまして…と言いたいところだけど…華。父様達何度も会ってるんだよ?今更必要かな?」
「仕事の話でしょ」
「…千夏ちゃん…四葉のご令嬢とどこで会ったって…?」
「ゲーセン」
「「…はぁ」」
何故か2人とも机に突っ伏してしまった。
…なぜ
「四葉グループ総帥様。私、アプリ開発の会社を営んでおります。椎名千夏と申します」
「…椎名…学生社長だっけ?」
「はい。中学生から始めました」
「わぁ…仕事始めるの早いねぇ。…私は…いつだっけ。父様に防音室を用意してもらったのが去年で…その前は部屋でやってたから…2年ぐらい前?」
「あの時は本当にびっくりしたよ。いきなり防音室作って!!って言うんだもん」
「欲しかったんだもん」
…親子だー
語尾が一緒だー
…すると今までずっと固まっていた春斗くん達が動き出した。
「え…ちなちゃん…え?」
「春斗く~ん。大丈夫?ちゃんと起動出来てる?」
「…ちなお姉ちゃん。あの人…四葉のご令嬢しゃまだよね…?」
噛んだっ!!
冬真くんが噛んだよっ!!
可愛いっ!!
私は衝動的に冬真くんを抱きしめた。
「…父さんの…仕事相手…?」
「私のお仕事のお相手でもある」
「ちなは黙ってろ」
(´._.`)シュン
私は冬真くんを抱きしめ頭をナデナデした。
あーこの子に癒されてるわー
「いいな…千夏。私にも抱っこさせて」
「いいよ~2人で愛でようよ~」
私達は固まっている冬真くんをソファーに座らせ、自分達が両隣へ座りナデナデしたりして愛でた。
「私も一応弟はいるんだよ?まだ生まれてないけどね」
「へぇ…おめでとう!!」
「ありがとう。でね。今名前を決めてるところなの」
あ~男の子の名前だといっぱいあるよね~
うちみたいに生まれた季節を名前に使うってところもあるし
「名前って難しいよね~一生使うものだし」
「今だと自分で変えられるらしいよ?昔は無理だったみたいだけどね」
「へぇ」
…うん
私は変えないよ?
だって私のこの『千夏』って名前はパパが付けてくれたものだもん
会ったこともないけど…ね
私にとって千夏っていう名前はパパの形見だよ
「…ちなお姉ちゃん。僕…お人形じゃないから離して」
…あれ?
元に戻っちゃった
「ダメ。お姉ちゃんの言うこと聞きなさい。冬真くんはこうやってお姉ちゃんに抱かれてるの」
「あの…お姉ちゃん。僕だって男なんだよ?」
「はいはい。飛び級しちゃうぐらいに天才な自慢の弟ですよ~」
「…話聞いてない」
ん?
何か言った?
私は裕翔さん達が話し終わるまでずっと冬真くんを愛でた。
愛でて愛でて愛でまくった!!
おかげでお肌ツヤツヤだよ~
はぁ…
やっぱ癒しっていいね~
「…冬真。おつかれ」
「…兄さん…僕…正気保てる自信ない」
「冬真。耐えろ。耐えなきゃやってけないぞ」
ん~?
なんか3兄弟がコソコソ話してるぞ?
「千夏。お菓子食べる?」
「食べるっ!!ママ!!お皿と…ジュース!!」
「はいはい」
ママはいかにも高そうなクッキーをお皿に乗せてジュースと一緒に持ってきてくれた。
「あ。ここのいつも食べてる。すっごく美味しいんだよ」
うん
筋金入りのお嬢様の華のお墨付きなら絶対美味しい
「春斗くん達も食べよ?」
「え?あ…うん」
私はクッキーを1枚口に入れた。
うわぁ…美味しい!!
ジャム入りだぁ~!!
「美味しいでしょ?他にもチョコレートのおすすめのお店とか今度教えるね」
「ありがとうっ!!」
…お金ならいっぱいあるからね!!
会社と小説
両方から入ってくるしっ!!
「…ちなちゃん。そういや…ゲームセンター行くの?いつも?」
「う~ん…ひなに呼ばれた時ぐらいかな?…あれ?それだと週一になっちゃうか」
「…お前そこまでして彼氏欲しいのか」
「え?ほしくないよ?非リア万歳。恋愛してたらネタは入るだろうけど書く時間が少なくなるから嫌」
「千夏は小説家?…リーチェ先生だよね?」
なぬ!?
私の秘密がバレているだと!?
「ふふ。だって私の愛読書だもん。作者コメントとかあとがきまでいつもしっかり読んでるんだよ」
…え?
あの…落書きを?
「ああああああぁ!!」
「ちな!?」
私の恥ずかしいものが!!
深夜テンションで書いたやつがっ!!
こんなお嬢様に読まれているだと!?
「華!!」
「うん?」
「今すぐ忘れてっ!!サインでもなんでもするから!!」
「ダ~メ。サインはちゃんとサイン会に行くし忘れたくないから繰り返し読んでるんだよ?」
「律儀っ!!もう華可愛いっ!!グッズあげちゃう!!」
私は部屋に戻って紙袋を持ってきた。
「これね。前に編集さんがくれたんだけど…私。グッズとかあんまり興味ないの。貰ってくれる?」
「どんなの?」
華は紙袋の中身を見て物凄く喜んだ。
「貰うっ!!千夏!!ありがとう!!」
「どういたしまして」
結局その日はお泊まりし、連絡先交換もした。
…ですよねー
華のお父さんと裕翔さんは向かい合って椅子に座ったまま固まった。
「えっと…」
「お父様。挨拶は?」
「…初めまして…と言いたいところだけど…華。父様達何度も会ってるんだよ?今更必要かな?」
「仕事の話でしょ」
「…千夏ちゃん…四葉のご令嬢とどこで会ったって…?」
「ゲーセン」
「「…はぁ」」
何故か2人とも机に突っ伏してしまった。
…なぜ
「四葉グループ総帥様。私、アプリ開発の会社を営んでおります。椎名千夏と申します」
「…椎名…学生社長だっけ?」
「はい。中学生から始めました」
「わぁ…仕事始めるの早いねぇ。…私は…いつだっけ。父様に防音室を用意してもらったのが去年で…その前は部屋でやってたから…2年ぐらい前?」
「あの時は本当にびっくりしたよ。いきなり防音室作って!!って言うんだもん」
「欲しかったんだもん」
…親子だー
語尾が一緒だー
…すると今までずっと固まっていた春斗くん達が動き出した。
「え…ちなちゃん…え?」
「春斗く~ん。大丈夫?ちゃんと起動出来てる?」
「…ちなお姉ちゃん。あの人…四葉のご令嬢しゃまだよね…?」
噛んだっ!!
冬真くんが噛んだよっ!!
可愛いっ!!
私は衝動的に冬真くんを抱きしめた。
「…父さんの…仕事相手…?」
「私のお仕事のお相手でもある」
「ちなは黙ってろ」
(´._.`)シュン
私は冬真くんを抱きしめ頭をナデナデした。
あーこの子に癒されてるわー
「いいな…千夏。私にも抱っこさせて」
「いいよ~2人で愛でようよ~」
私達は固まっている冬真くんをソファーに座らせ、自分達が両隣へ座りナデナデしたりして愛でた。
「私も一応弟はいるんだよ?まだ生まれてないけどね」
「へぇ…おめでとう!!」
「ありがとう。でね。今名前を決めてるところなの」
あ~男の子の名前だといっぱいあるよね~
うちみたいに生まれた季節を名前に使うってところもあるし
「名前って難しいよね~一生使うものだし」
「今だと自分で変えられるらしいよ?昔は無理だったみたいだけどね」
「へぇ」
…うん
私は変えないよ?
だって私のこの『千夏』って名前はパパが付けてくれたものだもん
会ったこともないけど…ね
私にとって千夏っていう名前はパパの形見だよ
「…ちなお姉ちゃん。僕…お人形じゃないから離して」
…あれ?
元に戻っちゃった
「ダメ。お姉ちゃんの言うこと聞きなさい。冬真くんはこうやってお姉ちゃんに抱かれてるの」
「あの…お姉ちゃん。僕だって男なんだよ?」
「はいはい。飛び級しちゃうぐらいに天才な自慢の弟ですよ~」
「…話聞いてない」
ん?
何か言った?
私は裕翔さん達が話し終わるまでずっと冬真くんを愛でた。
愛でて愛でて愛でまくった!!
おかげでお肌ツヤツヤだよ~
はぁ…
やっぱ癒しっていいね~
「…冬真。おつかれ」
「…兄さん…僕…正気保てる自信ない」
「冬真。耐えろ。耐えなきゃやってけないぞ」
ん~?
なんか3兄弟がコソコソ話してるぞ?
「千夏。お菓子食べる?」
「食べるっ!!ママ!!お皿と…ジュース!!」
「はいはい」
ママはいかにも高そうなクッキーをお皿に乗せてジュースと一緒に持ってきてくれた。
「あ。ここのいつも食べてる。すっごく美味しいんだよ」
うん
筋金入りのお嬢様の華のお墨付きなら絶対美味しい
「春斗くん達も食べよ?」
「え?あ…うん」
私はクッキーを1枚口に入れた。
うわぁ…美味しい!!
ジャム入りだぁ~!!
「美味しいでしょ?他にもチョコレートのおすすめのお店とか今度教えるね」
「ありがとうっ!!」
…お金ならいっぱいあるからね!!
会社と小説
両方から入ってくるしっ!!
「…ちなちゃん。そういや…ゲームセンター行くの?いつも?」
「う~ん…ひなに呼ばれた時ぐらいかな?…あれ?それだと週一になっちゃうか」
「…お前そこまでして彼氏欲しいのか」
「え?ほしくないよ?非リア万歳。恋愛してたらネタは入るだろうけど書く時間が少なくなるから嫌」
「千夏は小説家?…リーチェ先生だよね?」
なぬ!?
私の秘密がバレているだと!?
「ふふ。だって私の愛読書だもん。作者コメントとかあとがきまでいつもしっかり読んでるんだよ」
…え?
あの…落書きを?
「ああああああぁ!!」
「ちな!?」
私の恥ずかしいものが!!
深夜テンションで書いたやつがっ!!
こんなお嬢様に読まれているだと!?
「華!!」
「うん?」
「今すぐ忘れてっ!!サインでもなんでもするから!!」
「ダ~メ。サインはちゃんとサイン会に行くし忘れたくないから繰り返し読んでるんだよ?」
「律儀っ!!もう華可愛いっ!!グッズあげちゃう!!」
私は部屋に戻って紙袋を持ってきた。
「これね。前に編集さんがくれたんだけど…私。グッズとかあんまり興味ないの。貰ってくれる?」
「どんなの?」
華は紙袋の中身を見て物凄く喜んだ。
「貰うっ!!千夏!!ありがとう!!」
「どういたしまして」
結局その日はお泊まりし、連絡先交換もした。
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