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数分後…
「ただいま」
「…ちっ」
そのまま帰ってこなければ良かったのに
「舌打ちしたよね?お兄ちゃんそんな子に育てた覚えはありません」
「お兄ちゃんに育てられた覚えはありま……す」
オムツ替えとか全部お兄ちゃんだったよーな…
私は前世の微かな記憶を手繰った。
うん
お兄ちゃんがやってた
「はい。誕生日プレゼント」
ドサッ
「あの…」
「ん?」
「リボン…頼んだんだけど…」
「だからリボン。1巻」
「多いっ!!」
業務用だよ!!
…あれ?
業務用ってどういう意味だっけ?
「お兄ちゃん。業務用ってどういう意味だっけ?」
「お店用」
「あ。…お店用のぐらいあるよ!!後こんなにいらない!!」
えっと…巻いてあるのが…
1…2…3…4………10!?
「お兄ちゃん!!10個あるよ!!10個!!」
「それがどうかした?まぁやは数も数えれなくなっちゃった?」
「くまちゃんそんなにいない!!」
くまちゃんは1人だから!!
「だから着せ替えだね?」
「着せ替え…」
私はその瞬間目をキラキラさせた。
やってみたかった…
くまちゃんで着せ替え…
「ありがとう!!お兄ちゃん!!」
「どういたしまして」
私は早速くまちゃんを抱き抱えてお兄ちゃんの……横を通り抜けてメイドの元に駆け寄った。
「ねぇねぇ!!くまちゃんどんなのがいいかな!!」
「…まぁや?さりげなくお兄ちゃん無視してったよね?」
「そうですね…お嬢様とお揃いにされてはいかがですか?」
「そうするっ!!」
私はメイドにくまちゃんを預けた。
次はお母様!!
仕立て屋さん?
っていう服屋さん呼ばなきゃ!!
「お母様~」
「あら。レミュ」
「服屋さん!!」
「…服屋さん?それが欲しいの?」
「くまちゃんのお洋服作るの!!私とお揃いの!!」
「あら。いいわね」
「お兄ちゃんがいっぱいリボンくれたの!!」
「お兄ちゃん…?」
あ…
そっか
「創造主!!」
「創造主様のことをお兄ちゃんと呼んでるのね?不敬にならないかしら…」
「お母様。不敬って何?」
「失礼ってことよ」
「失礼…?」
私は今までお兄ちゃんにしてきた事を思い出してみた。
お兄ちゃんのカバンに入ったり…
お兄ちゃんの通ってる高校まで1人で行ったり…
お風呂一緒に入ったり…
抱っこ~ってせがんだり…
失礼…なのかな?
お兄ちゃん喜んでたよ?
「お兄ちゃん…嬉しそうだよ?」
「そうなの」
創造主様はレミュが好きなのね
とお母様は私を撫でた。
ふぁ…
お母様のなでなで…
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