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ママはお風呂を出ると私にパジャマを着せた。
ふわぁ…
「深蘭はもうおねむ?じゃあベッドに行きましょうね」
ママはまた私と手を繋いでベッドに導いた。
「…くぁ…」
私はベッドの上で小さく丸まった。
「深蘭。また明日。遊びましょうね」
「…う…ん」
私はすぐに眠りについた。
…はっ!!
ママの子守唄聞き忘れてた!!
目が覚めたのは翌朝だった。
「深蘭。おはよう」
「ママ…」
私は横で寝転んでいたママに抱きついた。
「今8時よ。少しお寝坊さんね」
…少しどころか学校があったら遅刻してますけど…?
「朝ごはんにしましょうね」
「…うん!!しんらね。スクランブルエッグたべる!!」
「分かったわ。深蘭のために作ってあげるわね」
ママは私と手を繋いで階下のリビングに降りた。
…眠い
「あ。瑠美。深蘭。おはよう」
「おばさんおはよう!!」
「姉さん。おはよう」
「じゃあ私仕事に行ってくるわね。瑠美は今日病院に行くのよ」
「分かったわ」
…病院?
あ…心のか
…待って
この近くの病院って…
「…結菜…ちゃん?」
やっぱりいたぁ!!
やだ!!
全力で逃げる!!
私は逃げ出す前にママに捕まった。
「…その人は?」
「えっと…ママ…?」
「結菜ちゃんの?」
「えっと…しんらの」
「ちょっと来てくれる?」
ですよね~
先生は私の手を引いていつもの診察室に入った。
「…しんらって誰?」
「あのひとのしんじゃったこども。ゆいなとまちがえてるの」
「…誘拐?」
「ううん。ゆいなね。あのひとのおうちにおとまりしてるの。ばぁばがいっしゅうかんならいいよって」
「そうなんだ…でも病院に行く時はどうするの?しんらって子の名前じゃ診察できないよ?」
「…ゆいなのなまえで。このびょういんだったらゆいなのことしってるひといっぱいいるもん」
「…じゃあ診察代は結菜ちゃんのお父さんに請求しておくね。家が違うからって逃げちゃダメだよ?」
「…あ。そっか」
逃げるって手があるのか
「…ダメだよ?あの人に話しておくからね?」
(´._.`)シュン
「じゃあ行っておいで。多分…あの人は相川瑠美さんだよね?」
「うん」
「ならカウンセリングを受けるはずだから…向こうだね。看護師さんに案内してもらって。カウンセリング室どこですかって聞けば連れてってくれるから」
「は~い」
「明後日の採血は忘れないでね」
…逃げよう
遊びに行くとでも言って逃げよう
ふわぁ…
「深蘭はもうおねむ?じゃあベッドに行きましょうね」
ママはまた私と手を繋いでベッドに導いた。
「…くぁ…」
私はベッドの上で小さく丸まった。
「深蘭。また明日。遊びましょうね」
「…う…ん」
私はすぐに眠りについた。
…はっ!!
ママの子守唄聞き忘れてた!!
目が覚めたのは翌朝だった。
「深蘭。おはよう」
「ママ…」
私は横で寝転んでいたママに抱きついた。
「今8時よ。少しお寝坊さんね」
…少しどころか学校があったら遅刻してますけど…?
「朝ごはんにしましょうね」
「…うん!!しんらね。スクランブルエッグたべる!!」
「分かったわ。深蘭のために作ってあげるわね」
ママは私と手を繋いで階下のリビングに降りた。
…眠い
「あ。瑠美。深蘭。おはよう」
「おばさんおはよう!!」
「姉さん。おはよう」
「じゃあ私仕事に行ってくるわね。瑠美は今日病院に行くのよ」
「分かったわ」
…病院?
あ…心のか
…待って
この近くの病院って…
「…結菜…ちゃん?」
やっぱりいたぁ!!
やだ!!
全力で逃げる!!
私は逃げ出す前にママに捕まった。
「…その人は?」
「えっと…ママ…?」
「結菜ちゃんの?」
「えっと…しんらの」
「ちょっと来てくれる?」
ですよね~
先生は私の手を引いていつもの診察室に入った。
「…しんらって誰?」
「あのひとのしんじゃったこども。ゆいなとまちがえてるの」
「…誘拐?」
「ううん。ゆいなね。あのひとのおうちにおとまりしてるの。ばぁばがいっしゅうかんならいいよって」
「そうなんだ…でも病院に行く時はどうするの?しんらって子の名前じゃ診察できないよ?」
「…ゆいなのなまえで。このびょういんだったらゆいなのことしってるひといっぱいいるもん」
「…じゃあ診察代は結菜ちゃんのお父さんに請求しておくね。家が違うからって逃げちゃダメだよ?」
「…あ。そっか」
逃げるって手があるのか
「…ダメだよ?あの人に話しておくからね?」
(´._.`)シュン
「じゃあ行っておいで。多分…あの人は相川瑠美さんだよね?」
「うん」
「ならカウンセリングを受けるはずだから…向こうだね。看護師さんに案内してもらって。カウンセリング室どこですかって聞けば連れてってくれるから」
「は~い」
「明後日の採血は忘れないでね」
…逃げよう
遊びに行くとでも言って逃げよう
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