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「ただいま~」
「おかえりっ!!大丈夫!?どこも怪我してないよね!?汚されてないよね!?」
「…ママ~結菜疲れたからご飯食べて寝ていい~?」
私はパパの横を通ってママに駆け寄った。
この状態のパパはめんどい
「いいわよ。…あら。ちょっと熱が高いわね。もしかしてはしゃいだの?」
ママは私の額に手を当てながら言った。
「…ん。魔法の授業頑張った」
「魔法の授業?…そんなのがあったのね」
「…待って。結菜。その授業でいつも通りに魔法使った…?」

パパ元に戻った
「うん。花火上げたの。ばぁぁんって」
「…はぁ」
ため息をつかれた。
ふぇ!?
なんかダメだった!?
「それ…無詠唱?」
「呪文?いらないかな~って思ったから想像だけだよ?」
「…はぁ」(2回目)
なんで!?
なんで2回もため息つかれたの!?
「結菜。今日はもう寝ようね」
「ご飯食べたい」
「これ以上の魔力摂取はやめて。結菜の体が壊れるよ」
…魔力?
体が壊れる?
何のこと?
「結菜には1度話さないとな…今からベッドに行くからパパのお話ちゃんと聞いてね」
「ふぁ~い」
何の話か知らないけど…
何となく面白そう?

パパは私をベッドに寝かせその隣に腰掛けた。
「結菜は1度魔力切れを起こしているよね?」
「うん。体が動かなかったの」
「実は魔力を増やすのには2つ方法があってね…そのうちの1つが結菜みたいに魔力切れを起こさせること。これはあまり知られていない方法だね。命に関わるかもしれないし広めていないの方が正しいのかも」
…つまり
私の魔力が増えたと!?
ばんざいっ!!
「結菜の魔力増えた!?ねぇ増えた!?」
「増えたね。こら。ちゃんと寝てなさい」
起き上がりかけた私はパパに強制的にベッドに戻された。
「でもね。急激に魔力が増えるのはあんまり体には良くないんだよ」
「どうして?」
「じゃあこのコップで説明しようか」
パパは枕元に置いてあったコップを手に取った。
「このコップが結菜の体。で…ここに入っていく水が魔力ね」
パパは手から水を出し始めた。
「最初のうちはこうやってコップに入る…けど」
その瞬間に水の量が増大した。
「体に合わない量の魔力が入ると零れるんだよ」
不思議なことに溢れた水はベッドに落ちる前に蒸発していった。
「結菜の魔力を放出してるやつみたい」
「ん~それとは違うね。結菜が魔力を放出してるのはこのコップの中の水を消しちゃうこと。そうするとまた水が入るようになるね?」
「うん!!隙間ができるの」
「魔力切れによって体が壊れるのはこのコップがこうやって…」
パリンと音を立てコップが割れた。
「割れちゃうこと。分かる?」
「ん…何となく…」
あぁ…ダメだ…
ふかふかベッドが気持ちよすぎて…
「…もう眠たいんだね。おやすみ」
「おやすみ…なさい…」
(´-ω-`)スピースピー……
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