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その夜…
「結菜。大丈夫よ」
私はまた熱を出して苦しんでいた。
血に魔力が含まれているのなら…
私はたくさん血を流したはず…なのに…
どうして?
「…はぁ。お前ら。またやってくれ」
パパは私に向かって手を伸ばし何かを仕向けた。
見えないんだもん
何も
「…結菜。怖くないよ。ただ結菜が放出できない魔力を食べてもらってるだけだから」
食べる!?
「…先生が来る前に転移しようか」
「そうね。いきなり消えたように見えるかもだけど仕方ないわ」
ママが私を抱えそのママと一緒にパパは転移した。
「…結菜。魔力の解放は出来る?」
「うん…出来るよ…さっきよりも楽…」
「やっぱり結菜はこちらの方があってるのね」
「…ねむい」
「いいわよ。寝なさい。ご飯は…まぁ抜いても構わないわ」
よし寝よう
「「もう君/お前の親嫌い(だ)」」
…え?
また神界?
「…えと…どうしたの?」
「…また勘づかれたんだよ」
「俺らがお前に接触することで俺らは仕事を減らせる。だがな。その分お前の魂は消耗していくんだ」
…魂が…消耗?
「それはどうせ元に戻るぐらいの小さな消耗なんだけど…君の場合体が体だからね」
「お前俺らに繋がろうとしただろ。あれでお前の魂が消耗され吐血に繋がったんだ」
ん~?
いまいち話が見えてこないぞ?
「…つまり?」
「「死にかけ」」
「わぉ…」
マジか
あれダメだったのか…
「…僕らもなるべく君に接触することは控えたいんだ」
「だけどな。…お前がいつの間にか巫女にされていた」
…ふぇ?
「…巫女となると僕らも接触して間接的に指示を出さなくてはならない」
「ねぇ?これ間接的?」
「直接的」
「…手紙でやってよ」
…ダメだよ?
私の体が壊れるのは
「一体誰がお前を巫女にしたんだ。俺はもうお前に苦しい思いはさせたくなかったのに…!!」
「僕もだよ。こいつと一緒に前の君を見てたからね。苦しんで苦しんでやっと解放されたと思ったらまたすぐに苦しみの中に落ちていった。…もう見たくないんだよ。それが人間の運命とはいえ君は幾つもの苦しみを抱え過ぎている」
「…お前人に話したりしないだろ?それだけでも幾らか救われるんだ。これからは絶対に悩みを打ち明けろ。俺らでもいいんだ」
そう言って神様達は私を抱きしめた。
苦しみ…?
人に打ち明けろ…?
何を言ってるのか分かんないよ?
神様
忘れてない?
私まだ10歳なんだよ?
理解できないよ
「結菜。大丈夫よ」
私はまた熱を出して苦しんでいた。
血に魔力が含まれているのなら…
私はたくさん血を流したはず…なのに…
どうして?
「…はぁ。お前ら。またやってくれ」
パパは私に向かって手を伸ばし何かを仕向けた。
見えないんだもん
何も
「…結菜。怖くないよ。ただ結菜が放出できない魔力を食べてもらってるだけだから」
食べる!?
「…先生が来る前に転移しようか」
「そうね。いきなり消えたように見えるかもだけど仕方ないわ」
ママが私を抱えそのママと一緒にパパは転移した。
「…結菜。魔力の解放は出来る?」
「うん…出来るよ…さっきよりも楽…」
「やっぱり結菜はこちらの方があってるのね」
「…ねむい」
「いいわよ。寝なさい。ご飯は…まぁ抜いても構わないわ」
よし寝よう
「「もう君/お前の親嫌い(だ)」」
…え?
また神界?
「…えと…どうしたの?」
「…また勘づかれたんだよ」
「俺らがお前に接触することで俺らは仕事を減らせる。だがな。その分お前の魂は消耗していくんだ」
…魂が…消耗?
「それはどうせ元に戻るぐらいの小さな消耗なんだけど…君の場合体が体だからね」
「お前俺らに繋がろうとしただろ。あれでお前の魂が消耗され吐血に繋がったんだ」
ん~?
いまいち話が見えてこないぞ?
「…つまり?」
「「死にかけ」」
「わぉ…」
マジか
あれダメだったのか…
「…僕らもなるべく君に接触することは控えたいんだ」
「だけどな。…お前がいつの間にか巫女にされていた」
…ふぇ?
「…巫女となると僕らも接触して間接的に指示を出さなくてはならない」
「ねぇ?これ間接的?」
「直接的」
「…手紙でやってよ」
…ダメだよ?
私の体が壊れるのは
「一体誰がお前を巫女にしたんだ。俺はもうお前に苦しい思いはさせたくなかったのに…!!」
「僕もだよ。こいつと一緒に前の君を見てたからね。苦しんで苦しんでやっと解放されたと思ったらまたすぐに苦しみの中に落ちていった。…もう見たくないんだよ。それが人間の運命とはいえ君は幾つもの苦しみを抱え過ぎている」
「…お前人に話したりしないだろ?それだけでも幾らか救われるんだ。これからは絶対に悩みを打ち明けろ。俺らでもいいんだ」
そう言って神様達は私を抱きしめた。
苦しみ…?
人に打ち明けろ…?
何を言ってるのか分かんないよ?
神様
忘れてない?
私まだ10歳なんだよ?
理解できないよ
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