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目が覚めた時私は服を着替えさせられ床に転がされていた。
口にはタオルが詰め込まれていて話すことも出来ない。
周りを見渡すと他にも何人か子供がいた。
誰だろ…
というかここどこ?
私…ママと王宮に帰ったはずだよね?
「ボス!!ガキどもが起きやしたぜ!!」
「おう。お前ら。お前らはこれからオークションに出すんだ。馬鹿な真似をしたやつは即刻手足を切り落とすからな」
…不良?
私は立ち上がってその人を見た。
残念ながら手枷がしてあって口のタオルは取れない。
「あ?」
…ふむ
いかつい顔
いかにも悪人って人だな…
私は破壊魔法で手枷をバレないように壊した。
「お前は確か王族だったよな。高値で売れそうだ。こい!!」
その人は私を抱え上げると手枷が壊れていることに気づきまたはめられた。

「さぁこちら現国王陛下の一人娘!!10000ルギアからどうぞ!!」
(1ルギア=10円)
私はぼーっと会場を見つめた。
こんな黒目黒髪の子なんて欲しがる人いるのかな?
だって大抵の国で黒目黒髪って忌み嫌われるよね?
その時何かが爆発したような音がした。
「うちの結菜を誘拐し闇オークションに出したやつはどこだ?」
パパだ!!
そしてパパはステージの上にいる私を見つけるとたくさんの魔法を展開した。
「…死ね」
パパ
ダメだよ?
「って言うと結菜がダメって言うから拘束だけにしておくよ」
思考読まれてた!!
私はステージの上であわあわしていた。
だって…私誘拐されちゃったし…
危機感が足りないって言われるかもだし…
「…可愛いっ!!結菜が可愛いっ!!」

パパが悶えてる
えっと…えっと…
…まず手枷外したいな
「…っとこんなことしてる場合じゃなかった。結菜の拘束を外さないと…」
パパは私の手枷を外し首に嵌められていた首輪、口に詰め込まれていたタオルも外した。
「…痕がついて…痛かった?」
「ううん。そんなに」
「『治癒魔法』」
パパは私の手首と首の痕を魔法でなくした。
「…ごめんね。パパ達がいたのに」
「大丈夫。怖くなかったよ。それにね。まだ奥に他の子もいるの」

上手く話せた
「…じゃあそれは騎士に任せて僕らは帰ろうね」
パパは私を抱き抱えたまま転移した。

「結菜!!」
「ユウカちゃん!!」
転移した瞬間にママ達が寄ってきた。
「大丈夫なの!?怪我は!?」
「ママ。大丈夫だよ」
「結菜。大丈夫じゃないでしょ。拘束されて痕まで付けられてたのに」
「…え?それどういうこと?拘束?うちの結菜を?」
「そう。口にタオルまで詰め込んで」
「…パパ。ちゃんと殺したんでしょうね?」
「いや。結菜の目の前だったし」
「そう…じゃあ行ってくるわね」
「義姉様。お供します」
え…っと?
どこ行くの…?
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