病弱幼女は最強少女だった

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パパ嫌い
ママ…怖い
メイドさん好き
｢メードしゃん!!｣
メイドが言えなかった…
ぐすん
呪文なら言えるのに…
｢ぎゅ～｣
私は回廊を歩いていたメイドさんに抱きついた｡
｢結菜～!!パパは！？｣
｢…パパや｣
メイドさんの方がいいもん
私はメイドさんの後ろに隠れた｡
｢王女様｣
んにゅ？
誰？
私の事呼んだ？
(注意｡王女様＝結菜)
｢王妃様が呼んでおりました｣
ママが！？
ちょっと…怖い
私はちょっと悩んだ｡
ママの所に行かないと…更に怖くなるよね
えっと…
｢『転移魔法』｣
シュン
わ!!
急にワープした!!
魔法陣とかやって欲しかったな～
｢結菜｡来たわね｣
ママ
怖い
椅子に座らないで…
1人用の椅子に座ってると…なんか親玉みたいだよ
｢ママ～にゃに？｣
｢結菜｡あなたの魔力についてなのだけれど｣
私はメイドさんに抱っこしてもらい椅子に座らせてもらった｡
｢…正直…規格外だわ｣
規格外？
チートってことかな？
やった!!
チート手に入れた!!
｢ママ｡まほーちゃのちい｣
｢楽しいの…それはいいのだけれど…このままでは結菜が危ないの｣
危ないの？
コントロールなら出来るし…
今も体をグルグル回ってるもん
｢向こうでも危なくてこっちでも危ないなんて…一体どうしろって言うのよ｣
知らないよ
そんなこと…
｢ママ｡ゆいにゃね｡がんばってまほーおぼえりゅね｣
｢結菜…｣
｢しょちちゃら…ママ…ゆいにゃ…ほめてね？｣
恥ずかしいっ!!
｢結菜可愛い!!｣
｢むげっ!!｣
潰れるって!!
パパもママも酷いよっ!!
ハグで私を殺す気なの！？
｢…ママ…つぶれりゅ…｣
｢ごめんなさい!!｣
…げほっ…けほっ…
…死ぬ
実の親に殺されちゃう…
｢メードしゃーん!!｣
もういいもん!!
安全なところに逃げるもん!!
｢王女様｡どうされましたか？｣
｢メードしゃんのちょこ…あんじぇん｣
｢左様でございますか…光栄です｣
｢…こーえー？｣
こーえーって何だろう～
メイドさん達の言葉って…時々分かんないんだよな～
さよーも分かんなかったし…
お別れの言葉かな？
さようなら！？
｢やぁぁぁ!!｣
｢どうされました！？｣
｢やぁ!!おわかれやぁ!!｣
｢お別れ…ですか？｣
｢メードしゃん｡いっちゃやぁ…｣
｢大丈夫ですよ｡王女様の元にいます｣
｢…ほんちょ？｣
｢えぇ｣
お別れ…しないんだ
よかった…