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「ん~暇。」
「暇じゃないでしょ。目の前の現実に目を向けなさい。」
…(  ˙-˙)スッ
「見なさい。」
嫌だ~
見たくない~
私の机の上に手紙が山積みになってるのなんて~
…タール様
冷たい目で見ないで
私我が儘令嬢なんだから…
仕事なんてやったことないんだから…
「それ全部シュルクの仕事だよ。他の王家からのお茶会の誘いだったりパーティーだったり…安心して。シュルクに色目使うやつは全部処分しといたから。」
ふむ
つまりこの中からラブレターだけを燃やしたと言うのですな
…ん?待てよ
タール様1回中身見てんじゃん
なんだ~
私やることない~
「ちなみに中身は見てないよ。ラブレターなんて外から見ただけで何となく分かるから。」
…マジですか
「ん…仕方ない。やるか。」
数分後…
「疲れた~タール様~代わりにやって~」
「ダメ。まだ数分しか経ってないし僕の方が仕事多いんだから。」
「大人でしょ~?」
「シュルクもあと1日で大人でしょ。」
そか
明日誕生日だ
忘れてた~
「もしかして自分の誕生日忘れてた?」
エ…エスパー…
「…図星だね。」
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
…怖いです
誰か…私に逃げ道を用意して
1秒で…
「…逃げ…」
「逃がさないって小さい時から言ってるでしょ?」
「心中…」
「喜んでするよ。」
するんだ…
死ぬことに抵抗はないのか…
「…私のこと死なせないって言わなかった?」
「それとこれは別。早く仕事して。」
ほ~
タール様器用~
話しながら書類見てるよ~
…さて私も再開しますか
数秒後…
フリーズした…
「た…タール様?あなた私に色目を使うやつ抜いたって言わなかった?」
「抜いたよ?」
「じゃ…じゃあこれは何?」
私は震えながらタール様に1通の手紙を渡した。
「…ただの下僕になるのを望んでる奴じゃん。」
「下僕!?どこが!?"また踏んでください。罵ってください"って書いてあるよ!?」
「…うん。殺そっか。」
「お願いします…怖いです…」
…こういう人は勘弁です
私Sじゃないんで
ただのノーマルなイタズラ好きシュルクちゃんなんで…
ストーカーもお断り
溺愛は…もう諦めた
治る気配がないし
てか治そうとする努力もしないし
タール様と父様は治療法なしの難病シュルク溺愛病にかかってるんだもん!!
私のことを溺愛しないで…
( *`ω´)キッ
同情するなら私の目の前からタール様と父様をどかして!!
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