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40(最終話)
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数年後…
私はローレンの妃となり子供も身ごもることが出来ました。
「お母様!!あっちに綺麗なお花があるよ!!」
「ウィル。走らなくてもお花は逃げないわ」
「おか~たま~ぷれぜんと~」
「あら。ありがとう。シーナ」
「ぎゅ~なでなでちて~?」
私はシーナを抱き上げて頭を撫でた。
私の手を握って走って行こうとしているのが長男ウィルミス
この子は長女シーナトス
そしてお腹の中にも1人
「あ~!!シーナずるい!!僕も!!」
「やだぁ!!おかあたまはシーナのぉ!!」
「ウィル。シーナ。エリーナをあんまり困らせないであげて。お腹の子に何かあったらどうするの」
「ローレン。お仕事は?」
「終わらせたよ」
そう言うとローレンはウィルとシーナを同時に抱き上げた。
「お父様!!」
「おと~たま!!」
「もう少しでお前達の弟か妹が出来るんだからな」
「僕は弟がいいな!!」
「シーナはいもーとがい~」
「…エリーナ。もう1人頑張れる?」
「…え」
出産って物凄く痛いんですのよ!?
私はいやいやと首を横に振った。
「え~?俺はまだ欲しいよ?あと3人ぐらい」
「無理ですわ!!」
「おかーたま?」
「お父様。お母様が双子を産めば問題ないよ」
「ウィルは頭がいいな。だって。エリーナ」
「だから無理ですわ!!こればかりは神頼みですの!!」
私は何とかローレンの腕から抜け出した。
「皆様~お茶が入りましたよ」
「アイラ!!」
私はアイラの元へ駆け寄った。
するとアイラはこう耳元で囁いた。
「大丈夫?ローレンって結構激しいでしょ?辛くなったら言って。助けてあげる」
「ふふ。でも愛されてる証拠ですもの。私は大丈夫ですわ」
「…ばか」
え?
私は後ろから抱きしめられた。
「へぇ…?まだ余裕みたいだね?」
「そんなことありませんわ!!朝までぐっすり眠ってしまうのよ!?」
「…寝られるならまだ余裕なんだね。アイラ。前に頼んでおいたやつ部屋に置いといて」
「え…本当にあれをお使いになるんですか?」
「何か悪いか?」
「えぇ…エリーナ様。ファイト!!」
「何をですの!!」
今日もうちには笑い声がこだまする。
尽きることのない幸せを願いますわ
お母様
私は幸せですわ
愛する夫と息子、娘に囲まれてこうやって笑っていられるんですもの
見ていてくださいますよね?
私はローレンの妃となり子供も身ごもることが出来ました。
「お母様!!あっちに綺麗なお花があるよ!!」
「ウィル。走らなくてもお花は逃げないわ」
「おか~たま~ぷれぜんと~」
「あら。ありがとう。シーナ」
「ぎゅ~なでなでちて~?」
私はシーナを抱き上げて頭を撫でた。
私の手を握って走って行こうとしているのが長男ウィルミス
この子は長女シーナトス
そしてお腹の中にも1人
「あ~!!シーナずるい!!僕も!!」
「やだぁ!!おかあたまはシーナのぉ!!」
「ウィル。シーナ。エリーナをあんまり困らせないであげて。お腹の子に何かあったらどうするの」
「ローレン。お仕事は?」
「終わらせたよ」
そう言うとローレンはウィルとシーナを同時に抱き上げた。
「お父様!!」
「おと~たま!!」
「もう少しでお前達の弟か妹が出来るんだからな」
「僕は弟がいいな!!」
「シーナはいもーとがい~」
「…エリーナ。もう1人頑張れる?」
「…え」
出産って物凄く痛いんですのよ!?
私はいやいやと首を横に振った。
「え~?俺はまだ欲しいよ?あと3人ぐらい」
「無理ですわ!!」
「おかーたま?」
「お父様。お母様が双子を産めば問題ないよ」
「ウィルは頭がいいな。だって。エリーナ」
「だから無理ですわ!!こればかりは神頼みですの!!」
私は何とかローレンの腕から抜け出した。
「皆様~お茶が入りましたよ」
「アイラ!!」
私はアイラの元へ駆け寄った。
するとアイラはこう耳元で囁いた。
「大丈夫?ローレンって結構激しいでしょ?辛くなったら言って。助けてあげる」
「ふふ。でも愛されてる証拠ですもの。私は大丈夫ですわ」
「…ばか」
え?
私は後ろから抱きしめられた。
「へぇ…?まだ余裕みたいだね?」
「そんなことありませんわ!!朝までぐっすり眠ってしまうのよ!?」
「…寝られるならまだ余裕なんだね。アイラ。前に頼んでおいたやつ部屋に置いといて」
「え…本当にあれをお使いになるんですか?」
「何か悪いか?」
「えぇ…エリーナ様。ファイト!!」
「何をですの!!」
今日もうちには笑い声がこだまする。
尽きることのない幸せを願いますわ
お母様
私は幸せですわ
愛する夫と息子、娘に囲まれてこうやって笑っていられるんですもの
見ていてくださいますよね?
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